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食費6000円/月で生活してみた

大学1年の時、
バイクの購入資金を貯めるため、3ヶ月間ほとんど白米で過ごした時期があった。

その時期は、◯◯◯オン白米というスタイルが僕にとっての自炊だった。

塩オン白米、七味唐辛子オン白米、つけて味噌かけて味噌オン白米…etc.
Best of オン白米を選べと言われたら、あいつらしか思いつかない。

お前がいれば何でもうまくなる! ほんだし!
平凡な食事に刺激をありがとう! 七味唐辛子!
独特なフレーバーで皆を魅了する! ごま油!

ほんだし&七味&ごま油オン白米。
こいつらは最高だった。最強だった。

え? ごま油とか買うお金あるんだったら野菜を買え?
何を言われようが何と言われようが、ごま油より優先する食材など無い。

言うなれば、もこみちにとってのオリーブオイル。サラリーマンにとってのスーツ。女性グループにとってのゴリラ枠。
切り離しては成立しない、切り離してはいけないものなのだ。

そう信じてやまなかった僕は、その生活をひたすら続け、2ヶ月たった頃から蕁麻疹が出るようになった。知らんぷりした。

その2週間後、今度は手にイボのようなものができはじめた。カッターで切り落としてみた。痛かった。

さすがに身体がおかしいことに気づき、病院で診てもらったら栄養失調とのこと。

医師から「食料飽和の今、栄養失調になる人ってあんまりいないんだけどね〜」と希少種の烙印を押された。

親に連絡したら、せめて食事くらいはちゃんと食べてくれと懇願され、仕送り3万円くれるようになった。僥倖だった。

それ以降、きちんと食事をとるようになったのだが、すでに体全体がボロボロになっていたようで、1ヶ月後さらっと転けた折にさくっと骨が折れた。

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