風味絶佳

山田詠美の作品。風味絶佳。

山田詠美の作品は結構読んでる気がする。初めてであったのが、中学校の頃の学力テストに出てきた文章。『放課後の音符(キイノート)』。中学生にはちょっとどきっとする作品で、なんだか大人びた気分になった。こっそり、続きが気になって小説を買ったんだけど、好奇心って感じで読んでたな。

そこから、『ぼくは勉強ができない』を読んだ。母とか友達にすすめられて読んだ。あとは『学問』とか。
大人になればなるほど、山田詠美の作品って響く。

逆に言うと、あぁこの気持ちなんかわかる!とか、共感したくないけど自分を見てるみたいとか思えるようになったのは自分がいろんなこと経験してきた結果なのかな、と思う。大人になったのかなー。

山田詠美の作品を読むたび、もうちょっと恋に走る小学生中学生でも良かったんじゃないかって自分のことを後悔。作品の登場人物がちょっと羨ましくもなる。

今回読んだ『風味絶佳』。さすが代表作だなーと思う。短編集なんだけど、わたしは風味絶佳より海の庭ってやつが好きだったな。

恋愛のいろんなかたちを表現できる山田詠美ってすごい。愛に溺れてときには醜くなる姿や感情をきれいに書ける人なんだなぁって。
年をとればとるほど山田詠美の作品の良さにどんどん気付かされると思うから、今後も読んでいきたいな。

風味絶佳は、映画化されてたんだね。シュガーアンドスパイス。一時期めちゃ話題になったやつ。まぁ、映画はあんまみたくないな。

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