前回のブログから今回に至るまでの取り組みや心境の変化について

こんにちは。初めましての方は初めまして。
関東のピカチュウ使い、兼女性プレイヤーのきさです。
この度株式会社GameWith様にスポンサードして頂き、専属プロゲーマーとして活動していくことになりました。

つきましては、件のブログ( : https://pknanami11.hatenablog.com/entry/2019/08/02/015919 )を書いてからスポンサードして頂くに到るまでの取り組みや、心境の変化などを書いていこうと思います。


1.最初にお話を頂いたときの条件など

2019年8月中旬頃。私がブログを書いて、1週間程経った頃のことです。
いつも通り闘龍門に行き、本線が終わったくらいのタイミングで、shogunさんから話があると呼び出されました。
正直その時は何の話か検討もつかず、(ピカチュウスネークの話か、はたまた私の取り組み方にアドバイスでもくれるのだろうか?前者なら会場ですればいいわけだし、わざわざ呼び出すってことはブログに関する話とか、難しい話とかだろうか?取り組み方とか考え方に対する助言とか、だったら嬉しいな〜)などと考えておりました。

そしていざ話を聞いてみると、「GameWith様が私のスポンサードを検討して下さっている」とのことでした。
正直かなり衝撃的でした。勿論shogunさんからのアドバイスでなかったことではないです。まあ、shogunさんからのアドバイスも聞いてみたかったのは事実ですが。
「スポンサードして下さる方を募集している」とブログでは書きましたが、こんなに早くに、しかもあのザクレイさんやshogunさんをスポンサードしている(していた)GameWith様からお声掛けいただけるとは思いも寄りませんでした。

しかし、いざGameWith様のマネージャーさんとお会いし話を聞いてみると、内容は若干複雑で、実際に早速契約を組んで即選手として取り組み始めるというものではありませんでした。具体的には、「特に発表等はせずに、金銭面(固定給)や環境面(渡航費支援)でサポートをしつつ、ウメブラまたはスマバトでbest16以上に入賞出来たら、もしくはいずれ取れるという見込みが十分にあると判断されたら、正式にGameWith所属の選手として活動を開始する」という条件のお話でした。確定的な条件はbest16以上、という非常に厳しい条件でしたが、私は二つ返事で挑戦させて欲しいという旨をマネージャーさんに伝えました。
shogunさん曰く、ザクレイさんもshogunさん自身もその話をGameWith様から聞いたとき私にかかるプレッシャーの大きさ等を気にかけていたようですが、私としては仮にこのお話を取らなかったらスポンサードして頂けるチャンスはまたと無いかもしれませんし、そもそもプレッシャーなら最初から最大と言っても過言ではなく、正直その話があろうとなかろうと変わらないと言う判断でした。

2.契約開始後の経験について

そして11月頃からついに契約が始まりました。それによる具体的な取り組みなどの変化として1番大きかったのが、スマバトへの参加のサポートです。契約内容上、スマバトは毎回渡航費などを御支援して頂くこととなり、11月にあった第9回スマバトからGameWith様の御支援により毎回参加させて頂いております。自分だけの力では毎回参加することすらままならなかったと思いますし、大変いい経験になったと既に感じています。実際、ここ最近こそ若干順位は下降気味だったかもしれませんが、スポンサードのお話を頂いた頃くらいから平日大会の平均順位も若干向上気味だったり、12月15日にあった第10回スマバトではbest24(17位タイ)というかなりの好成績を残すことも出来ました。

そう、今読んでいて「ん?」と思った方もいらっしゃるかもしれないのですが、本契約確定順位のbest16を、目前にして私は取り逃しました。表はDoubleAさんのシュルク、裏はクロさんのゼロサムに負けました。とくに裏のクロさん戦は、3本目お互いラストストック、確か80%ほどのリードをとっていたと思います。そんな有利状況でしたが、村街左右台からのライン回復の石火を真右1段目入力後、2段目を右下石火でステージ中央且つ相手側に入力するつもりだったが、今はまずいと反射的に危機を感じとり手前の崖際に降りられるよう折り返し左下石火を入れたところ、咄嗟に出したのもあってかかなり浅めの真左に近い左下石火になってしまい、そのまま場外へ出て事故により負けてしまいました。

