「全然大丈夫」とかいうエイプリルフール

毎日寒いから春の話。4月1日。エイプリルフール。

全然大丈夫じゃないけどとりあえず言う「全然大丈夫」が大丈夫じゃないことにせめて自分で気づいていられたらいいなと思う。

本来「全然」の後ろに否定しか来なかった語が今肯定を伴っていることは、文法構造からしても「全然大丈夫じゃない」ことを「大丈夫」と強調し続けた結果なんじゃないかと思いながらスクロールしたまとめサイトが、夏目漱石は『坊っちゃん』の中で、「生徒が全然悪（る）いです。」と表現していることを伝える。適当なことを言ってしまった。

占い師がよく使うらしい「あなた意外と繊細なところありますよね」やモテテクで使われる「なんかつらいことあるんじゃない？」と当てはまったように思わせるバーナム効果なんかで他人に言われて気づくんじゃなくて、今強がってるなとか、泣きたいなとか自分でわかっていられたらいいなって思う。

どうせみんな傷つけられるのが怖い。でも怖いのをどうにかするつもりもない。だからそんな自分を認められさえすればいいなって思うし、そういう話ができる人が欲しい。