ノックの音が

有名な星新一さんの作品。ノックの音が。
短編集で、全ての物語の冒頭は『ノックの音がした。』で統一されている。
15ページとかそこらで終わるほどの短編が多くてかなり読みやすかった。

星新一さんは、中学校の頃英語の教科書に出てきたCan anyone hear me?とか、世にも奇妙な物語に出てきたりだとかかなり身近にあって読みたかったけどやっと今になって読んだっていう感じ。
きっと中学生の頃読んだ方が楽しかったのかもしれないなぁ、と今の自分ではそう思う。

ほんとに短い作品だから、その先はご想像にお任せします...みたいな終わり方も多くて、そこから物語を膨らませる楽しみ方もあるからこそおもしろいけれど、なんかちょっと物足りなさも感じたなぁ。

それぞれの話にちゃんとオチがあって、短いけれどその中に伏線もちゃんとあって、頭の良い方なんだなぁと思ったけど、なんだろう、オチが予想できるのも結構あって、先が気になるワクワク感は少なかったかな。
一番ハラハラしたのは【金色のピン】というお話だった。ハラハラというよりはゾクッと。

色んな想像力を掻き立てられるから、ドラマ化もおもしろい作品なんだろうなと思った。

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