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2019AW祝福旅Review清書ver. Vol.1

Togetterにまとめたものをベースに書き直しています。

11月以降のザビエ月間後半からはじまって渡豪期間の間約1ヵ月、かなり濃密な時間だった。喜怒哀楽の感情を全て余すことなく体験する出来事が、この期間中網羅されていた。現実を突きつけられるような出来事も起きたし、自分と家族の歴史を通して、はたまた、自分以外の人がその人自身に再び出会っていくような瞬間を通して、今ここにいるわたしという人物への理解が深まったりした時間の連続だった。

そうやって、本来の自分という「真実」みたいものが見えてくると、自分と自分の人生への覚悟みたいなものも改めて迫ってくるんだな、とも思った。じゃあ今からどんな風に自分の人生を生きたいの?と問われているような。そして、そんな「問い」があるからこそ、答えを準備しようとする自分がいるわけで、そこで「慣れ親しんだ何か」と「新たに見えてきた何か」の間で葛藤する自分もまたチラ見したりする。そんな風に今の時間を体験している人は、実はたくさんいるのだと思う。

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画像:ザビエとの今秋最後のプログラムであるリトリートで訪れ正式参拝させてたいだいた、丹生都比命神社(和歌山県)の境内(ここよりも本殿側では撮影禁止だそうです)。

ザビエ月間の後半を振り返りとして挙げたいことの一つは、3日間通して開催した2つのセミナーの仕上り度に対して、わたしが勝手に凄く満足していること。ついに、ザビエの「伝えたい熱」と、集まる人たちの「知りたい熱」とが、未だかつてない高さでシンクロしていたのではないか、とわたしなりに勝手に受け取りたくなるような3日間だった。恥を隠さず書くと、ザビエのセミナーやワークショップの通訳は、未熟なわたしにとってエネルギー消費量が想像以上に膨大な仕事で、通訳という役割が上手く果たせるかという心配以前の、まず全日程を無事こなせるかどうか、という点においていつも緊張しまくっている。今回も始まるまではもれなくそんな感覚だったのだが、自分が回数を重ねてきて慣れてきたせいもあってか、実際に会がスタートすると、ザビエの言葉に乗ったエネルギーが、参加者の皆さんに未だかつてなくスムーズに浸透していった感覚が強くあって、訳していても常に「通りの良さ」を感じ続けていた。まさに、参加者の皆さんから伝わってくる「受け取ろう」とする姿勢に、伝える側がとても助けられたというこを感じられる会だったのだ。そのことの裏付けになるかは定かではないけれど、後から受け取った参加者の皆さんからの言葉の数々による反響も、関わり始めてからこれまで過去最大だった。一緒にあの場を作ってもらった感覚。ありがたかった。そうやって何かを託したり委ねる感覚って、自分にとってものすごく助けになるんだ、ということも、改めて体を通し体験した。こういう会を体験すると、次回が個人的にものすごく楽しみになる。ザビエのマニアックな英知を役立ててくれる人たちがいる限り、そしてザビエが日本に来続けてくれる限り、この橋渡し役をしっかり担っていこうと思う。

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画像:好評の小泉マーリちゃんとのシリーズ・土星セミナー2日間の様子。(Tathina撮影。ありがと!)

その頃、彼の日本への滞在ビザ申請が受け付けられなかった知らせを受けて、言葉では表しようのない悔しさと悲しさを体験した。この期間体験した喜怒哀楽の「怒哀」の部分だ。短期滞在ビザの審査が厳しくなっている話は、あちこちで聞いていたけれど、過去2度の来日滞在履歴がある彼も、それを聞いていたわたしも、大丈夫だと信じ切っていたのだった。彼もわたしも日本で冬を一緒に過ごせることを楽しみにして、毎晩あれがしたいこれがしたい、と話していて準備を始めていたので、わたしはなんだかものすごくガッカリしてしまった。しかも、今回のように申請が却下されると、同じ内容の申請は向こう6か月できないことになっている。現実問題、彼のパスポートで行けるところは、信じられないほど限られる。世界中が平和だったらそんなことも起きないのにな、と思う。この先、彼と共に過ごす上でこれも必要な体験といえばそうなのかもしれないが、一方で、不必要な体験と言い切っていい世の中になってほしいと心底思う。当事者である彼の感じる閉塞感は、わたしには計り知れないけれど、彼は恐ろしく速いタイミングで気持ちを切り替えていて、すでに次のことを考えていた。それに引っ張られるように、わたしも比較的スピーディーに気持ちをきりかえることができた気がする。この話を聞いてくれたザビエからは「彼はどんな状況でも生きていく力を携えているから大丈夫。次申請する時は、召喚する人を直子のお父さんにしてもらえるように頼んだほうがいいよ。」とアドバイスをくれた。いつかこの体験を後から笑って思い出せるような時間を過ごせますように。この話をリアルタイムで聴いて気持ちを寄せてくれたわたしの友人たちに心からの感謝を・・・♡

