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Voice#1[早慶クラシコ]大学スポーツの新たな挑戦をQuick Ticketでアシスト

はじめまして、playgroundインターン生の元島です。
noteマガジン「#Voice」では、コネクテッドスタジアムプラットフォーム「MOALA」の活用事例をご紹介しています。

70年の歴史を誇る『早慶クラシコ』

今回は、私もアンバサダーとして運営に携わっていた今年度の第70回早慶サッカー定期戦、通称『早慶クラシコ』の「Quick Ticket by MOALA」活用事例です。同イベントにおけるQuick Ticketの導入経緯やその効果について、早慶クラシコ』を運営する一般社団法人ユニサカ チケッティング担当の早稲田大学 西川玄記さんにお話を伺いました。

挑戦する伝統を絶やさず、大学スポーツをよりオープンにしたい

ー『早慶クラシコ』の概要について教えてください。
西川:『早慶クラシコ』は1950年より続く伝統の試合で、ユニサカでは「大学サッカーの人気向上に伴う競技力向上」をビジョンに掲げて運営しています。最近では有名アーティストを起用したハーフタイムショーや学生パフォーマーが集うクラシコパークなど、従来の大学スポーツの枠に収まらないエンターテインメントを展開しています。その集客力は大学スポーツ最大級で、昨年度はJリーグ平均動員数を上回る17,872人の動員を記録しました。

―凄い動員数ですね。西川さんは『早慶クラシコ』には特別な想いがあったとか?
西川:僕は、大学スポーツにしかない特別な魅力があると考えています。しかしその大学関係者しか関心がないことに加えて、昨年相次いだ不祥事により、より閉鎖的なイメージを強めてしまっていることに課題を感じていました。

そこで、『早慶クラシコ』をきっかけに大学スポーツをよりオープンにして、この魅力を広めたいと思いました。特に今年は記念すべき第70回目。『早慶クラシコ』は伝統ある試合ですが、決して「保守的な意味での伝統」ではなく、「挑戦が積み重なって形成された伝統」だと思っています。今年は「誰もが楽しめる真剣な遊び」をコンセプトに掲げて、保守的にならず、新しいことにどんどん挑戦しようと心に決めていました。

部員のチケット手売りの負担を削減したい

ー記念すべき今回の『早慶クラシコ』でQuick Ticketを導入した背景を教えてください。
西川:一番大きな理由は、チケッティング領域で新しいことに挑戦したかったからです。業界問わずデジタル化やキャッシュレス化の動きがある中、大学スポーツも負けてはいられません。国内最大規模の『早慶クラシコ』がいち早く電子チケットを導入して先進事例を創りたいと思いました。

Quick Ticketの導入には大きく2つの目的があり、部員の手売り負担の軽減と"遊び心"の演出です。

ーなるほど。「部員の手売り負担」とはどういった課題でしょうか。
西川:大学スポーツでは部員がノルマを背負いお客様にチケットを手売りする文化があります。部員はお客様と予定を合わせてチケットを手渡しをするか郵送をする必要があり、かなり負担となっていました。そしてその負担が大きくなると、人によっては無料でチケットをバラまくことも起きて…価格崩壊がきてしまうんです。これは大きな課題でした。

Quick Ticketを使えば直接会いに行けない人にも簡単にチケットを分配することができると聞いて、この課題が解決できる!と思いました。
アプリを必要としないという点も大きいです。大学スポーツのお客様は、普段は他のイベントにも行かない人も多いです。そういう方々に、アプリを介さずに手軽にチケットを渡せるのはとても合理的だと思いました。

ー実際には、どのように運用したのですか?
西川:ノルマ分のQuick Ticketを各部員に送付し、部員はチケット購入希望者にQuick Ticketの分配機能を使ってメールやLINEなどで分配する、という運用です。代金の受け渡しは、現金や口座振込、LINE Payなど部員それぞれ自由に都合の良い方法で行いました。

※Quick Ticketは分配機能をOFFにすることもできますが、今回は分配機能を活用した事例をご紹介しております。

チケッティングによる「誰もが楽しめる真剣な遊び」へのアプローチ

ー"遊び心"の演出についても教えてください。
西川:今年の『早慶クラシコ』は「誰もが楽しめる真剣な遊び」というコンセプトを追求していたので、チケッティングでも最適なチケットを探していました。Quick Ticketのもぎり動作のユニークさがとても魅力的で、初めて見た時は素直に「すげぇ…」って思っちゃいました(笑)

ーチケットのデザインにもこだわったようですね。
西川:はい。今年の『早慶クラシコ』では初めて応援マネージャーを起用してエンターテインメント性の演出に挑戦していました。それをより印象付けるために、応援マネージャーの2人の画像を使ったチケットと、メッセージ付きのスタンプを用意しました。チケットは来場体験の第一印象となるので、面白い仕掛けができて満足しています。

来場者や部員の声で『早慶クラシコ』の魅力向上を実感

ー実際にQuick Ticketを使ってみた感触はどうでしたか?
西川:そうですね、まずは『早慶クラシコ』が新しいことに挑戦していることを印象付けできて嬉しく思っています。観戦に来てくれた僕の友人は、「大学サッカーはせいぜい高校サッカーの延長」くらいにしか思っていなかったようですが、Quick Ticketを使って入場すると「大学スポーツってこんな新しいことやってるんだ!」と驚いてたんです。それを見たときはやって良かったと思いました(笑)

また、電子チケットは初めての試みだったので反応が気になっていたのですが、「応援マネージャーのチケットめっちゃ好きです!」というユーザーの声や、「楽に渡せるからQuick Ticketで売っていました!」という部員の声を聞いてホッとしました。

ー最後に、来年の『早慶クラシコ』に向けて意気込みを教えてください。
西川:大学スポーツにおいてチケッティングの役割はあまり目立たないかもしれないですが、Quick Ticketを使ってみてチケッティングの面からイベントを盛り上げる可能性を感じました。来年の『早慶クラシコ』をもっと大きくするためにも、Quick Ticketをフル活用して、さらなる挑戦をしていきたいです!

ー貴重なお話をありがとうございました。

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