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28歳OLの雑記@石垣島でのダイビングを経て

たくさんのたくさんの人がいる中でただ手を繋げる人を探した(後藤葉菜)

先日、会社で初めて過呼吸というものになって倒れた。

息ができない。
苦しい。
頭がふらつき手足が痺れて動けない。
どうにかしなきゃと思うほど
涙がどぼどぼ出る。

幸いなことに職場の元看護師さんが付き添ってくれて、手を握ってくれること約1時間。
なんとか落ち着いて自分で家に帰った。

原因は複合的だと思っているが、仕事で怒られたことを発端にこんなことになった。
年齢28、凪のお暇さながら仕事を辞めることも頭をよぎったが土日休みを超えてへらへらと出社する私。

仕事のピークを超えれば夏休み、予定していた石垣島への逃避行だからと自分をなだめながら仕事をする。

石垣島に行くことになったのは、成り行き任せ以外の何物でもない。
友人の「ダイビングで石垣島に行くんだけど、最後の一日一人だから遊びに来ない?」という半ば冗談の誘いに、持ち合わせた妙なフットワークの軽さで乗ったら結局ダイビングから一緒に参加させてもらえることになった。

人生はじめてのダイビング。
不安もあったけれど、みんなやってることだし、管楽器やってて呼吸をコントロールすることには普通の人より慣れてるし、などと考えていたのに顔を水につけた瞬間、鼻で息が出来ないことにパニックになる。

いや、無理、
無理無理無理
船で待ってる

と何度も思ったけれど、若いインストラクターのお姉ちゃんになだめすかされたのと、少しだけ見えた海の中がいたく綺麗だったのでちょっと落ち着いてきたし頑張ることにした。

なんとか潜っても、途中でまた怖くなってしまったけどインストラクターさんが手を握ってくれたことに安心した。

はじめて潜って見た海の中はとても綺麗だった。カラフルな魚たちがサンゴ礁の周りで泳ぎ回っていた。
リトルマーメードみたい、と思ったことに現代っ子だなぁと自分に突っ込みを入れたりしながらも楽しむことができた。

海の中は綺麗だったけれど、正直、船に戻って普通に呼吸ができることへの安堵感ったらなかった。同時に、ここのところ私はちゃんと呼吸できてたのかなぁと考えさせてられてしまった。

楽に呼吸ができる場所で生きたい。
そして苦しい時には手を繋いでいてくれる人がほしい。

私にとってそんな居場所はどこなんだろう。
自分で探し、掴み、つくりあげていくほかないって、気づいてはいるのだけど。

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