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友人の母親への手紙

仲の良い高校の後輩から、母娘関係について相談を受ける機会があった。相談の中で、「ここで話したことを、どうやって母に伝えていいかわからない」という話が出たので、試しに手紙の文面を書いてみる。

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○○さんのお母様へ

突然のご連絡、大変失礼いたします。私、○○さんの友人の千葉と申します。一体何の用か、と戸惑われたことでしょう。実は、○○さんから、あなたとの関係について相談を受けました。その際、色々と、好き勝手にアドバイスを言わせていただいたのですが、かなり強めのアドバイスをしたので、これは私にも若干の責任があるなと思い、こうして文章を書かせていただきました。

○○さんから受けた相談内容は、一言でまとめると「自分の人生の重大事を決断するときに、あなたがどう思うか、あなたの顔色を気にしてしまう」というものです。

私が相談を受けていて感じたことは、○○さんがあなたとの関係を気遣っており、大事に思っていること。その一方で、○○さんは、自分が意志を持った一人の人間であることを、あなたに理解してもらいたいと思っているけれども、なかなか分かってもらえないと感じていること。できれば、あなたとの関係を傷つけたくないけれども、そのために自分の意志を曲げることができないと感じており、どうしていいかわからないと感じていることです。

私から○○さんに伝えたアドバイスは、以下のようになります。○○さんの人生は最終的には○○さんが自分で決めるべきであること。○○さん自身が、自由な一人の人間であることは、○○さんがあなたに説明したり説得したりしなければいけないようなものではなくて、あなた自身が気づかなければならないものであること。○○さんがなんらかの人生の決断を行ったときに、あなたがその選択に納得がいかなかったとしても、それはあなた側の課題であって、○○さんに説明の責任はないということです。

この文章が、○○さんの感じていることがあなたに伝わるための一助となれば幸いです。

敬具

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