やる気がない時の処方箋

仕事をしたくないな、と思う一方、仕事をしなければ、とも思う。

生きていくにはお金がかかるし、死ぬにもお金がかかる。何をするにもお金がかかる。

結局稼がなきゃならないんなら、しぶしぶ働かねばと意を決する。

しかしどうにもやる気が出ない。仕事を始めてみたものの、他のいろんなことが気になって仕方がない。読みかけの本のこと、既読はついてるのに返信のないLINEのこと、晩ご飯のことなどなど。

こりゃだめだ、と仕事を放り出し、しばし物思いに耽る。

仕事を放り出した途端に雑念が消えるあたり、我ながらひねくれた脳みそだなと思うが、他の人もそんなもんなんじゃないかとも思う。

さあここからが難関である。どうやって仕事に戻るか。

僕はいつも漫画を読む。

現実逃避というわけではなく、あくまで仕事に戻るため、仕事と向き合うために漫画を読む。

こんな時は職業ものや偉人伝など、とにかく主人公ががむしゃらに突き進む漫画を読む。

もちろん内容によるが、活字の本よりも手軽に読めるし、絵があるおかげで、感情が伝わってきやすい。

社畜も真っ青なほどに働き続ける主人公たちを見ていると、自分の甘ったれ加減に嫌気が差し、こりゃだめだ、と漫画をとじ、仕事に向かう。

そんな遠回りをしつつ、いつも仕事に向かう。

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