「かけひき」や「戦術」の手札の数はどうやって増えていくの?

こんにちは.SHUN(@plassperです.

マガジンがスタートして皆さん様々な目線からいろんな内容を書いてくれています.スポーツ観戦がより充実したものになるようなものばかりです.

少しずつメンバーも増えていくと思うのでこれからも読んでいただけると嬉しいです.

育成に関わる話や各メンバーの立場から見たスポーツの話もしていけるかと思います.Twitterで, #スポーツがもうちょっとだけ楽しくなる話  をつけてコメントや質問などいただけるとさらに嬉しいです.


さて,今回は,本マガジンから川戸氏の「柔道選手がどう考えて戦っているか?

それをラグビーに当てはめたこちらと

ハンドボールに当てはめてみたこちら

これを掘り下げた話をしたいと思います.


おさらいとして,出てきた考え方は,「得意技でごり押しする!」「相手に対応して技を選ぶ!」の2つでした.

得意技

得意技2


そして,「この2つの考え方は相反するものではなくて,むしろ同居するものだと思います.」ということも付け加えられています.僕もそう思います.


僕なりに解釈すると,この2つは展開のゴールから考えるやり方です.

一つ目は自分の得意技をゴールに,2つ目は相手に有効な技や戦術をゴールに置いています.どちらも実はゴールから逆算するやり方なのです.

これがいいとか悪いとかではなく,そういう考え方と思っておいてください.むしろ僕は上記のようにあるべきだと思います.

下の画像の右から考えていくやり方ですね.

得意技3

そして,この思考は,強い者特有の思考なのかなと思ってます.基礎と考える力が育成段階で養われているからこそできる考え方だと思います.


それに対し,ヨーロッパの柔道(ちょっと主語が大きいけどここで細かくいくと話がずれるので各国の特徴はまたいつか)では,どのように展開を考えているのか?についてです.


ヨーロッパでは,ゴールから逆算するやり方よりは,展開のスタートから考えていく方が多いです.

どこを持つか,どう持つかからスタートします.相手の対応をみて次の動きのパターンがあり,また対応をみて次の動きのパターンがあり,それを繰り返してフィニッシュの形を選択する形が多いような気がします.

それに合わせてなのか練習も反復より毎回違うこと,短時間の部分練習が多いです.

練習についてはブログでも触れているので,併せて読んでもらえるとよりわかりやすいと思います.


この思考の仕方を先ほどのようにフローチャートにすると,こんな感じ.バリエーションが増えていくイメージです.そしてこの中に得意技が入ってくる感じです.得意技というより得意パターンと言ってもいいかもしれません.

得意技4

というわけで今回は,かけひきについてちょっと深堀りして,その手札をどう増やしていくのか?という話でした.

ゴールから逆算して考える日本柔道に対し,状況に応じてゴールのバリエーションを増やしていくヨーロッパの柔道という感じでしょうか.

もちろん全部が全部こうというわけではないですが,この傾向はあると感じています.


かけひきにも注目しながら見てみると,もっと違った形で柔道の試合が見えてくるかもしれません.

今後柔道を観る時の参考になれば嬉しいです.


最後まで読んでいただきありがとうございました.

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