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アメリカ珍道中 Staff Endoの編 Vol2🇺🇸

スタッフ、遠藤です。
11月24日〜12月4日、2度目のアメリカに単身行ってきました🇺🇸

去年同様、オーナー翼さんに10日間プライベートの休みをもらって店の買付ではなく完全実費で勝手に行ってきた形です。

初日はSeattleから。
去年一度経験してるとは言え、相変わらず英語は全くダメ、且つ車も去年のアメリカ以来ほぼ運転せずの状態で迎えてしまいド緊張。

今年もなんとかレンタカー会社を出発。本当になんとか。
運転に慣れるために近場の古着屋、スリフトを数軒回り、その後夕方ごろから今回の自分の課題の一個であるディーラーとの仕事。
一対一。人対人。

事前にアポイントを取っていた24歳の若手ディーラーの家に行き、家と、その後倉庫まで車で連れて行ってもらい古着見させてもらいました。

自分が色々漁って服見てると色々オススメしてくれるディーラー、
「このHarleyのT-shirtなんかどう?」と
フェードしたHarley-DavidsonのT-shirtを見せてくれ、

自分が
「凄く良いんだけど自分がハーレー乗らないんだよね」と言ったら大ウケ。
そんな笑う?ってぐらい大ウケ。

でも、言語の壁で中々うまいことコミュニケーションが取れない分のディーラーなりの気遣いなんだろうなと。
凄く良い雰囲気でバイイングさせてもらいました。

結果的に初っ端からかなりの量買えまして、大満足。


バイイング後、自分が「僕の人生で初めてのディーラーだよ」と伝えたところ

「初めてになれて嬉しいよ。またアメリカに来る機会があったら連絡してね」と笑顔で返してくれました。
もちろん仕事としての部分は絶対にありますが、だとしても全く英語を話せてない自分に優しく接してくれました。

服を見終わった後に家族と少し話をさせてもらったり、家の中を案内してくれて写真を撮らせてもらったり、向こうからしたら初対面の外国人。古着が繋げた縁でこういうこと起きてるの本当に面白いなと思います。


ただ服のクオリティ云々、安い高い、というところよりも本当にどこまでいっても古着は人と人、現地来る意味だなと。

去年できなかった経験を早速出来て初日、大満足で終了。


2日目、昼までSeattleを見て、早い段階でPortlandへ移動。
去年も来ましたが今年も色々回ってやっぱり一番好きな場所はここ。

2、3、4日目の3日間。Portland周辺を動き回って買いまくりました。

3日目、去年も行った古着屋のオーナーが自分のことを覚えていてくれて、色々話をしながら人生初の501XXを購入。
ウエストジャストなのでこのデニムの為に太らないようにしないと。

物の価値という部分以上に、人も服も大好きな古着屋で買ったからこそ、残るということは絶対にあると思ってます。
常々、PITTZZでも一番大事にしているところ。

Antique mall
Antique mallの猫


4日目、今回二人目のディーラー。
フィアンセと犬のローラと素敵な平屋で暮らしている29歳。
家の地下が完全に古着屋。入ると驚きのクオリティ。ここでも何点か購入。

事前アポイントの段階で電子決済にトラブルが起きててキャッシュオンリーになってしまうかもしれないという連絡をもらってたのですが、自分のキャッシュ不足でなかなか思うように買えず、「申し訳ない」と伝えたところ、「せっかく日本から来てくれたのにこっちにトラブルが起きてることのほうが申し訳ないよ。また来る時は連絡して」と快く言ってくれて気持ちよく仕事をさせてもらえました。

ここまで4日間、服も人も本当に最高。
去年同様アメリカ最高!いつまででもいれる!と超良い気分で移動を始めたのも束の間


今回最大のトラブルが発生します。


がコレはここに書くと相当長くなるので気になる方は是非店頭で!笑

100%自分が悪いトラブル。
完全にテンパっていたのですぐに翼さんに電話して色々対策を聞き、

その日泊まったホテルのフロントの方が最高に優しく、事情を説明したところ解決に向けて協力してくれて、スムーズに話が進み、その日の夜、次の日の朝で自分がやれる手続きはほぼやりきれました。

何回書くんだって感じですが本当に人。

無事(?)トラブルもなんとかなったので次の日朝からまた古着を見に


5日目、ポートランドから3時間半位の2つの街へ。日本では馴染みないような郊外の2つの街。




こちらはAntique mallのおっちゃん。陽気で超好きでした。

古着屋、スリフト、アンティークモールを主に回りその日の夜にまた別都市まで3時間移動。
道中霧が凄い山道等あり、何度か死ぬかと思いました。


6、7日目は某大学のある都市。
-5℃、朝起きたら雪降ってました。超寒い。

この都市は個人的に大当たり。
軒数そんなに回れてませんが十二分に質良い物、量買えました。

その日の夜、TEXAS ROADHOUSEにてお祝いステーキ。

TEXAS ROADHOUSE




そこからSeattleに戻る道中、フリーウェイにて警察にスピード違反で止められたり(なぜか見逃してくれた)、Seattleに着いてから取ったはずのホテルの予約が確認できないから泊められないと言われたり、のプチトラブルありましたが、前述した最初のトラブルの事が大きすぎてどちらも焦ることなく冷静に対応できました。全部良い経験。

