ひょうたんから空

一時間くらいでサクッと読めちゃう本なのに、今までお家の中で眠っていた。なんとなく、取り出してみたら読みやすくておもしろかった。

なんともない日常を、一年に渡って描いていく作品で、一文一文が短く、共感もできる。下手に言い回しを考えなくても伝わるんだなぁと思ったな。

絵も可愛くて、家族と友達が繰り広げる雰囲気がなんだか、頑張りすぎず、でもたまには真面目なこと言ったり考えたりする主人公が愛しい!たまにぷって笑っちゃうしね。

普通なら、これナミコとミタカがくっつくな!とか考えちゃうけど、そっちじゃないんだよねー。そういうところも良かった!

私もそうだし、誰でも一度はふと考えるであろう人生のことをナミコの言葉で語られるのが、気取らず、良かった。

『ただ、会っただけの人が、イヤな気持ちにならずに、逆にちょっといい気持ちになってくれるような、そんな人になりたい。』

『そして、楽しいことがいっぱいあるだろう。悲しいこともいっぱいあるだろう。でも、生きることを嫌いにはならないだろう。なぜならば、嫌うにはあまりにも、素晴らしいことが多すぎる。』

簡単な言葉だし、当たり前だし、こんなことみんな考えてるのかもしれないけど、今の私には大切な言葉だなぁ。

明日からもまた、なにがあるかわかんないけど、がんばろ、と思える作品でした。

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