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プレクトラム結社アーカイブス「選曲における亀卜の活用」

 プレクトラム音楽にはいわゆるイタリアオリジナルからオーケストラ編曲、現代の作曲家による作品まで多種多様な楽曲が存在します。演奏会の度に、それら沢山の曲の中から演奏曲目を決める必要があります。

 権力者による会議からパンピーを含めた多数決、指導者への一任まで、選曲の方法は様々です。しかしいずれの手法を採用したとしても、選ばれなかった選曲者の不満が残る事は間違いありません。技術や表現力向上のため、他団体との差別化のため、新たな作曲家や埋もれた名曲発掘のため、彼らはみな明確な意図をもって選曲に臨んでいます。結果を納得させるのは容易ではありません。

 そこで、中国4000年強の歴史を参考に、今後は亀卜によって演奏曲目を決めましょう。亀卜とは、亀甲のひび割れの形状による占いの一種です。選曲に占いを取り入れるのは荒唐無稽に思えるかもしれませんが、重要な物事の決断を偶然に任せる手法は世界各地で行われており、以下に挙げるように様々な利点があります。

・選ばれなくても納得できる(ケチがつけられない)。
・失敗しても特定の人間が責を負うことがない。 
・選曲の多様性がある程度保証される(難曲や人気の無い曲が退けられ続けることがない) 。
・会議に時間がかからない(60過ぎて徹夜しなくても済む)。
・傾向が読めないため、競合楽団を混乱させることが出来る。
・楽しい。

 弊社の定期公演においても、一部楽曲の選曲においてこの手法を取り入れております。
 もし亀の甲羅の入手が難しい場合は、トナカイの肩甲骨で代用することも可能です。選曲会議で悩んでいる方はぜひ取り入れてみて下さい。

結社twitterアーカイブスより


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