柔道のことば:崩し.崩れるってどういう状態?
こんにちは.しゅん(@plassper)です.今回から冒頭の自己紹介ひらがなにします.なんとなく.
今月のテーマである「いろいろなスポーツで使う言葉」他のスポーツのことも知れて個人的には楽しくやれてます.
僕は前回間合い,つまり空間についての記事を書いたのですが,それのアンサーソングみたいな感じでラグビーとハンドの空間の話も出てきました.
の2つでした.
そして,僕が一生懸命取り組んでいる柔道のことばはこちら.
柔道論争については超大事なことが書いてあるので必ず最後まで読んでください.最後までです.みなさんお願いしますよ.
というわけで前回は間合いについて考えていきましたが,今回はもう一歩踏み込んで「崩し」について考えていきたいと思います.
柔道の投技でめちゃくちゃ大事な崩し.柔道家が相手を簡単に投げているように見えるのは崩しができているからなのです.
崩れていない相手はめちゃくちゃ重く感じるし,試合でも投げることが難しいのです.
今回は崩れているとか崩れていないとか相手を崩すとか,なんとなく分かりそうでふわっとしてることについて解説していきたいと思います.
崩しの説明をお願いするとこんな風に言う方がまわりにもいるかもしれません.
「崩しとは,技を掛ける前に,相手の体勢や重心を崩して掛けやすくする.」
崩しの説明なのに崩し入ってるよ.みたいな.この辺のモヤモヤを少し解消できたら嬉しいです.
とりあえず,goo国語辞書によると,
1 まとまった形の物をこわして、その形を変えたり、原形をなくしたりする。「崖 (がけ) を―・して道を整備する」「足場を―・す」
2 ㋐整った形や状態を乱す。「姿勢を―・す」「ひざを―・して楽にする」「強気の構えを―・さない」
㋑安定した状態を乱し、悪くする。「調子を―・す」「身を―・す」
3 (「相好 (そうごう) をくずす」などの形で)顔をほころばす。
4 字画を省略する。行書や草書で書く。「字を―・して書く」
5 同額の小銭にかえる。両替する。「一万円札を―・す」
6 値段を負ける。値引きする。「値を―・して売る」
7 効果をなくす。だめにする。「釣込まれて、𠮟る声を―・して笑って仕舞う」
柔道で大事なのは,2の「整った形や状態を乱す」と「安定した状態を乱し,悪くする」です.もっと言うと,柔道の場合,この中の乱す・悪くするは投げられる方向への力に耐えようとしても耐えられなくすることを指します.
立ち相撲で負けそうになって手をグルグル回す時とか,平均台から落ちそうになる時のあれです.
つまり,相手を,バランスの良い立ち方から投げられる方向への力に耐えようとしても耐えられない立ち方にすることを崩しというと,何となく解説などで聞くことがあったらそう思ってください.
そんでもって,今回話題になった「崩し」のやり方はたくさんの方法があるのでそれはまたいつか.
今回も読んでいただきありがとうございました.
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