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【BBTAG】ヒルダの強いところをランキングで紹介

はじめに

こんにちは、ピザマヨです。
BBTAGに2.0のバージョンアップがきてから2年以上が経ちました。
その中で環境キャラTop Tierキャラと言われているヒルダの強いところを紹介していきたいなと思い今回筆をとらせていただきました。
筆者はバージョンアップ当初からヒルダを使い続けているので、使い手としての独断と偏見に満ちた視点となります。そのため「もっと強い部分あるでしょ」「この部分は他のキャラの方が強いでしょ」「ここは…こうでしょ!」等の意見もあるかと思いますがあんまり気にせずに自分の思っている内容を書いていければと思います。(感想や意見はよければ配信してる時にコメントしてください!)
基本はBBTAGをある程度知っている人向けの文章になるかと思いますが、全く知らない人でも読めるようにシステムの解説も少し入っています。BBTAGに自信のある諸兄には、その部分は読み飛ばしてもらえると助かります。
また、一部項目でSteam版のMODを使用した当たり判定や喰らい判定の画像を載せているので、苦手な方はブラウザバック推奨です。

こちらはダイソンさん主催「BBTAGアドベントカレンダー2021」の17日目の記事です。他にもBBTAGに関する(?)面白い記事や役立つ記事が数多くあるので下のリンクからぜひ飛んでみてください。

BBTAGのヒルダって?

今回強さを紹介していくヒルダですが、元々は「UNDER NIGHT IN-BIRTH(UNI)」のキャラクターで、BBTAGにはバージョン2.0のアップデートと共にDLCで実装されました。

煌朧のEXS「パラドクス」と闇の衣(マスカレード)を使って戦う
忘却の螺旋(アムネジア)の幹部であり異名は眩き闇(パラドクス)

UNI原作では遠距離主体のシューティングキャラクターで、遠距離でペースを握っている時は強く逆に近づかれると脆いというピーキーなキャラなようです。
BBTAGでもその性能はある程度踏襲されており、通常技の最速発生Fが遅い(他のキャラが5~9Fのところ、ヒルダは11F)、単体コンボの火力が異様に伸びない(他キャラはノーゲージ7000dmg取れるキャラも多い中、ヒルダは5000も難しい)、といったキャラ付けがされています。
そのためバージョンアップ初期はキャラの強さにも賛否両論あり、評価が定まっていませんでした。
ところがバージョンアップから2年経った今では、ヒルダが少なくとも強キャラであることは多くの日本人プレイヤーの総意となっており、人によっては1強レベルだという意見もあります。実際、主要な大会でも上位でヒルダを見かけないことはないレベルです。

オンラインランバト「King of Giant Festival2nd」の決勝大会トナメ表。
複数チーム使う人もいるとはいえ8人中5ヒルダ


ヒルダがここまで評価を上げた理由は色々あると思いますが、一番の理由はキャラの研究やシステムの理解が進み、性能がBBTAGのシステムに噛み合っていることが発見されたからだと思います。
そこでここからはランキング形式で、ヒルダの強いところを紹介していきたいと思います。ランキングの順位に関しては重要さで並べたつもりですが、超超超独断と偏見なのであまり気にせずに読んでいただけたらと思います。


強いところランキング


10位:火力が低いと見せかけてそんなことはないところ

いきなり最初の内容と矛盾しとるやんけ!というやつですが、どちらも嘘ではないので許してください…。
上述したようにヒルダの単体コンボ火力は他のキャラと比べると低いですが、このゲームはBBTAG。実際のところ単体コンボの安さはそこまで問題ではなく、パートナーとのコンボで火力が伸びるか・相手を倒し切るコンボが行いやすいかという部分が重要になってきます。ヒルダはこの点において優れた部分が多いため、ダメージ不足に陥りづらいです。具体的に以下の3点で説明します。
①チェンジやクロスコンボでの連打に適した技が多い
ヒルダの単体火力が低いのなら相方に任せればいいじゃない!という理屈なのですが、この際にチェンジする技や繋ぎに使う技が優秀でなければ結局低火力になりがちです。そこのところをカバーする技があるのがヒルダのいいところです。
A・Bインタフェアランス(236A/B)は火力と補正が優秀で、レバナンスピラー(236C)は相手をバースト不能状態で拘束するためセトのセグメントコンや千枝のチャージコンなどの準備が必要なコンボと相性がいいです。

