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続 家族の不在 Absence in the family

昨日今日と中休み。昨日は少し仕事があって時間を使い、歯医者に行き、そのあとは出勤してサクサクとこなす奈奈美さんに相手になってもらい、チャートのデータチェックをしながら、会話に付き合ってもらっていた。夜になって、どうにか脳を休めたくて、普段あまりしないことをした。それはとっととお風呂に入り、寝る前にお酒を飲んで、そのまま寝る、ということ。お酒といっても、普通に飲む人にとってはジュースのような程度のアルコール度数のものだ。酔ったりするまでにはいかないが、脳が確実に緩んで眠くなる。で、そのまま、23時前には寝た。

前回書いた「家族の不在 Absence in the family」の続き。

祖父の出征からはじまり戦死を経て今日までの「不在」は、もちろん孫の私も含め家族のメンバー一人一人それぞれにもたらしたものがあった。

まず事実に基づく印象からすると、祖母が家族であるわたしたちに祖父のことを話すということは、ほとんどと言っていいほど、なかった。わたしはそのことを「きっと祖母にとって悲しすぎることだから話したくないんだろう」と思っていたし、今でもそう思う。そこにザビエは付加する形で、こう言った。

悲しいのと同時に、夫と自分の間の大切な秘め事として、様々なことを彼女の中に守っておきたかったんだ。

と。わたしが唯一知っている祖父のことは、彼が「飲んべえ」ということのみ。母によると、このことも祖父方の親戚から直接聞いたことだと言う。ちなみに、わたしの家族のなかに誰1人お酒を日常的に嗜む人間は、この祖父以外にいない。

祖母が特養へ移りしばらくして、彼女の持ち物を整理していた母が、戦地から送られた祖父からの手紙を見つけて読ませてもらったことがある。祖父が思いの外「現実的」な人ではないかと思ったことと、ビッシリと書き連ねられた文字の羅列を見て、祖父は知的な人だったのではないだろうかと思ったことと、その手紙のエネルギーが、ずっと祖母を生き長らえさせてきたのだろうと思ったことが、しっかりと記憶にある。その手紙は、母のアイデアで、婚礼の記念写真と一緒に旅立つ祖母の棺に納めたのだが、今こうして考えるとそれが本当に最善策だったんだなあ、と思う。祖母だけの秘密の手紙だったはずなのだ。

わたしの母が実は、いかに義理母である祖母との繋がりを持っていたか、ということをザビエは説明してくれた。

獅子座にある月と火星コンジャンクション
そして
土星もコンジャンクション

これだけの偶然の一致が見られる女性を母親に持つ男性を、母は、わざわざ何度ものお見合いをした挙句の果てに、夫として選んだのだった。父との結婚が事実上成立するまでに、何度となく「もうこの人にしなさい」と、自分の母親から圧がかかったことをよく母はわたしに話す。そして、これについてのザビエの話しっぷりは、あたかも、「母が祖母(義理の母)を選んで、夫になる男性のところに来たたんだ」と聞こえんばかりだった。

無意識(psyche)は決して間違えない。

というあの決まり文句が聞こえてくる。

こんな話を聞いていると、しかも自分の肉親のケースとして聞いていると、結局「縁」ってなんなんだろう?なんてことも思えてくる。

母は、同じ月を持つ女性—すなわち自分の母と似た女性を、わざわざ「義理の母」として選び嫁入りをし、長年の「嫁VS姑」バトルを繰り広げてきたというのだから。

もちろんすべて「無意識に」がキーワードだ。

ということは、父という男性は、常にこの2人の女性からの愛を受け続けたとも言えるが、それに関して父は無意識に「決して悪い気はしなかった。むしろHappyだったのではないか。」というのがザビエの見解だった。

こんな人間ドラマの中に、わたしは生まれてきた。自分でここを選んでやってきた、という考えを前提にしてみようと思う。なぜここの家族を選んだのかはわからないが、この家族に決めていたという証は、わたしの出生図に描かれている、

8ハウスの土星

だ、とザビエは断言していた。遂に、わたしがここ数年少し躍起になって調べ続けていた「8ハウスの土星:持田直子編」について触れられる時がきた。そう思うとなんとなく感慨深かったのだ。

ってところで今日はお時間です。
この後、ザビエ氏とプチ遠足に行って来ようと思うのです。

今夜また気が向いたら続きを書こうと思います。

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