Quake is 25yo so you can legally fuck
(※ボス敵の話とBGMの話を追記しました)
どうも、今月のおっさんシューターは最近話題に上がったアレを紹介するよ。
最近書いてて自分で半分攻略本みたいに書いてるだけと思ったのは内緒。
(だからちょっとした小話も話せるんだけど)
2021年という時代にもなると、もうゲームも30年近い物が現れ始めるわけで。
イマドキのFPSと言ったらApex LegendsとかWar Zoneとかになるよね。
FPSと言ったらもう立体というのは切って離せないものになっちゃった。
でもApex Legendsにも原初のFPSの血が流れている事を忘れてはいけない。
そんなFPSの、立体化を最初に行ったゲームから紹介していきたい。
(毎回タイトルに書いてあんじゃん、とか言わないでね)
今回ぶっこむタイトルは勿論こいつだ
そう、他でもないQuake(1996)を紹介しちゃうぞ。
なんたって最近4Kリマスターをされちゃったもんだから気になってる人も
いるに違いない、いると言ってくれ。
残念ながら新しい方の作品はQuake Championsで止まっている。
シングルプレイヤーも出してくれよな。
こいつはDOOMの3D版みたいな作品でホイホイ作っていこうと考えたらしい。
だがガチの3Dともなると要求スペックは跳ね上がる。
1990年代なんか100MBのHDDがいい値段した(8万程)みたいな世界の話だが、
このQuake、バッチリ80MBは要求される。
現代の基準で考えたら軽量にも聞こえるが、言えばSSDにWarzoneを入れたら容量がそれだけでいっぱいになるみたいな話が近いだろう。
(早い話が当時の10mbは今の250gb級ってことである)
だがそもそもガチの3Dって描画可能なの?
当時のPCスペックや、映画のPCの表現とか見たらわかるけど、3Dなんてほぼワイヤーフレームで、テクスチャがあるリアルタイム3Dなんて無理じゃない?
…というのが多くの人に思われていたのだが、idはそんなに馬鹿じゃない。
それどころか世界で最強のプログラマーこと、"John Carmack"がいたのだ。
こいつ、何と3日で当時横スクロール不可と言われたDOSに、マリオ3を見ただで一人でPC上にマリオ3を完成させてしまったのだった。
そんな男がいたら、DOOM2からたった2年でPC上でフル3DFPSが完成してしまうのであった。
これは最近のFPSみたいに、バッチリ立体で上下の概念がある。
BloodやDukeNukemでもあったじゃん!というのは受け付ける。
だが聞け。 Bloodは1998年、DukeNukemが1996年1月29日。
このゲームは1996年の6月22日。
どれだけ異常かわかるだろこれが。
上でも話したけど、3D化を最も効率良く描画したゲームなのよこれ。
多分今の3Dゲームのエンジンにはこいつの遺伝子ミリでも入ってるよ。
(Civvieの受け売り)
閑話休題。
世界観をDOOMみたいなSFにするか、Hexenとかの中世ファンタジーにしようか迷ってたらしいのだけど、idの奴らは思った以上にクリエイティブ。
"じゃあさ、一緒にしちゃえば良いんじゃん?"
そういうノリでこのゲームは中世ファンタジーSFでFPS盛り盛りのジャンルになってしまったのだった。
この辺はどっちが良いとか対立あったので、結構葛藤があったらしいけど。
そのせいかidのJohn Romeroの最後の作品になってしまっている。
(後にDaikatanaとか言うFPSを作ってるがこっちは迷作)
後の作品はSF色が強くなってしまったので、この世界観でリメイク欲しいな。
Quake Championsの世界観が一番近いけどそっちじゃないんだな。
中世ファンタジーでSFなんて聞いたこともないが、思ってるより明るくない。
というか寧ろ全体的に暗いし、ダークファンタジーと売ってるぐらいだ。
おかげでブチアゲのBGMに敵をふっとばしまくるぜ!…という感じにはならなかったが。
もっと言うと、操作も当時と今とでは全然違う。
当時はキーボードでFPSするのが普通だったのでQuakeでマウスを使うのは、
どうやら少数派だったようである。
ちなみにだが、セガサターンとかN64にも出てた。当然日本未発売だけど。
しかも64版はセーブにコントローラーパックが必要だったので大変。
(何故かリマスター版のアドオンで64版が遊べる)
当時は所謂パッドが主流だったが、操作性に関してまだまだ改善は先になる。
そんなわけで、みんな頑張って(?)キーボードだけとかで遊んでいたわけだ。
それもあるプロゲーマーがアレを誕生させるまでは。
4Kリマスター版はなんてことはなく、普通に完璧マウスキーボードに対応。
ちょっと長めにゲーム周りの話をした所で中身の話へ。
画像入れて説明することもあるけど字苦手な人はごめんね。
まずはストーリーだ!
今回わざわざこの場を設けたのは、そこそこ長いストーリーを訳すハメになったからである。
(しかも本編ではほとんど説明無し)
なので、流し見する感じで、ん?と思っても優しく見逃してね。
今回なんでこんな説明になったかと言うと、ムービーとかいう概念は当然
無かった上に、ストーリーを説明する媒体がコレしか無かったのでこういう説明になっちゃいました。
まぁ昔のFPSならよくある話ですね。
ちなみに主人公ことRangerさんですけど、Quake Championsにもいますよね。
あの彼はどうやらQuake1の後の出来事らしくって、未だに帰れないそうです。
でもそっちのバックストーリーはQCの方で見てね。
Quakeってどんなゲームなん?
内容だけで言うとDOOMと対して変わらないが、立体が加わったおかげで、
アクション面は抜群に良い。
おかげで、上下移動や立体交差だの、3Dならではの構造は非常に多かった。
段差等をジャンプで登れるようにした分、アスレチックのようなステージが多く作られているのが特徴的にも感じる。
始まって初っ端でジャンプして欲しい気が満々である。
こんなのみんな喜んでぴょんぴょん跳ね回るでしょこれ。
今の僕らは当然のようにジャンプするが、当時では珍しい行為。
ジャンプするたびにフゥンフゥン言うのが我らの主人公である。
(CV:Trent Reznor)
武器もいくつかあって、初っ端からショットガンとかあったりする、が残念!