②パートナー技の火力が高い
ヒルダの5P・4Pはどちらもダメージと補正が優秀で、特に4Pは全弾ヒット時このゲーム屈指の高火力アシストとなっています。ヒルダが裏にいる時は安定した火力を発揮することができます。

③ディストーションスキル・デュオの火力が高い
これに関してはヒルダの特権ではないですが、ディストーションスキル(DS)の追加技であるデュオのダメージが固定2500(強化時3000)と高くなっています。このおかげで、
ヒルダでコンボ開始→優秀なチェンジ技で相方にチェンジ(→優秀なアシストを入れたコンボで火力を伸ばす)→高火力のDSとデュオでとどめ
という流れがスムーズに作れて非常に強くなっています。

ヒルダ単体コンボの例→パートナーを使ったコンボの例×2

また、バージョン2.0からの新要素であるクロスレイドとの噛み合いもいいです。クロスレイドは固定1500ダメージを与えるため、基礎火力の低いキャラほど恩恵が大きいです。

とはいえこれはあくまで、ヒルダを低火力キャラと認識するのは間違いかも、といった程度の話でこのゲームには他にぶっ飛んだ高火力キャラが数多くいるので、火力についてはこのランクとさせていただきました。


9位:切り返しでピンチを乗り切りやすいところ

防御面の話が9位にランクイン。
ヒルダには他キャラと同じくリバーサルアクション(RA)とDSが無敵技として存在します。
RAは前方広範囲をカバーする空中ガード不能技、DSは全画面サーチ+ロック技(!)となっています。

ヒルダのRA。高空でカウンターしたらなぜか拾えるおまけつき。

ただその分発生が遅かったり、RAは真上の判定が無く前ジャンプに弱かったりといった弱点があるので、切り返しとして決して優秀とはいえないです。
ではなぜこの切り返しが強みといえるのかというと、対策しづらい連携に対してこれらの技が刺さりやすいからです。BBTAGのパートナーやクロスコンボを使った連携はかなり研究が進んでおり、発生が速くて優秀な無敵技でも対策されていることが多いです。しかしヒルダのような範囲が大きく発生が遅い無敵技は逆に完璧にケアすることが難しく、様子見を混ぜなければならないことがあります。全画面のDSはチェンジしても避けられず、表裏択にも強いので、通れば一気に形成逆転もあり得ます。

ただあくまでちゃんとした連携を組んでいる相手に対してちゃぶ台返ししやすいというだけであって、基本の防御は弱めであり、画面端でひたすら前ジャンプ連打の固めをされた時は涙目になるヒルダ使いも多いと思うので9位とさせていただきました。


8位:ラス1性能が高いところ

微妙にしょっぱい内容が続きましたが、ここから徐々にヒルダの強い部分が現れてきます。第8位は相方が倒された後の強さがランクインです。
BBTAGでは相方が倒されると、15秒間レゾナンスブレイズ(RB)という状態に入ることができます。この状態の恩恵としてはいくつかあり、主なものは
・体力とゲージが自動回復する
ゲージの最大値が5→6~9(倒されるまでにアシストを使った回数に依存)になる
相手に攻撃をガードさせた際大きく削れるようになる
・必殺技→超必殺技のスーパーキャンセルが可能になる
・当たれば勝ちのアストラルヒートが撃てるようになる(9ゲージ使用、相手が残り1人の時限定)
となっています。
ヒルダはこのレゾナンスブレイズ中が非常に強く、逆転性能が高くなっています。
主な理由としてはDSのネールトーレントにあります。まずはヒルダのRB中にありがちな負け方について動画を載せたいと思います。

