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わたしのザビエ祭り回顧録:通訳者編

ついに約20日間のザビエ祭り*2018夏の全予定が昨日で無事に終わった。この機会にザビエに会いに来てくださった全ての皆さんへ、わたしからだけでなく、ザビエからの感謝を一緒にお伝えしたい。本当にありがとうございました。

今回のザビエとの仕事は、人生初めてのことばかりを多く含んでいたせいか、実際に終わってみて、なんとなく呆然としている。そして、肉体も思考も非常に疲れている感覚があるけれど、その疲れを全体的に把握できていない感じがして、少々気持ち悪かったりもする。でも一方で、わたしの思考はすでに次回の秋祭り編に飛んでいき始めている。さっき友達に指摘されて気づいたけど、次回までに実はもうたかだか4ヶ月くらいしかない。

ワークショップが終わってからは、京都と名古屋でずっと個人セッションの通訳をさせていただいた。それは、人生の過程で大切な瞬間を迎えているその人の話に、耳、というよりは、全身を傾ける日々の連続。セッションに来る方はどなたもすべて、ご本人が意識的か無意識的かはさておき、何かしらのnotion(意図)がその人の中にあるからやって来る。そして、当たり前だけれど、セッションで語られることは全て違うし、その事情や背景だって全て違う。

片や、ザビエがやることは、まずは目の前に置かれたA4サイズの1枚の紙すなわちクライアントの出生図を見て、話し出すこと。このアクションに例外はない。これも当たり前のことだけれど。

わたしがほぼその都度驚きを隠せなかったのは、クライアントが置かれている、もしくは置かれていた状況について「何故その状況が起きたのか」を説明するのだが、その「説明の仕方」「ロジックの組み立て」が、見事に十人十色であること。つまり、そこには法則性が全くないことに、常に驚いていた。前回までは、このこと(十人十色であること)は、ザビエが「言語を使い分けている」とわたしは理解していたけれど、今回かなりの数のセッションを経て、使い分けているのは、言語だけではない、ということがわかるまでに至った、と思っている。

だからが故に、どれだけの数のセッションをこれから重ねてていったとしても、たとえクライアントである相手がわたしとザビエの共通のよく知った友人だったとしても、そこで、何がどのようなロジックでザビエの口から発されるかは、1ミリも想像がつかないし、それはこれからも変わらないんだな、ということが、今回よくわかったし、諦めようと思った。笑

正直言うと、ザビエの個人セッション通訳をするときのわたしの脳は、常に「数秒先」に行きたがっていることが多い。なぜならそれは、ザビエが話していることの「根拠」が数秒先にあるかもしれない、という仮説がわたしの中にあって、その「根拠」をわたしの脳が常に探しに行きたがり、瞬間的にわたしの思考はそのような動きをしている。これは一重に、ザビエの話していることを正確な理解を持って(彼が言わんとしていることをそのまま)伝えることだけをしたい、という私の強い欲求と、単に英語と日本語の構造の違いの両方が、そうさせるんだと思う。でも、今回をもってして、この仮説を検証することに、白旗を上げることにした。数ミリ先に行きたがったところで行けるわけもなく、そう思う行為すらが「無駄」ということが、よくよくわかった。

つまり、ザビエのその時のロジックを少しでも先回りして把握しようと思うなんてことが、そもそも無駄だ、ということ。

この発見と諦めは、わたしにとっては大切な収穫だった。

画像は、自分のセッションの時の音源起こしのメモ。90分の音源起こしの終わりは、まだ全く見えていない。苦笑 この途中までのメモを読んだ限りでも、わたしが想像をし得なかったロジックを持ってザビエはわたしにとっての土星8ハウス、つまり、「家族の不在」、について熱く語り続けている。先ほどの「白旗」を上げる根拠は、こうして自分の手元にもあった、というわけだ。

Saturn is the most important planet to understand the charts.
チャート(出生図)を理解するのに最も大切なのは、土星。

Psyche, unconscious is always sending us messages through symbols.
サイキすなわち無意識は、シンボルを通して常にわたしたちにメッセージを送っている。

これはら、今回多くのセッションを通じて何度となく訳し伝えた文章の一部。今回も数多くの(恐らく全ての)セッションで、土星について、そして、無意識の訴えていることについて、語られていた。

嗚呼、土星先生。

画像出典:

つづく


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