正直この時はそこそこ集中出来ていたと思います。それ故に、普段なら感じ取れなかった危機を感じとってしまったまでの話かなと思っていて、試合中も試合前も、とくに本契約の話は少なくとも意識内にはありませんでした。とはいえ負けた後はかなり悔しかったです。

3.実際の取り組み方や考え方の変化

さておき、次にスマバトへの参加頻度以外の取り組みの変化ですが、最近主に取り組んでいたのはコンディショニングについての研究です。大きく2つにわけて、①生活習慣など体のコンディション②メンタルのコンディションについてここ半年ほど自分なりに調べたり、考えたりしていました。どう言った条件の時に調子が出やすいか、どういった日常生活が望ましいのか、と言ったところです。①に関しては睡眠に関することがほとんどです。

私は中学生の時くらいから、比較的異常と言える程に睡眠欲が強い自覚がありました。当時、色々な病院などを周り調べたところ、結局確かな原因は見当たらず、最終的には恐らくストレスや遺伝が原因だと思われるというぼんやりとした結論になり、解決には至りませんでした。その後は解決が難しくほとんど放置していた問題でしたが、スマブラを頑張っていく上でスマブラのために利用出来る時間をやはり人並みかそれ以上に増やしたいと改めて強く思い、今回の取り組みを実行するに至りました。
具体的な内容としては、以前ブログでも若干書いたのですが、
・スリープログ兼簡易的な日誌を毎日記録(内容:①前日の就寝時間②睡眠時間③起床時の眠気(5段階評価)④その日襲われた眠気の強さ(5段階評価)⑤感覚やその日の大会の順位を元にしたスマブラの調子の良さ(5段階評価)⑥筋トレやランニングの内容⑦起床時の吐き気の有無)
・適度な運動(最近だと毎日累計腹筋300回脚パカトレーニング30回、2日に1回は5.6分のランニング2セットと計10分程のウォーキングなど。⑥の内容)
・入浴後90分以内の就寝
・入浴時最低20分の半身浴
・寝る2~3時間前から食事は避ける
・日中は極力日光を浴びてメラトニンを増やす
・カフェインは午後15時以降は摂取しない
・仮眠や昼寝はなるべく避ける。どうしてもしてしまう時はなるべく横にならず、短時間で早い時間に済ませる
と言った感じになります。
またここ最近では「朝食・昼食をお腹いっぱい食べない」といった内容も追加しています。結果から言うと、若干ではありますが効果は感じています。起き続けるしんどさや1日の中で襲われる眠気は昔とあまり変わっていないのですが、実際に起きてられている時間は増えています。取り組んだ甲斐は十分にあったかなと感じています。
ちなみに運動の方は忍耐力や、トーナメントを勝ち上がるために長時間集中力を持続させるための体力を身につけるため(、容姿の改善のため)にも取り組んでいます。

次に食事に関して。大会当日の朝、朝食を食べた時と食べなかった時について調べました。朝食をお腹いっぱい食べると、はたまた糖分の過不足があると頭が働かないとか眠くなるとかを小耳に挟んだことがあるので気になったのと、自分の朝の吐き気との兼ね合いも取りたくて調べてみました。

そして自分がたどり着いた結論は、「食べたかったら食べたいものをお腹いっぱいにならない程度に食べる」といったものになります。やっぱりストレスフリーにすることはかなり大事なように感じますね。


次に②メンタルのコンディションについて書いていきます。

少し飛躍しますが、例のブログを書いた時に比べて私の考え方はそれなりに変わっています。
適正度×努力量=実力の考え自体は基本的に変わっていないです。しかし適正度なんてものはあってないようなもの、といった考えになってきました。わかりやすく言うと、元が出来る人と出来ない人で1~100くらいまで適正度に振り幅があったようなイメージが、今は1~5くらいになった、と言った感じです。また、適正度も色々な分野があるといった考えでしたが、今は適正度もとい才能とは、「如何にこのゲームを楽しめるか」、ほぼこれにつきるのではないかと考えています。その上で、私は依然このゲームをほとんど楽しめてないです。ただその中でもほんの少しずつですが、楽しいと感じられる瞬間を見つけられて来ている感覚があります。そして何より、私は基本的に楽しめてこそいないかもしれませんが、このスマブラというゲームが心底好きで仕方ないという事がここ半年くらいでわかりました。おかしな話ではあると思いますが、こんなに辛くても大好きだったから今まで続けて来られたし、今も続けていられるのかもしれません。