Quakeの世界では普通のショットガンはあんまり強い武器じゃあないのだ。
いやめっちゃ弱くもないんだけどね?
Quakeの世界はDOOMと違ってショットガン一本では奴らは潰せない様だ。
武器の種類は相変わらず少なめなのだがどれも強力で強力で。
さっきも言ったけど、使い道が全然無いわけじゃないという感じだよね。
っていうかこの手のゲーム毎回言ってるからもうクドいと思うけど。
この手のゲームなので、アイテムも豊富。
パワーアップアイテムと言えばアレだが、紹介までは少し待って欲しい。
DOOMの続編と作られた割に、ボスっぽい敵は居ないし、敵の数も少なめ。
当時のPCスペック的にキツイところはあったんだろうけど。
そういうわけで数は少なめで敵の硬さを上げる方針でバランスを取った。
難易度はハードなのだが、DOOMのUltra-Violenceぐらいだと思う。
やっぱり、敵の硬さが相まって弾の消費が激しいのなんのという感じ。
単発火力が高い武器が多めに作られる一方で、DPSが求められるシーンが多い
ので、使う武器が偏って弾が減りやすいという感触は多かった。
程よく中身を話した所でシステム面を紹介。
これが充実のエピソード(と諸々)だ!
殆どのユーザーにとって早速開くのがオプション画面となるわけだけど。
…まぁ想像通りで、そう大したオプションはない。
ざっくり分けて、入力/ディスプレイ/オーディオ/ゲームプレイの設定。
(中にはなんかマウスを使うか使わんかとかあるけど)
これはWindows対応版のQuakeことWinQuakeなので、画面設定も少ない。
そりゃあWin95とかWinNTで遊んでたわけだし16:9なんか当然無いけど。
ちなみに後にGLQuakeなるOpenGLによる高画質版も登場したが、
こちらはコマンドラインから解像度、窓化を設定するのでダルくて放棄。
まぁそれは置いといて。
今回QuakeのエピソードはDOOMと同じ4つのエピソードで構成されている。
と、その前になのだが、難易度を選ぶのも忘れてはいけない。
New Game押して、さぁ難易度を選ぶぞ!と思いきや。
これ何? プロローグでもあんの?と思わせぶりな操作パート。
しかし!そうではなくてゲームは既に始まっている。
そう、この時点でプレイヤーは難易度を選ぶことが始まっているのである。
それぞれのゲートを左から Easy/Normal/Hard とあるわけだが。
なんでそんな事すんの?とか聞かないでね、俺にもわかんないから。
じゃあまずは左から。
Easy
受けるダメージが少なく、明らかに敵の数が少ない。
強い敵が出るシーンも格下にすり替えられてて、慣れっこならヌルゲー。
よくある入門向け難易度というやつだ。
Normal
通常難易度。
筆者的にある意味一番地味に感じる難易度。
敵の数もダメージも標準なので、初めて、一人でやるならコレで。
さっきも言ったが本当に地味。
Hard
足元の溶岩は飾りじゃなくて、落ちると当然死ぬ。
ジャンプがまだたどたどしいならお断りという始末である。
取説でidの社員達は、"ウチじゃあコレが普通の難易度だぜ!"とアピール。
まぁFPS慣れっこで、この手のゲームも朝飯代わりに食ってるぜという人なら
この難易度で丁度いいぐらい。
この当たりから強敵がモリモリと出てくるので、弾薬アーマーヘルスの3つをしっかり管理していこう。
Nightmare
所謂隠し難易度だが、取説にも名前は出てるし、存在はしてると書いてる。
id曰く、"こいつぁヤバすぎて隠さざるを得なかったぜ"ということだそうだ。
オリジナル版のNightmareはまじでクソムズかった。
DOOMの時の敵復活が無い代わりに倍速モードがあるみたいな感じだが、
敵のダメージが尋常じゃないので倍速で撃たれるとマジでしんどい。
隠されてるのには理由があるんだなと思わされる。
その上でリマスター版のQuakeでは体力上限が50に低下。
(50までしか通常ヘルスで回復できず、50以上はじんわりと減っていく)
と思ったら、今度は倍速が無くなってたので、難易度は緩和されてた模様。
(本編諸々Nightmareクリア済み)
結局コレもQSQLあるからって感じはあるんだけどね。
難易度はそんな感じで、今回はほぼほぼHard基準で話すつもり。
じゃあ次はエピソードの紹介へ。
最初に遊ぶであろうエピソード1はコチラ。
割と最初のエピソードからダークファンタジーな感じ。
大体の敵と武器が出るので、チュートリアルも兼ねたエピソード。
やはり恐らくみんなが一番最初にやる。
続いてエピソード2。
こちらはどちらかと言うとファンタジー感がだいぶマシマシ。
騎士の敵が大分多めに出る上に、城や要塞がベースのステージもあるので、
ここは中世感を推して行きたかったのだろう。
かつてはココからは体験版(シェアウェア)お断りのエリアだった。
ココまで来たら後半戦、エピソード3
こちらは中世、ファンタジー、SFを全部ごちゃまぜにしたような内容。
後半のエピソードなので苛烈な攻撃が印象的で、溶岩も出現頻度が高い。
初心者にとって壁になりやすいゾーンと思える。
次は順番は特に無いけどやっぱり最後にやりたいエピソード4。
このエピソードは中世寄りになっているが、デザイナーのSandy曰く、
"H.P.Lovecraftのオマージュを沢山入れたよ"
とのことらしい。
(今までのはそうじゃないんだとちょっと思うが)
迷路のようなエリアが非常に多い。
エリア探索とかが得意じゃないと迷いやすいかも。
これらのエピソードを終えると、最後のボスのエリアに行けるのだが、
そちらはまた個別に書くので後で。
銃無くしてはFPSとは言えないぞ!