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画像:リトリートの宿で毎朝見ることができた山の風景。和歌山県橋本市。

そんな出来事を経て、久々にファミリーコンステレーション/家族の座のワークショップに参加した。ファシリテーターは、これまで何度も参加させてもらったり数回オーガナイズさせてもらってきたDasoこと斎藤だそさん。オーガナイザーは、今年10年以上ぶりに再会することのできた普段はスペイン在住の友人Kamala。本来2日間のワークなのだけれど、前日にハマダヨーコさんの月1クラスがあってこちらも大切な時間だったので、結果1日しか参加できないところを受け入れてもらいとてもありがたかった。

一体自分のどんなことをコンステレーションで見たいのかは半信半疑のまま、ただ参加したい欲求だけに従って参加した。蓋を開いてみると、何度も代理人として誰かの座に立たせてもらう体験をした。そのことが手伝ってか、だんだん自分の中で何が見たいかが定まっていき、彼とわたしの定住問題(とあえて名付けてみた)について見てみたいと思った。これまで数年間このコンステレーションを通して自分のことについて深めてきたけれど、実は、既存の関係性について自分の座を開くのは、今回が初めてのことだった。そして、実際に開いてもらってみた思ったけれど、開くまでも開いてからもめちゃくちゃ怖い!一体そこから何が飛び出てくるかわからない、まさにblack boxを開けるような行為に等しいという頭での想像は、思った通りであり、体感レベルではそれ以上だった。怖さをまじまじと味わった。

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画像:リトリートで宿泊したお宿「ゆの里」の絶品朝食釜飯ごはん。ごはんの美味しさはお水の美味しさにあり・・・!

自分のコンステレーションで、代理人の動きや表情を通して見たのは、迷って恐れていたり、自分の両親に対して罪悪感を感じているような表情に見える自分と、ハッキリ強い視線で前を見据える彼の姿だった。すべての要素において、本当に美しいコンステレーションだった。自分の中にある恐れや親へのattachmentも含め、こうして「相手」という存在を通して「自分」を見ているわけで、お互いがお互いにできることは限られていることもわかってくる。そんな現実すらもわたしに突き付けたビザ申請の出来事から学ぶことは、結果多かった。一緒に安心して定住できる場所を見つけるし、いつか出会えるから諦めない。今はそんな風に思っている。後ほど豪で再会した兄のような友人からの尋問(笑)に答えていた時、「もうちょっとハードル低い相手選べなかったの?」と言われたけれど、「何をもってハードルと言っているかにもよるけど、恐らくこのわたしが、ハードルとすら思っていないんだからしょうがないよね。」と伝えた。わたしもそこそこ頑固かつ周りでやんや騒がれると余計に闘志がわいたりもする単純さを持っていて、世の中見渡せば、彼以外の男性はごまんといるわけで、その彼が自分にとって最高最善かということは、実際に自分がこの人生を生ききってみるまでわからない(こういう考え方は、風の客観性が活かされてると思ってよいのだろうか?笑)。少なくとも今から先、年老いていく時間も含め、このたまたま出会った中東出身・タフな生き方を選ばざるをえなかったメンズと共に生きてみたいと、このわたしが思ってしまったのだから仕方ない。

少し話がそれてしまったけど、そうこうしてコンステレーションのワークに参加した翌々日、南半球へ飛び立った。これまたコンステレーションをベースにした他の方法論を学びたかったから。と同時にそのやり方がまだ日本に来ていないなら、日本に持ってきたいと思っていて、その可能性も探る為に参加を決めたトレーニングがあるのだ。3日間だけのトレーニングだったけれど、行く価値があると踏んで、申し込んだ。すべては、トレーナーである人物によって書かれた本に出会ったことがきっかけだった。読み進めていく中で実際的なイメージを描きづらい所もあって、その辺りの体験をクリアにしたかった。参加した結果、すべてクリアになったので大満足。

次回はこのトレーニングのことを中心にまとめます。ここまでお付き合いくださった稀有なあなたへ心からの感謝を!

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画像:久々にカンガルーのエアラインに乗った!

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