ありがちなヒルダの逆転劇

ゲージ増加とゲージ最大値増加によって、剣を降らせるDS・ネールトーレントが何度も打ててえらいことになっています。ガードしても削りダメージが馬鹿にならない上に、コンボに組み込んで全弾当てるとダメージが爆増するので非常に使いやすいです。
ネールトーレントを筆頭に、元々の立ち回りの強さも相まってレゾナンス中のヒルダは非常に強いです。一方のキャラを倒せば大幅有利と言われているBBTAGにおいて、この逆転力の高さは強力な武器となっています。

7位:時間稼ぎが得意なところ

地味ながら重要な内容が7位にランクイン。
BBTAGにはクロスゲージというものが存在し、パートナーを使った行動やバーストで消費し、時間とともに回復していきます。
このクロスゲージの管理は非常に大事で、相手のクロスゲージの無い時は攻めて、自分のクロスゲージが無い時は無理しないといった戦略も重要になっています。
その観点で、自分のクロスゲージを回復させるために時間を稼ぐコンボや固めは重要度が高いです。
そしてヒルダは、中~遠距離での固めが低リスクで時間を稼ぎやすいです。具体的には中距離の5AAA>2Aまでが連ガでここからジャンプキャンセルを使って自由に行動できること・遠距離の5BBが連ガでそこから中下択にいけること(詳しくは後述)がとても強いです。これらの固めはリジェクトガードにも強く、早めに攻めてクロスゲージ優位を活かしたい相手に対して低リスクで対応しやすくなっています。

6位:開幕行動が強いところ

BBTAGというゲームは攻めが非常に強いので、所謂「先に触ってハメ続ける」ができてしまうゲーム性となっています(もちろん毎回うまくはいきませんが…)。
そのため開幕の技の振り合いというのは非常に重要ですが、ヒルダは優秀な5Aにより開幕が非常に強いです。
主な開幕行動としては5Aと微ダッシュ5A(このゲームは横方向に入力するだけでダッシュが出るので入力的には6A)があり、5Aは相手の横に長い行動を潰すことができ、微ダッシュ5Aは弱めの行動やアシストを潰しつつ、ジャンプ逃げに引っ掛けて引きずり下ろすことができます。多くのキャラに対してこの2種を使い分けるだけで、開幕からヒルダのペースで試合を進めやすいです。
しかしラグナやセリカ、美鶴やワイスといったキャラはヒルダよりも開幕に強い5Aを持っているので、さすがにヒルダの5Aでは太刀打ちできません。ただヒルダは、その横に長い5Aに対して開幕ハイジャンプJCでかわしつつ反撃を入れることができます。もちろん読み合いにはなってしまいますが、多くのキャラに対して有利をとりつつ開幕強者に対しても読み合えるのはヒルダの強みの一つとなっています。

ワイスの5Aになぜか勝つヒルダのハイジャンプJC

5位:空中技が強いところ

ヒルダは要塞のようなシューティングキャラ…に見せかけて空中行動が多彩で強いので、自分から飛び回って戦うのも非常に強いです。空中で取れる行動は主にJA,JB,JCの3種類なのでそれぞれ解説していきます。
・JA
下方向に強い空中技で、判定が強く持続が長いです。喰らい判定も小さくなるので、とりあえず昇りで出しておくだけで判定のバリアとして機能させることができます。相手にヒットorガード時はジャンプキャンセルしたりJAAに派生したりすることができるので、固めのパーツや投げ釣りとしても使いやすいです。さらに一部のキャラを除いて発生21Fの昇り中段としても機能するという、非常に便利な至れり尽くせりの技になっています。
・JB
斜め下にビームを放つ攻撃で、相手のアシストを狙って撃つ使い方が多いです。派生技のJBBは相手の目の前にワープして射撃を行う技なので、自分がどの高度にいようと相手のアシストに当てることさえできれば自分のターンに持っていきやすいです。
特定のチームやキャラでは、「発生保障飛び道具アシストを出しながら突っ込む」という動きが非常に強いのですが、その戦法を完全に否定するような性能をしているので、ヒルダ相手には戦法自体を変えることが求められてしまいます。
・JC
斜め下に突進する技で、単体では上段技かつ追撃不可と一見普通な性能ですが、アシストとともに使うと非常に強力な立ち回り技に変貌します。相手が近寄ってきたらとりあえずJC+アシストと入力することで当たっていればコンボ、当たらなくても挟み込みに移行しやすいです。めくり判定もあるので強引にガードさせつつ挟み込みも可能です。
ヒルダを捕まえにいこうとする際にもこの技を意識しておかないと、チャンスのはずが一気にピンチに陥る危険性があります。