はい、多分個人的にココを書くためにやってるとさえ思い始めてきました。
種類は多くないけど説明を挟むのでココで文字数取るのよねいつも。
Axe / 斧
所謂近接武器だが、特別強いこともなく、正真正銘最後の武器という感じ。
ダメージは20で、与えられる単発ダメージとしては低め。
血糊がめっちゃ付いててめっちゃ殺してそうだけど大したことはない。
ザコ敵ならコレでも大丈夫だが、中堅以上になると途端にダメージ負けする。
まぁつまりだ、使うな。
こいつだけは絶対使うな。
Shotgun / ショットガン
こちらも同じく初期装備だが、こっちはしっかり弾が出る。
当然ショットガンの弾を消費するが、このゲームではモリモリ手に入る。
弾薬の豊富さから撃って起動するタイプのスイッチはこいつに任せよう。
6発の散弾を発射し、全部ヒットで24ダメージ。(4 x 6)
集弾率もそこそこ良い上、当然ヒットスキャンなので遠距離にも使える。
斧と同じRPMなので、DPSは僅かにこちらのが高い。
こいつは本当にポンプアクションなのか。
エピソードの中盤以降は使う機会が減るが、決して無意味ではない。
Double Barrel Shotgun / スーパーショットガン
こちらは割と早い段階で拾えるショットガンの上位互換。
ダブルバレルなんて言うが、ココではみんなスーパーショットガンと言う。
弾を2発消費する代わりに、倍以上のダメージを叩き出すメイン武器。
14発もの散弾を一度に発射、全部ヒットで54ダメージを与える。
ショットガンのRPMが120RPMに対してコチラは85RPMなので連射は下がる。
上記でも話したが、ショットガンの弾はびっくりするぐらい落ちている。
なので、基本的にはバランスが良いこいつを中心に武器を使い分ける。
基本散弾に体制を持つ敵は居ないので、こいつをぶっ放しとけばダメージは入る。
ただ、いくら豊富と言っても散弾は全部で100発しか持てない。
こいつをぶっぱし続けてると、50回も撃てば無くなってしまう。
(50回も撃つ相手は居ないけど積もれば…というやつだ)
無くても良いわけじゃないので、他の弾が余っていればそっちを使っていくのが賢いムーブと言えるだろう。
後はやはり、ショットガンらしく中距離以降はそんなにヒットしない。
遠くを狙うなら普通ので、接近したらスーパーショットガンという形が良い。
ショットガンの弾薬はわかりやすくショットシェルが書いている。
Nailgun / ネイルガン
こちらも序盤で手に入る連射式武器。
バレルが2本付いており、左右から連続で発射する。
どういうわけか釘を発射するが、重力とかでは落ちない。
(でも説明書が釘って言うなら釘って言うしかないじゃん!)
寧ろ精度も完璧で真っ直ぐ飛ぶので、空中の敵にも使いやすい。
フルオート発射で一発あたりの威力は9。
しょぼく感じるだろうが、600RPMでダダダダと発射するので、雑魚い敵なら掃射で一網打尽にしてしまえる強さは一応持ち合わせている。
拾える弾数はショットガンに比べると少なめなので、使い勝手の良さとバランスが取れずついつい使いすぎてしまうことも。
あと、シングルでのみ当たり判定がバカでかい。
何もない所に見えても敵が横0.5人分ぐらいの範囲あるので余裕で当たる。
Super Nailgun / スーパーネイルガン
エピソード中盤で手に入る、ネイルガンの上位互換。
またの名を"Perforator"こと、"穴あけ器”と言う。
(Quake Championsの名前はコレだった)
バレルは何と倍の4本で、フルオート機能も据え置き、精度も完璧。
書いてる通りスーパーショットガンと同じで消費弾数は倍。
威力は倍の18で、中堅から大型まで全部こいつ一本で倒せると思っていい。
消費弾数の多さは異常なほどで、ネイルガンと同じRPMで2発消費なので、
200発の上限も本当に一瞬で無くなる。
ネイルガンと弾薬を共有した上で取得弾薬が少ないので注意。
その分DPSもインチキ級に高いのでネイルガン同様、弾が辺りにあるならもうどんどんぶっ放していこう。
1体ならショットガンで捌ききれる敵も急いで倒したい!という時には、
スーパーネイルガンの出番と言えるだろう。
ネイルガンの小弾薬(25発)
ネイルガンの大弾薬(50)
ちなみにだが、ココに書いてあるNIИみたいな文字、意味のない文字ではない。
今作の主人公の声(ジャンプ悲鳴とか全部)をやったのがTrent Reznorなので、
彼のバンドのNINことNine Inch Nailsの名前(ロゴ?)をここに封入されている。
恐らく本人がゲーム好きだったからだろう。
(DOOMにもこのネタがあったがマップ固有だった)
Grenade Launcher / グレネードランチャー
比較的序盤で手に入る武器で、爆発物なので火力は抜群。
弾薬はグレネード…ではなくロケット。
重々しいボンッという発射音の後にゴィンゴィンみたいな音が特徴的。
説明文の通り、壁や床に跳ね返った後に爆発を起こすので、角でも有効。
(現代のFPSと違って着弾地点で爆発しないのがミソ、するのはまた別の武器)
動いている間に当たると、100~120の大ダメージを与える。
そうでなくても、スプラッシュダメージは距離によって40から120。
雑魚から中堅を効率良く倒す完璧な武器と言える。
ネックはやはり限られた射程と自爆ダメージ。
どんだけ頑張っても放物線を描くので、斜めに撃っても限界がある。
敵が接近するタイプの敵だと、足が速い事もあるのでとっさに撃つと痛い。
こういう武器にありがちな質問というか、FPSに於ける全体的な質問ですが。
"でもこれだけ威力があって、曲がり角に使えるって事は弾も少ないでしょ?"
のんのん、この武器の取得弾数はネイルガンよりびっくりするほど多い。
ショットガンの次ぐらい使わされるので、気付いたら100発フルになってる。
なので気兼ねなく撃ちまくろう。
スパムしまくってゴィンゴィンと辺りに騒音を立てるのも楽しいものだ。
Rocket Launcher / ロケットランチャー
グレネードに比べると少し先の中盤ほどで手に入る。
威力はほぼ同じだが、真っ直ぐ飛ぶのが特徴的で、着弾で爆発する。
逆に言えば壁を跳ね返すというプレイは出来ないので使い分けが大事。
ドンッという相変わらず重厚な発射音は今でも聞き覚えがあるユーザーも。
Quakeはやってないけどコレなら知ってる、という人もいるだろう。
それもそのはず、TeamFortress2にあった"Original"のオリジナルである。
Originalという名前は、Valveなりのネームセンスというところだろう。(TeamFortressは最初QuakeのModだった事もある)
これが"Quake1 Rocket Launcher"とかいう名前だったらダサいじゃん?
