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フレイル予防の実際

また自分自身のためにテキストから勉強したことをアウトプットしていきます。

生活機能とは、人が「生きる」ことの「心身機能・構造」「活動」「参加」をひとつにまとめた概念である。
リハビリテーションの実施前に生活機能の評価がある。
対象の方の状態を把握し、そこからどのような生活を送ることができるのかという見通しを立てて(生活機能の予後予測)、目標はプログラムを設定している。

フレイルとは「加齢に伴い生理的予備能が低下し、種々のストレスに対する脆弱性が亢進した状態」と定義されている。フレイルには「身体的」「心理・精神的」「社会的」と3つの側面がありそれぞれが影響し悪化するといわれている。その他、オーラルフレイルがある。
フレイルとは健康と介護の中間の時期を指し、可逆性を有するため早期の対応が求められる。

フレイル予防とは①栄養(食・口腔機能)②身体活動(運動、社会活動など)③社会参加(就労、余暇活動、ボランティア等)の3つの柱に対して一体的な取り組みが必要である。

訪問看護においては、既に何らかの疾病や障害を有している人が対象となるため二次予防(疾病を保有する人を対象に早期治療する取り組み)、三次予防(疾病の症状が出現した人を対象に重症化の防止、後遺症を予防する取り組み)として介護予防に努める。
健康寿命延伸には運動、栄養、社会参加、人々との信頼関係やつながりが重要であり、三次予防の現場でも同様に重要な考えであると述べられている。
訪問看護の対象者は活動能力の改善に向けたアプローチは必須である。
福祉用具・福祉機器の導入による環境整備や代償機能を用いた動作獲得など重度化予防をはかることも必要である。
あきらかな生活機能の低下がなかったとしても「よくつまずく」「転倒することがある」などの些細な変化をきっかけとして、生活機能を評価し必要なサービスやサポートを検討できれば、フレイル予防に役立っている。

身体的フレイル予防するためにはレジスタンス(抵抗)運動、有酸素運動、バランス運動といったさまざまな項目を組み合わせることが有効であるといわれている。また栄養管理も必要とされている。飢餓状態でレジスタンス運動を実施すると筋タンパク分解を助長し、筋量はむしろ減少するとされている。低栄養状態の方では食前のほうが訓練効果を高める可能性があるとされている。
フレイル予防には家族にも目を向けておく必要がある。家族がフレイルの時期にさしかかっていることもある。家族とも十分にコミュニケーションをとり要因が発生していないか注意する。


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