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退職、引越しました

昨日、会社を退職した。
会社の先輩皆さんに挨拶をして回った。
たくさん(私の中では)の時間を共に働いて、1から建築について教えてくれた1人の大工さん。一見これパシられてるなって頼みもあったけど、私からしたら現場に何回も出向くきっかけを与えてくれたので、本当ありがたかった。「娘のようで心配で、気が気でなかった。」と、退職を伝えた時に言っていた。仕事を増やしてしまったことも多々あったと思うけれど、私にとって師匠のような存在でこの人とだったらどんな仕事もしたいと思える人だった。
忘年会くらいでしか関わりのなかった大工さんもいた。クールで素っ気ない印象だったけれど、昨日挨拶に行った時「これからどうするの?」って温かく話を聞いてくれた。一緒に仕事してみたかった。
人との付き合い方がとてつもなく憧れる大工さんもいた。上司にも、別業種の職人さんにも、お客さんにも、常に低姿勢で冗談も交えつつ、「この人に仕事をお願いしたい」と思う人。一緒にお仕事させてもらったとき、私のミスをカバーしてお客さんに伝えてくれた。他業種の職人さんに仕事を頼むとき、この人を通せば大抵引き受けてもらえる。仕事ができるできないももちろん大事だけど、対人コミュニケーションと人望の厚さがいかに大切か、この人の姿勢を常に心に留めておきたい。

この数日、送別会続きで確実に太った。間違いなく幸せ太りだ。こんな幸せなことない。移り住んで2年半。これだけたくさんに人に支えられて生きてきたのだと思うと、感慨深い。この人に出会ったから、こんな経験ができて・・・ってことを一人一人思い出すと、私は本当にご縁に恵まれていると思う。寂しがってくれる人がいると、ありがたさと同時に申し訳ない気持ちもある。これだけSNSが発展して、離れていても今の状況がわかるとはいえ、これまですぐに会えていた人と物理的に離れるのは寂しい。この仲間と、これからもこの土地で、いろいろ挑戦していく未来も間違いなく楽しいだろうなと思うし、しかしそれを今回の選択と天秤にかけるのは失礼なことだと感じる。

何を選んだところで、その先で何が起こるかは誰にもわからないし、それについては運命に任せたい。その運命を受け入れた上で、自分でその道を明るくするしかないんだと思う。この地で得た経験や仲間は何一つ無駄なものはなく、私の今後の人生の運命を左右していくものだということは間違いない。運命に振り回されず、身近な小さな事柄に幸せを見つけて、幸せ感じたもん勝ちな人生を歩んでいきたいものだな。

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