私の見た「ガールズバンドクライ」

・超楽しませていただいた。
 久しぶりにアニメをリアタイした。
 最終回はテレビの前で「わー!」って言いながら見た。

・少し思ったんだが、
 アニメリアタイした時はED後のCMを見てる時の気持ちは、
 映画終わった後の座席から立って映画館出る時の心境と似てる。

 CMは見てるけど、
 作品のことを考えてるから、頭の中に情報として入ってきてない時、
 映画を見た後映画館を出るまでの、
 雑踏と、他の人の会話が入ってこない時に似てる。


以下アニメについて考えたこと
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・モモカさんがニナさんに会って初めて発表した「声なき魚」、
 ピアノがあくまでギターロックの補助だが、



 アニメ上最後の曲である「運命の華」は、ピアノギターロックって感じなの、

 「モモカさんのギターメインの編曲」からスタートしたバンドが
 「スタジオで皆で作った」バンドになった変化が見えていいし、
 (「私たち5人の曲作りがスタートした」って言ってたし、
  事務所のバックアップ故か作中で一番スタジオの描写が多かったし)
 何より、
 「バンドが成熟してきてメンバーに任せる選択肢が増えた」
 という点が見えて好き

 海の底を書いてた人が、空飛んでる曲書くようになるの、エモーショナルだよな
 (作詞家のカイザー恵理菜さんそこも意識してたんかな、素敵)
 

・ガールズバンドクライ、ニナさんに会ったモモカさんの再生の物語の側面がある

・モモカさん、
 作中に描かれてる「自分の気持ちを曲に込めて書く人」って点からも、
 ニナさんに自分の曲を好きって言ってもらえて、
 且つ8話みたいなこと言ってくれて、
 実際に行動に移してくれるの、めっちゃ嬉しいだろうな

 (多分自分の感情の全部を書いてる)曲と、同時に自分自身も肯定してくれるの、
 泣いちゃうくらい嬉しいだろうな、作中で泣いてるしな

・実際に曲作っても「いい曲だね」って”言ってもらえるだけ”の時は、
 いっぱいあるし、
 (それはそれで本当に嬉しいのは前提、
  その曲自体の良さとか、聞いてくれる人との関係、相性、環境もある)
 「人として好き」って言ってもらえても
 「でもあなたに見せてる側面だけの人間じゃないんだよな…」
  と、思ってしまう時もある
 (これも嬉しいのは前提、加えて作中と同様、恋愛の好きに限らない)

 だから「曲も人も好き」って言われるの、きっとめっちゃ嬉しいだろうな

・ダイダス時代のモモカさんに関して思ったんだが、
 自分の曲と事務所の売り出しの解釈違いが苦しかったんだろうか

 自分の大切な曲の売り出し方が、
 モモカさんにとって全然受け入れられない売り出し方だったのは、
 「自分の気持ちが事務所に伝わってない」とか、
 「何のために苦しんで曲を作ったんだ」とか、
 もっと言うと「自分の曲って、自分ってこんな売り方されるんだ…」
 っていう自分が否定されてる気分にも近かったんだろうと思う

・しかもそれを演奏してくれてた、大切だと思ってくれてたメンバーが、
 その売り出し方に一緒に怒ってくれなかったということもキツかったんだろうか
 「自分の曲を大切にしてくれてたと思ってたメンバーが、
  自分の曲(自分を)を大切にしてくれなかった人に怒ってくれなかった」
 という点、おそらくめっちゃキツいよな、知らんけど

・花田さんが、
 「モモカさんはダイダスのメンバー3人を、
  東京にひっぱってきた責任を感じてた」点に言及していた
 https://0115765.com/archives/83499/3
 これも踏まえてモモカさんメンタルガタガタだったんだろうな、と思う

 ダイダスの時のモモカさんは、
 「私がバンド引っ張ってかなくちゃ…でもこんな売り方…」っていう感じで、
 例えるなら、
 「会社立ち上げたの私だから頑張んないと…でも社員は私の味方じゃない…」
 って思う「病んじゃうスタートアップの社長」みたいだと思う
 比較してトゲトゲの時のモモカさんは、
 「私がリーダーだけどまぁ皆も好き勝手やってるしなぁ…」っていう感じで、
 「人に仕事を振ったり社員の意思を聞いた上で、意思判断ができる社長」
 みたいになった印象がある
 最後に事務所の人と話したのモモカさんだしな

・おそらく「一緒に怒ってくれる人がいたら多少救われた」モモカさんが、
 自分以上にブチギレてくれるニナさんに会えたの、僥倖すぎるな

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って感じです。大変楽しませていただきました
アニメーションにも小さいこだわりがめちゃくちゃあったのも素敵でした

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