ヒルダの空中技の強い使い方詰め合わせ

このようにどの技も強力な性能をしているので、飛んでいるヒルダを捕まえるのは中々に骨が折れます。技の発生自体は遅めなので、空対空が強いわけではないですが、そこに辿り着く前に相手をあしらいやすいのはヒルダの安定した強さに一役買っています。

4位:遠距離中下択があるところ

4位はヒルダの代名詞ともいえる遠距離中下択です。
ヒルダは相手位置サーチの中段技を2つ、下段技を1つ持っています。これを使うことで画面端端で中下択を行うことができ、これが初心者から上級者まで全員をシンプルに苦しめています。
主な択の仕掛け方としては、5BBからのB連三段目(中段)orレバナンスピラー(下段)があります。下段のレバナンスピラーは5BBガード後のジャンプ移行に当たるので、ファジージャンプも不可能な端端中下択となっています。起点の5B自体も相手を貫通するレーザーなので、中距離の固めからガトリングで出す・着地際を狙うなどすると比較的容易にガードさせることができます。

5BBからの択については正解が無いこともなく、
①横に長い無敵技で割り込む
②中段択の方が遅いのでしゃがみ→立ちのファジーガードをする
③5BBをリジェクトしてジャンプガードする
といった対策はあります。
しかしそもそも横に長い無敵技を持つキャラが少なかったり、ファジーガードは難しくヒルダ側も遅らせ下段で対応できたり、5BB止めはほぼノーリスクなので混ぜられると対策しづらかったりといったように、完璧に対応することは非常に難しいです。

ヒルダ側も択を仕掛けたりコンボしたりするのにゲージが必要なので、常に中下択を警戒し続ける必要はありません。しかし後1発も喰らえない状況や、レバナンスピラーが当たったらバースト不能で倒される状況ではこの連携は非常に強く、2分の1を受け入れるしかない場面は多々あります


3位:クロスコンボ適性が高いところ

3位は今までの総括のような内容ですが、ヒルダはクロスコンボ適性が非常に高いです。
クロスコンボ適性が高いとはどういうことかというと、
・パートナーと挟んだ後に崩しの手段が多い
・クロスコンボを使って高火力なコンボが行いやすい
・クロスゲージが無い時間を無難に過ごしやすい

といった条件をもっているということです。(筆者の考えなので諸説あるとは思います)
ヒルダは今まで見てきたように、
・どの距離で挟んでも遠距離中下択が可能
・チェンジに適した技が豊富
・固めやコンボでの時間稼ぎが容易

とクロスコンボを活用してくれと言わんばかりの性能をしています。
強いて言うならパートナーと挟む手段が少なめなのが問題ですが、挟み込みに適したパートナースキルを持つセト・クマ・千枝などと組ませることでその欠点すらカバーすることができます。もちろん他の相方でも、JC+アシストを使ったりヒルダの4P(後述)を使うことでヒルダのクロスコンボ適性は存分に発揮することができます。

