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今週のハイライト・暗黒王子浅倉


「絵がわかる人」からもらった視点の話。
・浅倉透は目の中のハイライトが常にカメラ目線なので「こっち見てる感」が強調されて、他のアイドルよりもプレイヤー自身を見つめてきているという効果が強く出ている。

そこから考えたこと。
・乳児を本能的にかわいい、庇護せねば、と思うのも寄り目がちで瞳が大きく、こちらを見つめている(Gaze)効果が大きく、基本的には無表情であるほうが「かわいい!」と思わせる、いじらしいと感じさせるためだといわれていて、ファンシーグッズのデザインや、女性向けゲームのキャラなど割と用いられている技法。

・単純な視覚効果、印象のメカニズムによって、アイドルごとに目のハイライトの位置でざっくりとしたイメージを分けている
・左上
 活発なイメージ(丸)
  果穂、めぐる
 柔和なイメージ(楕円)
  真乃、千雪
・右上
 理知的なイメージ
  三峰、咲耶
・左下
 内向的なイメージ
  霧子、凛世
・特殊
  あさひ、愛依、浅倉透

大まかな分類だけど見比べてみると「なるほど確かに」と思えるぐらい目のハイライトで印象付けられるものが異なる。
樹里ちゃんが「ツリ目だけどなんか優しそう」なのは、「優しい人」に分類される瞳のハイライトだから。
愛依ちゃんの目が漫画チックにベタ黒なのは、それがカラーコンタクトなりなんなりの「ギャルメイク」という認識に直結するから。これは意外でもあったけどそうやって見比べると直感的に「ギャルだ!」と理解するための記号としての意味合いとも感じられる。あとデザイナーとしては描きやすそう。目であれこれ考えさせるという芝居がシャイニーカラーズにおいてはとても多いので、果穂ちゃんの目から感じる「素直な子」という印象とは別に、「単純明快な目」をしている愛依ちゃん、というテーマも非常に興味深いところである。
これらの個別見解は無限に時間を消費できるので置いておく。

視線誘導、構図やシチュエーションでハイライトの位置は変わるので一概にこう、というのはないのだけれど
基本的に左上でくりくりしているのが固定の果穂・智代子のハイライトが右上にあるときは「めちゃくちゃかっこつけている時」なのでドキッとさせられる。

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めぐるも基本左上固定なんだけど、チエルアルコめぐるは「右上ハイライトが水槽で鏡写しになっている」ので、理知的・哲学的なイメージになっている状態をミラーで左上にしているという、めちゃくちゃ複雑な心象風景を表現している。

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下は反転した画像。「この顔」で水槽を見ていた。

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めぐる……お前……。


浅倉透が特別に思えるのは「瞳のハイライトが2つあって、左下と中央にあり、ひとつは内向的で、もうひとつはこちらを見ている」という印象の表現なので刺さってくる、
ということ。

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何度見ても三峰が霧子さんを所有してる感じ(オレの女感)がたまらない。
さくまみがチョケてるバカップルのプリみたいになってるのもいい。
この表紙のファミ通は毎回30分ぐらい眺めてあれこれ思ってしまうのだが、
今回はそこではない。


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試験的に浅倉透から「こちらを見ている」ハイライトをなくしてみた。
暗黒王子みたいな印象が際立ち、「これはこれでいい」というか、個人的にはこちらのほうがプレイヤーとしての僕を見透かしてくることなく、中性的でかっこいいアイドルという枠組みに入ってくれるので情緒をかき乱されることがない、という点で暗黒王子の浅倉透のほうが好印象なのだが、、。。

ともあれこの実験で確証に至ったのが、浅倉透はいついかなる時も「オレのことを……見ている……!?」と思わせる位置にハイライトが付けられてるということ。「このハイライト」の有る無しで、アイドル、というか彼女たちひとりひとりの本来の人格の部分に個性が付けられていること。またシチュエーションの異なる場面で感情の機微や理知性まで印象づける表現ともなっていること。

ユーザーのことまで見つめる、見付ける的なニュアンスでさずけられた「視点」が、圧倒的な透明感をもって今日もあなたを見つめているのだ。

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