このOriginalって名前はQuake Championsでも受け継がれている模様。
話を戻して、使い方はというとグレネードが真っ直ぐ飛ぶだけ。
空中、高所でも雑魚の群れ、少し硬い敵が遠くにいる時にはコレがあると楽。
遠くで、グレネードが届かなくて、ネイルガンを使いたくない!という時に。
ダメージを出したいのなら発射レートはグレネードのが高い。
なので近くて当てれるならグレ、遠くて精度がいるならロケットという感じ。
当然ロケットジャンプも存在するので、ショートカットなども可能。
コレまでの法則で言えばコイツも弾薬2発使うの?と思うかもしれない。
そこはご安心、ロケットも一度に2発も使うと言う暴挙はしない。
なので、このゲームでロケットが一番弾持ちが良い方ではある。
Thunderbolt / サンダーボルト
EP1では手に入らない、事実上の最強武器。
弾薬は専用規格のセルを使用。
DOOMのBFG並ではないが、それに匹敵する火力は持ち合わせている。
(勿論、Quakeの基準でだが。)
トリガーを引くと電撃を発射するのだが、何と1発辺り30。
これを600RPMでバリバリ与えるので、DPSはこのゲームで最強。(DPS300)
撃って倒せる一番硬い敵もコイツ一つで2秒で倒せる。
ネイルガンの半分(100発)しか持てないのに600RPMなんて出すので
もう弾薬は本当に光の速さでなくなると思っていい。
ネイルガン以上に切り札だが、温存しすぎると取れないセルが勿体ない。
でも水中で使うのは厳禁。
水の中で電気を発射する武器をぶっ放すとか正気の沙汰じゃない。
(何故かスライムや溶岩の中でも同じ扱いらしい)
正気じゃなかった人は弾薬量に応じて自分を中心に範囲ダメージを与える。
そのダメージ量は自身には1発辺り17ダメージ、相手には35ダメージ。
100発持っていれば自分に1750ダメージ、相手に3500ダメージを与える。
そんなダメージを受ければ当たり前だがバラバラにされる。
トースターを風呂に入れて自殺なんて方法もあながちウソじゃないようだ。
(みんなは試しちゃだめだぞ、当然だけど)
アイテムはどれもケチってしまうのは俺だけなの?
過去の話で全然話さなかったけど、長くなるから入れなかったのが正直な所なんだよね。
今回はモリモリ長い文章にするつもりなので、めんどくさいかもしれない。
すまんねオタク趣味爆発で。
勿論この時代のFPSなので銃だの弾だのばかりじゃなくて、回復やアーマーの防御面も兼ね揃えている。
それに、もっと攻撃的になれるアイテムだって存在するぐらいである。
まぁまずは美味しい回復から話しましょう。
15 Health / 小ヘルス
まぁ名前通りで取ると15ヘルスを回復する。
(ニョモ…みたいな音で弱々しい)
どういう物体でどういう機能性なのかわからないが回復する。
っていうか外観がやや薄汚い。 回復量少ないのってこのせいだろ。
25 Health / 大ヘルス
こちらも説明不要の25ヘルスを回復する。
(ドゥドドゥンみたいな音だがなんだかわからん)
見た目は何が違うの?という感じだが、ただキレイなだけである。
わずかにアニメーションで光っているのでそこで判別可能。
100 Health / メガヘルス
こちらは何と特大の100ヘルスを回復する。
(貴重なのでジャーンって効果音がする)
回復ってよりは100ヘルスを追加するという考えでOK。
(50ヘルスの時に取れば150ヘルスになるという感じ)
最大で250まで増やせるが、時間経過とレベルクリアで無くなる。
Armor / アーマー
DOOMでもあったアーマーシステムだけど、今作は3種類に増えている。
それぞれ個別に紹介したい。
Green Armor / 緑アーマー
一番弱いアーマーだが、無いよりはずっと良い。
アーマーがない時にコレを見つけると有り難みが凄く高まる。
100ポイントのアーマーポイントとダメージカット率30%を持っている。
いやいや30%って多いよね?と思うかもしれないが、これから出るアーマーを見てしまったらもうこのアーマーでは満足は出来なくなるぞ。
Yellow Armor / 黄色アーマー
コチラは150のアーマーポイントとダメージ50%カットと安心の性能。
中盤以降はコレを装備している時間が多く、コレ一つでかなり延命できる。
やはり50%カットは伊達じゃなく、メガヘルスとコレがあればもう一安心。
ただしカット率が高い分消費もそれなりに多いので注意はしたい。
Red Armor / 赤アーマー
コレが所謂最強のアーマーというやつで、アーマーポイントは200と驚異的。
しかし驚異的なのはダメージカット率も負けて無く、受けるダメージは驚愕、80%のダメージをカットする。
80%もカットされたら絶対死なないじゃん!というのはウソじゃない。
ただ出現頻度もその分低いし、80%も請け負ったらアーマーもすぐ無くなる。
筆者はケチってQSでダメージを抑えていたが、それでは本末転倒なので注意。
Quad Damage / クアッドダメージ
Quakeのロゴにもなっている特徴的なアイテム。
歴戦のQuakeユーザー的にはもはやお馴染みにも等しいパワーアップ。
取るとダメージが30秒間の間、画面が青白くなり4倍に跳ね上がる。
どんな武器でも一瞬で異常な火力を叩き出すので、一網打尽のチャンス。
斧やショットガンでも強烈なダメージを連発できるようになる。
強烈過ぎて、雑魚い敵ならショットガンでも一発でバラバラになる。
ロケットやライトニングでも同じなので、フィーバー状態と言える。
自爆ダメージも4倍に跳ね上がるので、至近距離の敵に自爆を起こすと肉片に変わるのは相手ばかりではない。
Pentagram of Protection / プロテクション
こちらも最近のQuakeで出ることがある。
ただし、こちらは取得してから、30秒間は画面がオレンジになり完全に無敵。
アーマーが666になり、ダメージは一切受けないが、ノックバックは受ける。
溶岩の中を泳ごうが、怪物に頭から叩き付けられようが死にはしない。
30秒の無敵を効果的に出来るかどうかはプレイヤー次第という所。
何故か無敵中に受けたダメージに応じてしっかりアーマーが減っている。
ちなみにPvPでは使用中にテレフラグされても逆に倒せるらしい。
Ring of Shadow / 陰影の指輪
こちらは出現頻度がやや低いパワーアップ。
取得すると画面が白くなり、こちらを認識していない敵は襲ってこない。
この間は基本敵から撃たれることなく移動が可能で、先制攻撃も可能。
