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PLAYFARM庭づくり部(1)



PLAYFARMのある土地は、ずっと昔は遠浅の海でした。
約400年前から、不知火海の潮の満ち引きを利用して、長い年月をかけて干拓され、土地になり、東に連なる里山から不知火海へ流れる川や水路の働きで、土地は豊かになり農村が形成されました。多様な植物や生き物が生息しています。

PLAYFARMは、そのような、自然と摂理だけではない、人間もその一部となった循環の中で育まれ、保たれてきた農村の姿をギュッと凝縮した場所です。

●PLAYFARM庭づくり部って?

 PLAY FARMの庭は普通の庭とは少し違います。
 人が集まる場所などの庭づくりはある程度初めから完成された景色のデザインをしますが、ここでは日頃私たちが何気なく眺めている道端や、森や、河川敷などの気持ちの良い原風景を育てていくという目的でデザインされています。
 でも放置すると、ナチュラルガーデンとは言え、ただの藪(やぶ)になります。原風景と言ってもやはり人の手で美しい景色を作るお手伝いが必要になってきます。

 庭づくり部とは、
 出来立てのこの庭を手入れして育てていく作業を通して、
 私たちの身近にある自然に目を向け、その恩恵を知ることで、
 すでに身近にある豊かさを感じることができる暮らし方を、
 みんなで楽しみ、学びましょう!という部活です。
 

●<庭づくり部でやること、できること> 
主な作業
 PLAY FARMの庭には、私たちの暮らしに有用な植物(薬になるもの・お茶になるもの・美味しくいただけるもの・果樹・部屋に飾りたくなる花やハーブなど)があります。
 通常は「雑草」として扱われている中にも有用なものがたくさんあります。
 ですので、有用な草花・そうでない草花を覚えながら間引いて景色を作る作業「草取り」をメインで行います。
 メインといっても、時期的には春先の芽吹きの季節〜梅雨の季節と秋の涼しくなる頃の二つの時期が主な草取りのシーズンです。
 人間が気持ちよく過ごせる時期が植物にとっても過ごしやすい時期。人間が活動したくない過酷な時期は植物もじっとしているので分かりやすいと思います。
 上記の活動を軸に、自然の美しい景色を作るために、草花を加えていく作業があります。「この草原のこの場所にこの時期一面ブルーやパープルのグラデーションがあったら、いつか見たあの場所のような景色になるだろうな」
「あの人やあの人が見たら元気になってもらえる色ってなんだろうか」などと部員みんなで考えながら苗を育てて加えていきます。

 それから、作っていくだけが作業ではないです。間引く作業は草取りだけではありません。収穫して美味しくいただくのもまた「間引く」ことの一つです。
 春は春の野草や山菜を部員皆んなで収穫して、その場で調理して、美味しくいただいたり、秋には秋の収穫を楽しんで、和ハーブや多様なハーブのお菓子や飲み物を楽しんだり、香りに包まれて癒されたり。
 これは土をいじっている私たちだけの特権だと思います。

 楽しく、癒されながら、自然を感じて、自分の足元にある小さな気づきを学んだら、自分の家に帰った時にはきっと、自分の庭の景色(あるいは部屋の中のグリーンなど)を目にした時、今までなんとなく目にしていた植物が愛おしく感じられるようになっていると思います。

 ゆっくりとした部活動ですが、ご興味のあるかた(そうでない方にこそ特におすすめ)ぜひご参加お待ちしております。


●第1回庭づくり部(延期のため日程が変わりました)
日時>4月17日(日)午前11時〜
集合場所>PLAYFARM
部費>500円(お昼代です)
スケジュール>
・作業内容
1:新芽の出始めた有用でない類の草の除草
2:春の種まきの整地作業(種まきの箇所だけ土を解してあげます)
3:春から夏にかけて育てたい苗の移植作業
○ご飯に使いたい野草の収穫作業(これはそんなに沢山では無いです)
これが今回の主な作業です。

・お昼ごはん
  春の野草のまぜごはん(作業で収穫した野草を使った混ぜごはんを作ります)
  ※その頃の美味しい野草、ヨメナやセリなどを、まぜごはんでいただきます

今回植え付ける野草の苗たちです。株分けしたり、種から育てたり…


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