クロスコンボの話に付随して、ヒルダの強いところの1つに2A>2Cチェンジがあります。
BBTAGでは相手を挟んで技を出しつつアクティブチェンジすれば簡単に裏択を行えるので、どの技でチェンジしても特に変わりがないように思うかもしれないですが実際には大きな違いがあります。
ヒルダの2A>2Cチェンジは、以下のような特徴があります。
ヒット時2A>2Cが繋がり、2A始動はダメージが高め
ガード時2A>2Cが非連ガで裏択となり、2Cは下段
先行入力チェンジを行うことで相手の無敵技を詐欺りつつチェンジできる
・近めの場合2Aをリジェクトされても2Cが届く

この中のいくつかの要素を兼ね備えたチェンジ方法は他のキャラにも存在しますが、2A>2Cチェンジほど完璧なチェンジは他に無いように思います。2A>2Cチェンジが3位でいいんじゃないかって本気で迷ったレベルです。
2A>2Cチェンジとチェンジしない2A>2C、いきなりの5Bチェンジを行うだけで挟んだ後の崩しには困ることが無いでしょう。さらには5BBからの中下択も存在するので完全対応は不可能と言ってもいいレベルです。

2A2Cチェンジを最初に提唱したのはむっちーさんという方です、敬礼

話がそれましたが、強力なシステムであるクロスコンボを十分に活かすことができるのが、ヒルダの強さの一因と言えることは間違いないです。

2位:アシスト(4P)が強いところ

強いところランキングも残すところ後2つとなりました。第2位はヒルダが控えにいる時に使える、後ろパートナースキル(4P)です!
4Pは少し溜めモーションをとった後にUNI原作のIC5Cを行う技で、非常に長い持続と大きな攻撃判定を持っています。

デカ過ぎんだろ…

この技の特徴としては
非常に拘束力が高く、ガード確認から様々な崩し・挟み込みが可能
・持続部分に触れるだけで高く跳ねあがって着地まで受け身不可となるので、ハイジャンプと同時に出しておくと空対空で負けても4Pさえ当たっていれば受け身をとった後コンボ可能
補正とダメージが非常に優秀で、始動技でもコンボパーツとして使ってもダメージが伸びる
・4Pを放った後しばらくヒルダが居残るので、その後のチェンジ連携が行いやすい
とまさに最強アシストの一角といった性能をしています。

似たような性能のアシストとしては、Ver1.3までワレンシュタインの6Pという技が存在しており、こちらも拘束力と攻撃範囲に優れていたのですがあまりにも強かったためかVer1.5で発生が大幅に遅くなってしまいました。ヒルダの4Pも技の発生に比べて破格の性能をしているので、もしアップデートがあれば同じように発生が遅くなるのでは…と筆者は見ています。(ヒルダが実装されてからBBTAGは一度も調整が来ていません)

非常に便利な性能をしているので、214コマンドの突進系の技や、急降下技と組み合わせるだけで簡単に有利状況を作れるミラクルな技と言えるでしょう。メインキャラとしてのヒルダも強いですが、アシストも最強クラスなのがこのキャラが環境キャラと言える所以です。

様々な技と4Pを組み合わせて君だけの最強連携を作れ!

1位:バーストが強いところ

ヒルダの強いところランキング、栄えある1位は…バーストです!めでたい!
…と言われてもBBTAGに詳しくない方にとっては「???」だと思うので1から説明していきます。
このゲームにはクロスバーストという名前の、所謂アークゲーのバーストがあります。相手のコンボ中にP+D入力でカットインと共にパートナーが入場して攻撃を行い、相手のコンボを中断させることができます。
そしてBBTAGの特徴として、このバーストになぜかキャラ差があります(本当になんで?)。
と言ってもフレーム周りにはそこまで差が無く、多くの場合は入場する方向が真上or斜め上or横で異なったり、また登場する位置が左右に少しずつズレていたりといった程度です。一部バーストが強い(※BBTAGではよくある表現)キャラや弱いキャラがいて、細かく書きだすと一つ記事が書けるレベルですがここでは省略します。
そしてそのバーストがヒルダは最強です。
わかりやすいように画像で見てみましょう。以下はブレイブルーの主人公、ラグナのバーストの判定画像です。(赤い部分が攻撃判定)

