「才能なんか」歌ってみたのあれこれ。

今日で此村柊和として活動を始めて3年が経ちました。
動画に詰めたこだわりと自分語りに少し、お付き合いくださいませ。

ちなみにここから聴けるよ。

mixはsyu-goさん、イラストはNota_Uさん、動画ははるさんにお願いしました。
3人にそれぞれわがまま言ったのに、嫌な顔せず付き合っていただいて本当にありがとうございました!!

今回できるだけ、ぽつぽつと淡々と、でも感情はしっかり込めて歌うことを目標にしていました。
syu-goさんにはいつもふわっとしたことしかお伝えできず、もうちょっと上手いこと言えたら…って思うのですが、私の伝えたかったことをすごく汲んでくれたのでばちばちの音源に仕上がったと思います( ˊ ᵕ ˋ )

ここからは私の解釈こみのイラスト・動画のここ見てポイント(  ˊ꒳ˋ ) ᐝ

座っているガラクタの山はこれまで女の子が、「才能がない」「好きになれない」と諦めてきたものをイメージ。
マイクスタンドとかパソコン周りのもの、服、譜面台や楽譜、夢etc...
自分に自信ないし、才能はないかもしれない、けど離したくないものとしてギターを描いてもらいました。
誰にでもきっとあるよね、そういう物。

憧れのミュージシャンを嫌いになった春先は、のたちゃんが蕾のままの桜の木で表現してくれました。

自分に座る場所がない椅子もガラクタの中に。しんどいね。

あと、個人的にギターの教本の中にひっそり就職関連の本が積まれているのもミソです。
気付いてくれた人いた?|ω・)
私はこれを見つけたとき、のたちゃん本当に天才だと思った…

女の子の服装もスウェットにしようかとか、スーツにしようかとか話し合って袖がフリルのワンピースになりました💭
彼女がもう既に夢を諦めたのか、これから諦めるのか、それともまだほんの少しの希望を捨てていないのかは視聴者の方の想像にお任せします。

動画は、曲の主人公の追い詰められている心情を表現したくて、歌詞のフォントや表記を殴り書きっぽくして欲しいとお願いしました。
縦書きだったり横書きだったり、文字の色が黒だったり白だったり赤だったりと心情の定まってなさが表現されつつ、見やすく作ってもらって嬉しい…。

私が特に気に入っているのが、2番サビに入る前の部分。
完成した動画をもらったとき、思わず動画をとめて隅々まで読んでしまいました。
2番終わりにも文字が出てくる場面があるのですが、
そこにはそもそも才能の意味ってなんだっけ?と動画の主人公の心の内を。
(ほんとは別の文章が入っていたのですが、考察の余地を残したくてこの形にしました。はる、ありがとう。)

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ここからは私の話になるのですが、
私は所謂「才能」というものに縁遠い存在だと思っています。

他者を圧倒できる程の歌唱力も、表現力も、オーラも、何も持ち合わせていません。

歌うことが好きだという気持ちだけでこの活動を続けていますが、他の活動者さんと自分を比べて落ち込んだり、イラだったり。
そしてそんな自分が嫌いになったり。
活動を辞めていく友人たちを見て、明日は我が身だと思ったり。

そんなとき気付いたんです。
私がボカロというものに出会って、好きになって、曲を聴き始めて10年以上経っていることに。

「好きなものを好きで居続けた」
これが才能に縁遠い私が見つけたひとつの才能なのかもしれないな、と思いながら、
これからも活動を続けていくのだと思います、きっと。

2022.4.8 此村柊和

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