上記の説明文の通り撃つとこちらを認識、正確に撃ってくる。
能力的に地味で役立ちにくいが、敵に認識されないということは、倒すことに拘らないのなら横をすり抜けて弾を温存する事も可能ではある。
何故か使用中は何者かの囁き声のような音が聞こえてくる。
マルチプレイヤーでもちゃんと目玉だけが浮いている。
Bio Suit / 防護スーツ
コレはパワーアップって言うほど強力じゃあない。
取得すると30秒間、画面が緑色になって、溺れなくなる。
おまけに、スライム(ダメージを受ける水)を喰らわなくなるが、溶岩は流石に遮断しきれず(というか熱?)で少しづつダメージを受ける。
要所で出てこないし、使っても迷わなければ基本時間内に抜けてしまう。
パワーアップとしては地味だが、活躍する場面もあるので忘れずに。
パワーアップで唯一顔が変わらない。
撃たれるだけの的にしては種類があるよ
QuakeはFPSなんだから当然敵が出てくる。
コイツらも結構な種類があるのでサクサク紹介したい。
並びはゲーム内のHard以上の出現順。
Grunt / グラント
恐らくRangerの同僚の人間だったであろう敵。
プレイヤーと見た目は全く一緒だが、グロテスクに血塗れ。
体力は低く、30ヘルスしかない。
こちらを見つけ次第、ショットガンで射撃し全弾ヒットで16ダメージ。
ほとんどエピソードの序盤にしか出ないので、印象はやや薄いかも。
倒すとショットガンの弾を5発落としてくれる。
ありがたく使わせてもらう。
バラバラにしやすいので、爆発物でふっとばしてると簡単にバラせる。
だが、バラすと弾薬も一緒にバラされるのかドロップしなくなる。
Rottweiler / ロットワイラー
こちらを発見すると吠えながら迫ってくる血塗れの番犬。
ロットワイラーって番犬で有名な種類なのよね。
ヘルスは25しか無いので、ショットガンで簡単に倒せてしまう。
噛み付きで1~24ダメージ、飛び掛かりで10~20ダメージを受ける。
各エピソードの最初のマップにしか出ないので、ある意味レア。
何だか知らないけどグラントとは仲が良い模様。
(同士討ちはする)
Ogre / オーガ
Quakeでは一番ポピュラーと言っても差し支えない敵。
(ポピュラー過ぎてシャツにQuakeのマークが!)
体力も200とそれなりに持っており、こちらのグレネードを少し耐える。
それどころか逆にグレネードを撃ってくる。 直撃を食らうと40ダメージ。
接近戦を仕掛けると、今度はチェーンソーを奮ってくる。
こちらはフルヒットで4~12 x 7ダメージ。
グレネードはプレイヤーに比べ威力が低いがそれでも40ダメージは痛い。
しっかり左右に避けてしまおう。
チェーンソーはフルヒットする機会はないが、食らってしまうとまぁ痛い。
というかプレイヤーから色んな肉が飛んでいるのだが、大丈夫かコレ。
とりあえず接近せず、グレを避ける動きをしておけば割と避ける。
恐ろしいのは数で、後半になればなるほどホイホイ出てくる。
3,4体以上出されると避けるのも精一杯なので強い武器で素早く撃破しよう。
倒すと一応ロケットを2個落とすが、やはりバラバラだと拾えない。
Knight / ナイト
こちらを発見すると”ウゥーン シャキーン"とか言って走ってくる騎士の人。
やや雑魚敵ポジで剣で斬るしか出来ない。
体力は70とまだちょっと柔らかいが数で攻めてくる事が多い。
脚が速いので、爆発物も使いにくいし接近されるとそこそこ痛い。
剣を食らうと1~9ダメージを縦振りは3回、横振りは5回ヒットする。
メディバルなマップでしか出現しないが、1度に複数出たりする。
Scrag / スクラッグ
このゲーム唯一の空を飛ぶ敵。
(ゲーム内ファイル的には魔法使いらしいが‥)
ヘルスは80でまだまだザコ敵。
攻撃手段は緑の弾を2点バーストで飛ばしてくる。 単発9ダメージ。
空を飛んで弾を飛ばしてくるというウザいポイントは抑えてはいるが、
残念ながらスーパーショットガンやロケットランチャーですぐ倒せる。
数が多ければネイルガンなどでもスパスパ倒せるので苦労はしない。
倒すと地面にボトリと落ちる。
Fiend / フィーンド
血塗れの口と手足が特徴的な変な生き物。
体力は300とそれなりに硬い。 やはり異形の存在は硬いのか。
ゲーム内ファイルではデーモンなので、DOOMのデーモンポジなのかも。
チビにも見えるが、前屈みなだけでどうやら立つと6ft、つまり180cm。
いやまぁまぁでかいなコイツ。
攻撃手段は飛び掛かりと引っかきの近接系だが飛び掛かりの機動力は凄い。
下手な隙間も飛び越えてくるし、好きあらば飛んでくる。
急に距離を詰められて自爆、なんてこともよくあるので彼らに使う際は注意。
その上飛び掛かりがヒットすると40~50とかいう破格のダメージを受ける。
なんとしても避けたい。
逆に普通の引っかきは10~15と落ち着いている。
アーマーとヘルスに余裕があれば意外と密着で戦うのが安全かもしれない。
Zombie / ゾンビ
ちょいちょい出てくる謎の敵キャラ。
(ゾンビなのはわかるが)
攻撃手段は噛み付いてくる…わけじゃない。
何故か自分の体の破片を投げつけてくる。 10ダメージ。
死なないことを良いことに無限に投げてくる。
ヘルスは60ほどだが、普通に撃って倒すことは出来ない。
暫くするとまた起き上がってしまう。
ただし手の施しようがないわけじゃなくて、爆発物や高火力な武器でバラすのが最適解で、肉片になると完全に撃破という形になる。
早い話は爆発物以外には撃破はムリという感じ。
ただし、クアッドダメージを取ればネイルガン以外はほぼバラバラに出来る。
スーパーネイルガンはギリ、ネイルガンではクアッドでも倒せない。無念。
とは言っても爆発物は貴重ではないのでどんどん使おう。
逆に持ってないと超しんどいけど。
たまに装飾として壁に貼り付けられてる個体もいる。
痛みはあるのか何だか呻いている。
Shambler / シャンブラー
Quake1における撃って倒せる最強の敵。
体力は何と600とビビるほど多い上、爆発ダメージを半減させる。
攻撃手段もいくつかあるが、どれも食らうと軽傷では済まないダメージ量。
メインの電撃攻撃はフルヒットで10 x 3の30は食らうと思って良い。
引っかき攻撃も35以上は食らうし、叩き付けは50以上食らう。
火力モンスターと言う言葉は間違いない。
一方で、爆発以外には耐性がなく、ショットガンでもネイルガンでも効果的にダメージを与えることが可能。
それどころか自分も使うライトニングには一番弱い。
