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【ポストカード作り】試し刷り~プリンターで調整

注)今回の記事は、とにかくプリントしようという衝動のもと、素人があーでもない、こーでもないといろいろいじった結果を、個人の感想で書いたものです。実際の機種の性能を保証するものではありません(設定によっては今回の記事以上の印刷結果を出せる可能性があります)いろいろいじると色が結構変わるんだなぁくらいの気持ちでお読みください。

まずは家にある環境で

 前回の記事で、ポストカード作りの再開宣言?をした。
とりあえず、手近なところで、家にあるインクジェットプリンターと用紙で印刷することに。

  現在使っているプリンターは、その前に使っていたプリンターが急に壊れてしまい、最低限の機能と緊急予算の中で購入したものだった。なので、主な用途は、事務的な書類のプリントアウトで、その他は年賀状などで、あまり写真をプリントすることを意識していなかった。とはいえ、購入したのはCanonのXK50というCMY+PBK(パープルブラック)+さらに黒2色の計6色インクの機種なので、当時の家庭用機種の中では上から2番目くらいだったのではないかと思う。


用紙はマットが好み

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 とりあえず、手元にあった用紙でプリントをしてみることに。今回使ったのは、富士フィルムの「画彩マット仕上げはがき」。
 光沢紙のほうが発色はいいのかもしれないが、手触りも含め、個人的にはマットな質感が好きだ。
 光沢紙は反射して表面が光ってしまったり、指紋がついてしまいそう、最近はわからないが紙送りのローラーのあとがついてしまったりしていたこともあり、以前からマット紙を好んで使っていた。欲を言えばもう少し厚手だといいのだが、何よりもコスパが高いので試し刷りには適している。

まず印刷してみる

 まずは、印刷してみる。本当は画面とプリントを合わせるといいのだが、(どうせといったら何だが、画面は透過原稿、プリントは反射原稿なので、元から100%同じにするのは難しいと言い訳しつつ)とにかく印刷してみた。
 メーカーやプリンターによっても色の出方に癖があるので、とりあえず印刷してみて、色の出方の傾向を見ることにした。

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 何枚か印刷してみた、コスパを考えるとまずまずの仕上がり。色も悪くない気がする。細部を見ると若干画面と違うかもしれない。ということで、印刷する写真を絞って調整してみることに。

明るさと色味

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 白い紫陽花の写真。左上がノーマル。
 今回は、プリンタードライバーの印刷設定→色/濃度→マニュアル調整で調整をしてみた。

1)明るさの調整(左下)
 明るさ→「明るく」にしてみた(左下)。全体的にやや明るくなったが、白い部分がやや飛んだ感じに。

2)色味の調整(右上)
 ノーマルだと、背景の緑があまり出ていないので、同じく印刷設定で色味を調整してみた。
 マニュアル調整でマゼンタを-10にしてみた。背景の緑が出たが、花の部分もやや緑がかってしまった。それをさらに明るくしたのが右下。

 同じプリントでも、蛍光灯と自然光で色味は若干違うので、実際は画面で見るほど緑がかった感じはしないかもしれない。「明るく」にすると若干、白い部分の輪郭が飛ぶので、ノーマルのほうがいいかもしれない。色味に関しても好みかもしれないが、色味は蛍光灯の下で見ると若干マゼンタがかかっているような印象を受けた。

 今回は赤系の写真を試していなかったので、それもそのうち試していこうと思う。

モノクロ印刷

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 今回、意外と苦労したのが、モノクロの調整だった。今回は、海岸の写真で試してみた。

 プリンターの設定の問題なのか、純粋に黒インクだけの印刷がうまくいかなかった。ドライバーのページ設定→印刷オプションの中に使用するインクという項目で「PGBK(ブラック)のみ」と言う項目があるが、これはこのプリンター特有のPGBK(パープルブラック)を使うようなので、やや紫がかっているようにも見える。その上、手前の石の部分がつぶれてしまった(中段右)
 ひとまずノーマル印刷をもう一度見る。蛍光灯の下では、気持ち赤みがかかって見えた。なので、少し色調の調整も必要かもしれない。

色温度の設定
 また、ドライバーには、紙の設定を光沢ゴールドなど上質の紙に設定すると、色温度の設定(モノクロ色調[冷黒-温黒])ができることがわかったので、これも試してみた。

温黒 上段 右:温黒30/左:温黒50
50にすると、セピアのイメージに近くなりそうなので、かけ過ぎない方が良さそうだ。

冷黒 下段左:冷黒50
ノーマルに比べ、若干マゼンタ寄りが増したようにも見え、黒白のみには見えにくい。

 色味の調整の際にも見られたが、蛍光灯の下だと、ややマゼンタに近い色味がかかっているように見えた。これはPBK(パープルブラック)インクの影響もあるのかもしれない。

 なので、色味の調整の時のようにマゼンタをマイナス(-10)にしてみた(下段右)青みがやや減り、白黒のモノクロに近づいたように見えるがやや緑がかってなくもない。

光源による色味の違い

 と、ここまで、試行錯誤したが、翌日、自然光の下でみると、ノーマルが思ったより、マゼンタがかっていなかった・・・。とはいえ、白と黒のモノクロにはなっていなかったので、今後も試行錯誤は必要なのは確かだが。

 今回、掲載している写真は、自然光で撮影しているが、前の晩にPCの前で見た時との色の違いがあり、光源と色の見え方のことを漠然とは理解していたが改めて実感した。作品を見る人の環境(モニター、見る場所の光源が蛍光灯なのか自然光なのか、自然光も時間によって色味は変わってくるが)

陰影の階調の再現性

 その他としては、これはカラーもモノクロにも言えたことだが、陰影が強い部分の階調の再現に関しては、潰れやすい傾向にあった。これはプリンターと用紙両方の要因が考えられる。

クレジットの位置

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 最後にクレジットの表記をどうするか。これまで、ネットに掲載する際には、画像にクレジットを入れていたが、ポストカードで飾ることなどを考えると裏面のほうがいいのか?作品内に入れているとものによっては気になるかもしれない。今回は試していないが、作品の下に入れるのも試してみようと思っている。

 今回は、プリンター側の調整をいろいろ試してみたが、パソコン側の調整も色々試していけたらと思う。なかなか思うような色が出ないこともあるが、これはこれで楽しかった。楽しみつつ、作品作りをしていけたらとも思っている。

 また、用紙に関しても試していこうと思う。久々に和紙へのプリントもしようと思っている。

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