ラグナのバーストは平均的なので、多くのキャラがこのぐらいの判定です。
次はUNIが誇るデカキャラ、ワレンシュタインの判定を見てみましょう。

ラグナに比べて横に大きいですね。基本的にバーストは横に大きい方が強い(理由は後述)ので、ワレンシュタインのバーストはラグナに比べて強そうです。デカキャラの役得といったところです。

では、お待ちかねのヒルダのバースト判定画像を見てみましょう。

なんで?
今まで紹介していない新技などではなく、正真正銘のヒルダのバーストです。アカツキが見えないレベルで真っ赤に重ね貼りされた攻撃判定はもはや美しいといっても過言ではないですね…(混乱中)
もちろんこんなイカれた判定のバーストを持ったキャラが他にいるわけもなく、唯一無二の存在がヒルダというわけです。1位というのも納得…は、まだいきませんよね。バーストの判定とキャラの強さとは関係無いのでは?と思う人も多いかと思われますが、このヒルダのバーストはキャラランクを変えるレベルで無茶苦茶強いです。その理由を説明していこうと思います。

ヒルダのバーストの強さを説明するためには、まず「アクティブチェンジによるバースト対策(チェンジバー対)」について知る必要があります。BBTAGではパートナーが出てきて攻撃している最中やクロスコンボ発動中にDボタン押す(正確には離す)ことでパートナーと交代するアクティブチェンジを行うことができます。これを利用してバーストを避けるテクニックがチェンジバー対です。動画を見た方が早いと思われるので見てみましょう。
動画ではあるクロスコンボを行った後、そのコンボに対して時間をズラしてバーストしています。

(芸術寄りのクロコンなので実際はもっとシンプルなことが多いです)

このように、メインキャラとパートナーの横の距離をある程度空けておくことで相手のバーストのカットインを見てからチェンジで避けつつフルコンを叩き込むことができます。これがチェンジバー対です。かなり難しいテクニックですが上級帯では普通に行われており、多くのプレイヤーが完全バー対を目指してクロスコンボの研究を行っています。
先ほど横に大きいほど強いバーストだと言いましたが、それはこのチェンジバー対と関わっていて、横に大きいバーストほど2キャラ間の距離を空ける必要があり、構築が難しくその後の確反も入れづらいからです。

ではヒルダほどの判定を誇るバーストの場合はどうなるのか?
答えは以下の動画のようになります。

2キャラともまとめてバーストに当たってしまいます。
このようにチェンジバー対に対する耐性があるのが、他キャラには無いヒルダの強いところです。
もっと2キャラの間隔を空けたり2キャラに高低差をつけることで対策することは可能ですが、ただでさえ難しいチェンジバー対コンのレシピ構築がさらに難しくなってしまいます。チームによっては対応レシピが無い可能性もあります。
そしてヒルダのバーストを通してしまうと、時間を稼がれてクロスゲージを回収されてクロスコンボで択られて…とヒルダのターンの始まるきっかけとなってしまいます。
システム面で唯一無二の優遇を受けており、コンボレシピですらキャラ対策が必要となるバーストの強さは、ヒルダの強さを支えているといえるでしょう。

終わりに

いかがでしたでしょうか?
BBTAGを知らない人や、最近TAGを始めた人の中には「ヒルダって何が強いの?」って思っている方もいるのではないかと思っていたのでこの機会に記事が書けて良かったです。
実際にヒルダが動いてるところが見たい方は、オンラインランバトである「King of Giant Festival 2nd」や、去年行われた公式オンライン大会「アークレボオンライン」などの視聴がおすすめです。

こんな記事を書いておいて信憑性が無いかもしれませんが、BBTAGにはヒルダ以外にも強いキャラ・楽しいキャラがいっぱいいます。自分のチームを研究して新しいことができるようになっていくワクワク感は、他の格闘ゲームに無い面白さがあると思います。
師弟杯も近日開催予定・来年中にロールバックに対応予定とアップデートから2年以上経ってもまだまだ動きのあるBBTAGをぜひプレイしてみてください!

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