(というかライトニングが強すぎ)
爆発も半減なので、一方的に撃てるエリアなら弾は使うが倒せる。
近接攻撃も、大振りだったりするのですぐに離れればそんなに喰らわない。
逆に近接を誘発させて電撃攻撃を回避なんてことも出来る。
強力なのは間違いないが、慣れれば可愛がってやれるので○。
余談だがQuake Championsには彼の腕のライトニングガンスキンがある。
Enforcer / エンフォーサー
グラントの上位版という感じで、レーザー銃とバイオスーツを装備している。
行動パターンはほぼグラントと同じだが、体力が80と少し高い。
持っている銃もレーザービームで、15ダメージの弾を2発撃ってくる。
ショットガンと違いペレットらしいものもないので、当たると痛い。
ただ、結局グラントと出現頻度が同じぐらいなのでそんなに困らない。
そしてやはり序盤でしか出ない。
ゲーム内で唯一言語(英語)を喋る敵。
やや硬いのと、倒すとセルを5発落とす。
例によってバラバラでは回収不可。
Death Knight / デスナイト
ナイトの上位互換みたいな敵で、見た目もゴージャスな感じに。
ヘルスは250とまぁまぁ硬くなっており、スーパー系が欲しくなる。
剣の攻撃は1~9ダメージを最大4ヒットで36ダメージ程。
剣のダメージは下がったが、魔法で火の玉を6発放ってくる。
全部もらってしまうと9 x 6の56ダメージなので、可能なら全部避けたい。
やってくることはナイトとそんな変わらないので、余裕があれば爆発物で
ドッカンとダメージを入れてしまおう。
彼も中堅クラスなのでそこそこ出現する。
余談だが見た目を超パワーアップさせてQuake Championsに出演している。
しかもプレイアブルだって言うんだから凄い昇格である。
RotFish / 腐った魚
唯一水中にだけ存在する敵。
体力は25で、ザコ敵。
接近すると噛み付いてくるが、3~6ダメージのしょぼい敵。
数がいようがなんだろうが本当に文字通りただの雑魚。
出現頻度とロケーションの影響で見ることは非常に少ない。
Vore / ヴォア
中盤以降のやや強敵で、出現頻度は中。
体力は400とまぁまぁ多く、ライトニングガン以外では反撃を貰う。
その唯一の攻撃方法かつ反撃は、追尾弾を放つ。
その追尾性能は恐ろしく、壁に隠れないと90度は回転して追ってくる。
しかもスピードも早いので斜め移動やバニホで逃げないといけない。
隠れても角度が浅いとそのまま壁を沿ってくるので、油断がならない。
(こんな奴DOOM2にいたよね? なぁRevenant君さぁ?)
そのダメージは40とまぁまぁ高いので、必死で回避をしたいものだ。
発生も割と早いので、見てから隠れるのも壁のすぐ横じゃないといけないし。
一度に2体とか一緒に出てくることもある。
ネイルガンかライトニングガンの弾薬を用意しておきたい所だ。
楽しくない。
Spawn / スポーン
ゲーム終盤にしか出ない最凶最悪の敵。
個人的にはShamblerより面白くない。
ヘルスは80と高めだが、体感はそれ以上に高い気もする。
発見されていない時は全く動かないが、発見すると飛び跳ねてくる。
結構なスピードで飛び跳ねる上に体当りされると10~20ダメージ。
これだけなら可愛いもんだが、撃破時に大爆発を起こされる。
この爆発を貰うと最大で120ダメージを受ける。
爆発されるという性質が嫌でも逃げようとしても無限に追ってくる上に、
ショットガンなどで倒そうとしても逆に爆発で倒されてしまう。
こちらが発見されてから行動するまではやや遅いが、一部では大量に出る。
体当たりがそこそこ痛いのも相まって相手してる時は必死of必死。
楽しくない。(1)
Chthon / カソン
(呼び方には諸説アリ)
エピソード1のボス敵。
このゲーム唯一かつ最強のボス。
彼には普通の銃火器は聞かず、怯みもしない。
しかも、投げてくる溶岩玉がそこそこ痛い。 直撃で100~120ダメージ。
そこそこ先読みしてくるので、ちゃんと避けないと普通に直撃を貰う。
そうでなくてもスプラッシュダメージが相当痛い。
その溶岩玉を避けながら、3個のスイッチを押すと電撃が発生する。
この電撃をEasyで1回、Normal以上は3回繰り返すことになる。
EP1を最後を飾るだけあってそこそこ強い。
Shub-Niggurath / シュブ・ニグラス
説明書でQuakeと名付けられていたラスボス。
全てのエピソードをクリアすると、入れる最後のボス専用エリアにいる。
ヘルスは40000あるらしいが、通常の攻撃では死なない。
しかも周囲にはShamblerとVoreが大量に待ち構えており、体力も弾も使う。
なんじゃそりゃ、倒せんのかそんなの。
と思いきや、攻撃手段は辺りに近付くと受ける10ダメージしか無い。
もっと言えば思いっきり(25年物のゲームの)ネタバレしてぶっ放すと、
彼を倒す手段とは、彼にテレフラグをすることで倒せる。
なんだっそら。
ラスボスと言うにはだいぶしょぼいが、わかるまではしんどいか。
(もうバラしちゃったし未プレイの読者には悪いが)
QuakeっつったらマルチオンラインとMOD文化
今作も過去のDOOMシリーズに続いて、しっかりマルチプレイヤーがあった。
LAN対戦はもちろん、オンラインのIP接続による対戦も大盛り上がりである。
Quakeをオンラインでプレイするがために、Dwangoに月5.99$払った人は少なくなかったという話すら残っている。
しかし、ベースのQuakeはLAN向けで、ネットプレイ向けではなかったのだ。
でもネットプレイが始まってすぐのこの世界で、ラグだのパケロスだとかがあったとしても遊び続けられるのであった。
ざっくり言えばネットコードがあんまり良くなかったと言える。
一方でJohn Carmackは、Quakeのネットコード改善かつ、プログラミングの改良を試みた。
彼は自身のプログラミングに挑戦したかっただけらしいが。
そして誕生したのが広く親しまれたオンライン専用のQuakeWorldであった。
今までのQuakeもNetQuakeという形で残ったが、マルチプレイヤー専達は
もう狂ったようにQuakeWorldで遊びつつけるのであった。
サーバーを建てる能力はなくなったが、用意されたサーバーにさえ入れば
当時のプレイヤーはもう実質永遠に遊べたようなものである。
実際そんな遊んだの?と思うかもしれない。
逆に考えて、64のゴールデンアイだのGCのエアライドだとか、画面共有で遊ぶゲームを遊ばなかった人間はいないはず、そうだよね?