8日目、9日目はSeattleに戻ってきて周れてない部分を回収。
8日目シアトル到着時に3パッキンほど日本へ先に発送。

メンズ、レディース、ヴィンテージ、レギュラー、合計200点程今回は買いました。

今回、詳しくは書いてませんが大小色んなトラブルあり。
それでもめちゃくちゃ楽しかったアメリカ、まだまだいたかったアメリカ、コレが本当凄いことです。前回もでしたが、自分でも驚くほどに今回も帰りたくなかった。
アドレナリン出まくり、頭フル回転させっぱなしの最高の9日間でした。

フィルムカメラを持って行ってたので町中ですれ違う人達に声かけて写真撮らせてもらったりもしました。




ここまでで既に長いですが、ここからは自分の気持ち、マインドの話です。

今回のアメリカ、前回と同じ9日間の滞在で200点程、前回が120点程。
且つ、自分の中では前回よりも圧倒的にクオリティ良い自信あります。

商売として自分が販売していない以上、こんなことを言って良いのかというところはありますが、去年も書いたようにやっぱり現地買付まだやれるでしょというのが正直なところです。

というか古着屋ならやっぱり現地買付は当たり前にやってないとダメと思いました。

最近、古着全体が無駄や手間を省く方向に向かっていることに凄く疑問を感じています。
古着は本来そこを楽しむものなんじゃないの?って。

無駄や手間を重ねて、スタイリング、物の見方、世間とのズレ、そういうことを考えて考えて古着でファッションするのが面白いと思っていて、無駄や手間は実際には無駄や手間じゃないんだということを痛感してます。

フリマアプリで安く買うことや、リサイクルショップで安く見つけることも、もちろん消費者側の古着の楽しみ方の一つ。それは全然良いと思います。

ただ売り手側が、古着屋が、そこサボっちゃ面白くないなと。
格好良いとか、ダサいとか以前に考えてやってるかどうかってところ。

現地アメリカ来て、考えて考えてやるしかないこの状況、時間は古着屋だなって感じがして凄く良いです。

発信するようなことじゃない当たり前なことなのは重々承知しているのですが、最近、コレ当たり前じゃないんだなって本当実感することが多く敢えて当たり前のこと言ってます。すいません。


と、もう一つ。

若手古着屋スタッフ間でよくある

「買い付けに連れて行ってもらえない」

という言葉が自分は凄く嫌いです。
自分で言ったことはないつもりです。
よくマイナスな意図でこういうフレーズを使ってるのを古着屋で見かけます。

なぜ他人任せなのか
なぜ連れてってもらうことが当たり前なのか
言う割にその為に何かしてるのか

本当に現地に行きたい、見たいなら、なんで自分で実費で行こうとしないのか

と常々疑問に思ってました。
実力が本当にあるなら買付行けてるはずです。
どんなに経費かかったって連れてきたいはずです。本当に実力があるなら。

と本当に行きたいわけじゃないんでしょ?と思ってしまう部分があります。
自分は本当に行きたくて、楽しくてしょうがないので行ってるので。

古着の時代を作ってきた先人達が敷いてきたレールに乗っかるだけなら前述した無駄や手間を省くことでしかないと思います。
そこから新しい何かは絶対生まれない。

去年アメリカに行って、noteを書かせてもらって、今年26歳になったのですが、自分より上の世代の方々から有難いことに反響頂けて嬉しかったです。

ただ自分が本当に響いてほしいのは同世代、下の世代。

大事なところは継承しつつ、自分達なりの手間と無駄、考えることで諸先輩方と違うレール引こうよって思います。
ガッタガタでも良いので。
今自分はガッタガタでテスト試走したら速攻でぶっ壊れるレール敷き始めてるつもり。ただ最初っからそんな頑丈なレール敷ける人なんか絶対いないです。こっから補強していけば良いじゃないかと思います。

こんなこと書いて、現地行く人増えたら、実際ライバルを増やすだけなのですが、現地見て、本質見てやる人が若い世代に増えるならそのほうが全然マシ。
どうせだったら若い世代で下から突き上げようよって思います。

以前のnote書いてくれたもう一人の若手スタッフ、シオン(佐藤)も現地アメリカ、単身で行きました。
PITTZZ、いつ来てもらってもアメリカ現地行ってるスタッフのみで営業してます。

コレ、結構面白いことなんじゃないかと思います。

帰国した翌日から毎週水曜日以外、自分は店頭立ってると思います。
色んな詳しい話は是非直接皆さんと話せたらと思ってます。

また、前回分と今回分でアメリカ分は自分の中で結構買えたかな、という感触なので来年はヨーロッパに行くつもりです。
そのヨーロッパ分を合わせた現地買付3回分で自分個人のポップアップを行います。
まだ先の話になってしまいますが、自分の中でまだ引っ掛かっている、商売としてやっていないという部分を払拭する為にも必ずやります。
その際は是非お気軽に足を運んで頂けるとと思います。

さてさて、今回も口うるさく長くなりましたがシオン同様、自分もそろそろカードの分割作業に入らせていただきます。

お店のヨーロッパ買付分、まだまだこれからバンバン出てきます。自分もまだ全部見きれてません。
是非直接見て、スタイリングイメージ沸かせて、古着でファッション楽しんでもらえたらと思います。

それではまた店頭で!

PITTZZ 遠藤

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