簡潔に言うと、「才能なんてせいぜいどれくらいスマブラが楽しめるかにすぎず、仮に楽しめていなくても好きでさえいれば楽しめることと同等に才能があると言える可能性がある」といった内容です。

少々ぶれましたが、それらがどうメンタルのコンディションに影響してくるのかと言うと、モチベーションや自信といった話になってきます。
自分の可能性を信じるということは、自信をつけることに他ならないです。
例のブログで、「自信をつけるというのも今の課題の1つ」とも書いていましたが、こちらは現在進行形となります。
もちろん良くはなってきてるのでは無いかと思いますが、まだ足りないようです。
ザクレイさんなんかには以前もっと傲慢でいて欲しい(いるべき?)といったことを言われてしまいました。
例のブログを書いた時から薄々気づいては居たのですが、どうやら自分は自信並びに自己肯定感が著しく不足しているようです。
それらの問題を解決すべくして、現在取り組んでいる内容を具体的に書いていきます。

まず根本的な問題として私は私自身のことをあまり信用出来ていないため、始めだけでも他人の協力が不可欠だと考えていて、そこは最も親しいザクレイさんとEimさんに協力してもらっています。とは言っても彼らに頼んだことはほぼ1つだけで、内容は「積極的に褒められることがあったら褒めて欲しい」と、それだけです。ついでに、それを否定されたら指摘して欲しい、とだけ(当人らが覚えているかはわからないです)。
そして私自身の取り組みは、
・褒められたら否定しない、とりあえず「ありがとう」を言う
・頼まれたことを無理に引き受けない、他人より自分を優先する、人のために動きすぎない
・すぐに謝らない
・自虐的な言葉をなるべく口にしない、してしまっても自責しない
・他人となるべく比較しない、〃
・負けた時の自分を惨めだと思わない
・人の顔色を伺いすぎない
・人に迷惑をかけることに過度に罪悪感を抱かない
などといった内容です。
基本的には実行出来ているつもりですが、まだ褒められたりした時の否定癖と、自虐癖は抜けていない感じがあります。自虐と謙遜を履き違えないことを意識しつつ、日々精進ですね。

また食事に関する話でも少し触れましたが、全体的に①の生活面とも②のメンタル面とも言える取り組みとして、なるべくストレスフリーに普段から生活することを意識しています。Raitoさんが以前書いた記事を参考にしたり、自分で考えた結果として必要と考えたためです。とくに自分はスマブラ自体が他のプレイヤーより息抜きとはなりにくいので、重要なのではないかと言う考えです。


以上がこの度スポンサードして頂くに至るまでの、具体的な取り組みや心境、考えの変化になります。

4.最後に


最後に今後の方針について少し書きます。
最近新たに始めようとしてる、というより始めている取り組みとしては、他キャラを触ることと、トレモの時間を増やすこと、オンライン対戦をすること、動画を見ることなどがあります。
他キャラを触ることは、使ってみないと分かりにくいようなそのキャラの可動範囲や技の性能を詳細に把握することや、相対的にピカチュウというキャラがこのゲームの中でどういうキャラなのかを理解すること、このゲームの新たな楽しみを探すことなどが主な狙いになります。
トレモの時間を増やすことは、操作精度の向上並びにコンボ精度の向上、運動性能の体感的な理解をより深めることなどが主な狙いです。
オンライン対戦に関しては、マイナーキャラの基礎的な対策が主な狙いです。
動画を見ることだけはまだあまり出来ていないのですが、キャラ対策並びに他キャラの理解を深めること、新たな楽しみを見出すこと、また他のピカチュウから知見を得ることが主な狙いです。



今回もまたそこそこ長くなってしまい、非常に読みにくい文章だったかと思いますが、ここまで読んでくださった方はありがとうございました!


引き続き応援してくださる方は、今後ともよろしくお願い致します。

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