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キュービックジルコニアの創作色石

かつて本物の宝石を持っていたことがありました。
初めてのお給料から記念に買った小さな小さなダイヤのファッションリング、大事な結婚指輪、イミテーションでも大事だった色石のファッションリング、思い出の詰まったそれらはある日突然に無くなりました。
家のガラスを割って侵入した空き巣に部屋を荒らされ泥靴で床もどろどろ、大事に引き出しにしまっておいた指輪達は汚い犯人の手に掴まれてどこかに持ち去られたのです。
金目のものはそれだけだったというのもあったと思います。
お給料前で家の中に現金はなかったし。

後日犯人は捕まりましたが警察からは盗まれたものは返りませんから、と言われました。「本物は価値がある。価値があるから売り飛ばされる。たとえそれが引き取り値段数千円の価値のものでも。」ひどい。。

本物とか偽物とか関係ないのです。お気に入りのアクセサリー。
金銭的な価値ではなく好きで大事にしていた大切なもの達。
しばらくは悲しくてショックで落ち込んでいました。

それからしばらくしてネットで見かけたキュービックジルコニアの指輪。それを眺めていた時に持っていた色石のリングと似ているデザインだから自分で加工したらもう一度あのリングをつけられるかもしれない。

試行錯誤しながら加工して思い出のそれと似たリングを作りました。
一個作ったらあの色石、この色石も良いなと増えていきます。
所詮まがいものと笑われるかもしれませんが価値があるから盗まれた、価値がないなら盗まれない、盗られてもまた作れるという安心感が嬉しかったです。

そんなことがきっかけで気楽に洋服に合わせられる創作色石のリングを作って楽しむようになりました。
次回からはそんな私の創作色石をご紹介します。

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