それがインターネットで遊べたらマジで一生遊べるという感じ。
ただでさえあれがオンラインだったら一生遊べる~とかあるのに。
途中でQuakeSpyという名前に変わり、更にGameSpyと継いでいった。
GameSpyが終わってからは、QuakeWorld,nuというサイトで未だ続いている。
一度サーバーに入ればDM、TDMなどの無尽蔵に戦い続けるマッチが始まる。
当時プレイしまくっていたQuakeキチから生まれたテクニックは数しれず。
"ロケットジャンプ"とか、"バニーホップ"だとか、"エアショット"だとか、
”ストレイフ"に"テレフラグ”。マジで全部Quakeが発祥。
僕たちがTF2でよくやっていたロケット打ち上げからのショットガン迎撃は歴戦のQuake戦士が既に通った道だったのだ。
全くこのゲームが残した功績は計り知れず、多くのプレイヤーを惹き込んだ。
何が凄いってコレ、体験版でもバッチリネットプレイ参加できたのよね。
マルチプレイヤーは何の制限もなくオンラインプレイが出来たということ。
その結果、海の向こうでも日本でも関係なくQuakerは惹かれ合うのであった。
…という所が本来のQuakeなのだが、Quakeはそれだけじゃあない。
Mod文化も今のValveゲーと同じかそれ以上存在していた。
Wikiではドラえもんにするmodとかあったらしいけど。
シングルModだと、"Kickflip Quake"だとか、"Navy Seals Quake"があった。
KickFlip Quakeは、面白い事にスケボーをするだけのModだった。
言わばTony Hawk's Pro Skaterみたいな感じである。
そのまま取って"Tony Hawk's Mod"という呼び方だったりする。
Navy Seals Quakeは、特殊部隊をベースにしたTCMod。
(TCとは武器敵マップを全て入れ替えて別のゲームにするmodの総称)
リアルな武器で敵と戦えるバッチリとした戦術FPSの原型であった。
コレの開発は後にHalf-LifeのModで"Counter-Strike"を生み出している。
"In The Shadows"と言われるModは、Quakeのエンジンでステルスゲームを作り上げてしまったのだった。
後ろを殴れば一撃、攻撃が来た方向を調べて戻る等はまるで本物のステルス。
シングルプレイヤーも上げると切りがないのでこんな所。
マルチプレイヤーもModの数では負けてない。
最初のModはコチラ、"Three Wave CTF"。
グラップリングなどの機動力を追加しつつ、ゲームスピードが上がっている。
そして新しいゲームルール、チームで相手の旗を取り合うモードが追加。
当時Quakeのマルチプレイヤーには、DMとTDMとCOOP以外はほぼ存在しなかった。
このmodの何が凄いって、1から全く新しいルールを考えてしまった所。
今現存するFPSなどのCTFは、全部このThree Wave CTF発祥。
今でこそクソルールとか言われるけど、当時は陣地形式ってだけで凄いのだ。
お次はあのゲームの先祖のマルチMod、"Quake World Team Fortress"
ゲームプレイはやや複雑だが、大事な芯の部分は俺達のTeamFortress2とは、
一切変わっていないと言える。
でもCPとかPLとかはなくてCTF主体なので、CTFmodがなければ存在しない。
しかしこのゲームも最初から完璧だったわけではない。
最初はスカウト、スナイパー、ソルジャー、デモマン、メディックの5人だけ。
そこから順に、ヘビー、パイロと実装、スパイとエンジニアは同時実装だった。
面白い話は、スパイは他のクラスに見えるバグから誕生したキャラだったという逸話もある。
コレの何が凄いって、Quakeが出て2ヶ月後に最初のバージョンがあったのだ。
(Quakeの発売日は6月22日、TeamFortressが公開されたのは何と8月24日)
97年の6月13日に、今我らが知るTeamFortressのクラスが揃った。
エンジがセントリーを立て、ソルデモヘビーで前線等は本当に一緒。
ただメディックの回復が殴るしか無かったり、スパイも透明化がなかったり。
そんでもってメインのモードがCTFなので一生2Fortである。
(他にもあるはあって、WellとかBadlandsとかもあったけど形が全然違う)
このQuake Team Fortressの後は、チームがValveに買い取られていく。
そこでGoldSource Engineで続編、"Team Fortress Classic"が出来上がる。
凄いことにQWTF以降はTFC、TF2と全部のエンジンが改良から生まれた物で、
今もなお使われ続けている。(Apexもこれらを改良している)
考えても見ればとんでもない事だと言える。
今のFPSの操作性は全部こいつが支えてるんだぜ!
