その力強い指の動きを続けた後、男の指先は鍵状に曲げられ、愛美の秘部の中心に入り込むがごとく、
強く圧し当てられ、その指は男の執念と力強さを誇示するかのように、愛美の足が宙に浮きそうなほど引き上げられた。
そして、男の腕はゆっと前後に揺すられ、ストッキング越しではあるが、一番敏感な突起がある部分を犯し始めたのだった。
身体は大きく、瞬発的な動きをし、もう愛美自身が身体をコントロールすることが出来ない状態となり、身体は本人の意志とは別に、明らかに悦びを覚え、明らかに秘部は男の指先が熱い愛美の中に入り込むのを待ちわびるようになっていた。

と、その時
電車は駅に滑り込み、再び降車客の波がドアへ向かって流れだした。
そして乗車客の波が押し寄せる、わずかな隙に、慌ててスカートが捲られていないか、男に弄ばれた形跡が周囲にバレないかをチェックした。
そしてその時、また乗車客の波が愛美を飲み込み、先ほど同様のすし詰め状態になっていった。
人の波に押される瞬間に男の姿を探したが確認するには至らず、ドアが閉まる音と共に電車は発進していった。
可能な限り左右に首を回し男を警戒し探したが見当たらなかったが、顔を正面に戻した時、そこに男が立っていた。
その瞬間に睨みつけたり、怒りの表情を向けるべきであったのかもしれない、しかし愛美は咄嗟に下を向き視線を合わせないようにする事しか出来なかった。
すると案の定、男の手が再びスカートから伸びる愛美の脚を撫で始めた。
しかし今度は、人の波に押し込まれる際にスカートを直していたため、両腕は下に降ろされたままであったので、バッグを持つ反対の手は自由が効き、男の手を払い退ける事が出来た。
が、男の手が愛美の細い手首を握り、動きを制止し、男の逆の手が愛美の身体へまとわりつ着いてきた。
防御する愛美の手は男に押さえ付けられたまま、また愛美は無防備に身体を男に提供するしか無い状態となってしまった。
男の手は、一度払われた事に苛立ちを覚えたかのように、今度は強く荒々しく、愛美のスカートの中に入り、まだ熱が冷めていない秘部へ這い進んでいった。
さっきより速く、力強く、指先は愛美の中心を引っ掻き、鍵状に曲げられた指先が愛美を捉え、強く、速く、愛美の敏感な突起を責め続けた。
男の手を振りほどこうとするが、抵抗すればしるほど強く痛いくらいに握られ、自由は奪われた。
するとスカートの中の手は、中心を責めるのを止め、太股の内側へ進み、器用にストッキングを引っ張り、爪先でストッキングを引っ掻き、わずかな穴を空けだしたのである。
柔らかな愛美の太股に直接指が触れ、そこから指が二本、三本と入り込み、とうとう指先が愛美の蜜で濡れた小さく薄い下着へと強引に入り込んできた。
まさかここまで弄ばれるとは思いもよらなかった愛美の思考は混乱し、男の指先を待ち、進入を期待していたかのように熱く、そして蜜で濡れた愛美自身を触られるのではと思うと、羞恥心で身体は固く緊張し、全身の血液が頭へ昇るような気がした。

薄い布一枚の最後の防御を前に、突然指先は強引さを無くし、下着の上から軽く、下着越しに愛美自身の湿り気を確認するかのように撫で上げ、ひくひくと脈打ちそうな柔らかな肉で盛上ったその形をなぞるように、そっと動きだす。
突然、目を閉じ、息や声で周囲に悟られないように唇を噛み耐える愛美の耳元に、吐息のような小さな声で、
(可愛いね、)
と見ず知らずの男の声が、
と、その瞬間、下着の脇から男の指が、愛美の敏感な合わせ目へ直接触れた。
意志とは別にに愛美自身は待ちわびていたかのように男を迎え入れ、柔らかな肉ヒダが無骨な男の指を包みこむのだった。
(うっ)
と声にならない快楽の波を喉で鳴らし、抵抗を続けた身体全身から、緊張が解け、混乱する頭の中で
(こんなところで、)
(やらしく濡れているなんて)
と呟き、さらに羞恥心が血液の流れを加速させ、男の指を包み込み、知らない男の指との性行為に歓喜の蜜を与え続ける秘部へ一気に流れ込むのを感じ、その淫らな血流が、さらに愛美を敏感にさせた。

男は、愛美が受け入れ悦びすら感じていると悟ったのか、握ったら愛美の手首を開放し、ゆっくりと愛美の手を、男の硬くいきり立った股間の上に導いていった。
(大きい…)
愛美も年頃、もちろん少なからず男性経験はあるのだご、小さな手の平の下で硬く、力強く、熱く脈打つ男の物は、ズボンの上からでも充分に判るほど、今までの男性の中の誰よりも大きいのが直ぐに判った。
愛美の手首を持ったまま、硬い陰茎の裏側を擦るように上下させ、反対の手の指は、ゆっくりと愛美を掻き回している。
中に沈み込んだ指先は小刻みに震え、時には奥深くまで入り込み、鋭角的な快楽を愛美の背中に伝え拡げるのであった。
その時、愛美は、男の物に乗せられた手が、男の手で動かせられているのではなく、自ら、その硬く怒張した物を欲するように動かしている事に気がついた。
止められない、、、もい自分の意志では何も出来ない。
快楽が唇を突破し、女性の悦びの声を漏らしそうになるのを押さえ、全身に力が入り、今では自ら男の物を握る手にも力が込められ、愛美の中で前後に動いているかごとく、いつの間にか強く、速く男の物をしごいていた。

車内に次の駅が近づくアナウンスが響く、徐々に速度を落とす車輌。
それとは逆に、二人の手指の動きは速度を増し、今では互いに快楽を求め与え続け合うかのようになっていた。
そして電車が駅進入前のブレーキを掛ける時、愛美の頭に白い光が拡がり、意識が光の中に吸い込まれるのを感じた。
同時に手の中の男の物も、一度大きく膨らんだかと思うと、力強い脈動が二度、三度と起こった。
二人の手指の動きは止まり、お互いに肩で息する以外には動かず、放心状態となっていた所で、電車の窓にホームで待つ人々の景色が写りこみ、ゆっくりと電車は停車した。

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