マルチプレイヤーの話が終わった所で、最初に投げた話を取ろう。
最初に話した操作性の話だが、言った通りこの時代にマウスは主流ではない。
当時Quakeではジョイスティックや歪なキーボード操作の時代の中でなので、当時のネットプレイはみんなヨチヨチ歩きと言われるだろう。
(比喩表現だから馬鹿にしてるわけじゃないぞ)
もちろん当時から近い物はあったのだが、そちらはRDFG、ESDFという配置。
これは前作DOOMシリーズでBFGを出す7キーが一番出しやすいキー配置。
これらはキー配置が可能になった後の時代の話だが、当時のPCでは話も違う。
1995年はキーの配置も一苦労で、そういうのをやろうとは微塵も思わないくらい面倒だった模様で。
左右旋回もキーボードだったので、マウスなんか触りもしなかった。
いや、正確にはマウスを使って旋回は出来たのだが誰もがそれが正しいとは、思わなかったという所だろうか。
そのうえ当時はマウスに何をどうbindするのかわかりゃしなかったわけだ。
(マウスホイールなんて物もあったか怪しいし)
なので明確に言えばQuakeはMarathonの次にキー配置を再度ユーザー側で
設定が可能になったという所か。
この辺りの時代で誕生したRDFG達の進化系は、WASDと言われるようになる。
それらbindはまたの名を、"Thresh bind"と言われる様になっていたわけだ。
…いやいや、Threshって誰よ?
彼の存在を説明するには、彼のお話をもう少し続けさせて欲しい。
時は1997年。(それでももう20年以上前の話)
当時アメリカで行われた最も初期のesports大会こと、
"Red Annihilation"
その規模はとんでもない。
だってあのマイクロソフト主催のQuakeの大会とか今でも信じられない。
(正確にはその中のDirect X Groupの人達だが)
しかもそこで行われた、種目は、他でもないDuel。 (つまりタイマンである)
そう、当時インターネットプレイで有名だったQuakeの最も遊ばれたモードのDMではなく、チームモードのCTFやTDMでもなくだ。
1997年には既にDuelというジャンルが存在して,2020年代でも遊ばれている。
(Quake ChampionsでどれだけDuelをするユーザーが居るかわからないが。)
まぁそんな規模の大会が行われる中、そこに現れた一人のプロゲーマー。
そこに"Thresh"はいた。
彼のマッチの様子は今でもデモ再生で視聴可能で、Youtubeにも残っている。
この男、世界大会でDuelを制し、見事に優勝。
(しかも相手の"Entropy"は14-1で完全に制圧されたという)
優勝賞品になんとフェラーリをゲットするという華々しい活躍を見せた。
話は戻って、彼がFPSの世界の操作に何故革命をもたらしたかというと。
PCのFPSで、初めてWASD操作を使っていたのが彼、Threshなのである。
つまりWASD操作とはユーザーから生まれた物だったのだ。
前回話したHaloのコントローラー操作とは逆の出生という形になる。
そこから次代のFPS、Half-Lifeで標準仕様になり、そこから開発されたFPSは
全部この操作になっていったのだった。
今ではThreshという名は捨ててしまったが、起業家として活躍している。
彼はWASDの発明者であると同時に世界初のプロゲーマーでもあった。
彼が居なければ今頃FPSのプレイヤー達の間ではRDFGだったかも。
NINは知らないけど、Quakeの曲がいいのはわかるぜ
話は戻ってシングルプレイヤー。
Quake1はDOOMとは違い、ブチアゲBGMではないという話はしておきたい。
DOOMはロックとかデスメタル系をベースに作ってたのでほとんどそのままBGMになっていたからなんだけど。
というかそもそも、QuakeではBGMは一つも付けない予定だったのだ。
先程言ったTrent Reznorが"俺に作らせてくれんか?"と言いまくったそうで。
そうして作ってもらった曲は、ダークで環境音のような場の雰囲気を変えるBGMが出来上がったのであった。
曲の数は全部で10曲で、ゲーム中何度か同じ曲を聞くことになる。
当時はディスクにそのまま音源が入っていたので、車でも流せた。
(一番のトラックはゲームデータが入っているから再生するんじゃないぞ!)
当初Steam版では曲は存在しなかったが、4Kリマスター版ではバッチリ。
メインテーマは中々ブチアゲじゃん!と思いきや後半のゾワゾワと恐怖感を煽るような曲になっており、Quakeの曲はほとんどこの感じが多い。
こちらは、まるで自分のなのか、果たして別の生命体の鼓動なのかと思わせる不気味な音が絶え間なく続く。
一定のテンポで鳴り続ける、肉肉しい音の曲を"生命"と名付けるセンス。
こういうセンスは程よく厨二病を煽ってくれる。
何度もこのシリーズで話しているが、僕はこの"Atmosphere"という表現が
好きでしょうがなくて、何度も擦っている。
そろそろくどいが、BGMは世界を作り、壊し、生まれ変わらせると思う。
Quake"1"の時代はココで息を潜める
1998年にはQuake2とHalf-Lifeが登場したのでQuake1の時代は一応ここで
終息を迎えることになる。
TeamFortressの続編やCounter-Strikeもその内出る事になる。
だが、Mod界隈はこれから2000年、更にその後までも続いていく。
仮にQuakeは忘れられても、彼らの生み出した文化は消えてはいかない。
FPSが存在する限り、Quakeの血と遺産は消えないと言っても過言ではない。
今もなお、Quakeの大型Modは存在していて、現代の基準で作るので中々凄い。
"Arcane Dimension"とか、"Slayer's Testament"だとか、詳しくは話さないがもしQuakeが手持ちにあるならぜひ触って欲しい。
僕はQuake1の世界観とシングルプレイヤーが好きなので、コレのDOOM(2016)みたいな復活を遂げてくれても嬉しいんですけどね。
最後に、取説のよくある質問を抜粋して終わりたい。
そういうわけでidは別に悪魔崇拝者じゃないので勘違いしないであげてね。
それじゃあ今回はおしまい。
いつも読んでくれてありがとう