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Next Dig

伊藤です。
今日は終日お店をCloseして春の入荷準備進めました。

店頭出ししてお客様に見てもらう前に買い付けたアイテムを今一度見直す最後の作業。

決まった価値あるヴィンテージ、オーセンティックなアイテムも入荷しましたがそちらは今回のブログでは一旦置いておいて。
新しいアイテムに関しては特に自分自身改めて物と向き合う時間でもありました。

買付時に自分で納得いった物を買い付けてるわけで
「やっぱりいいなぁコレ」
「早く見てもらいたいな」
と思いながら
「良いけどはたして伝わるのか」
「喜んでいただけるのか」
なんて事も。

特にまだ日本の古着市場でカテゴリー確立していないラインのNext物。

今回のブログはそんな内容。

広く市民権を得た古着。
古着好きとしてはポジティブに古着の良さが伝わりニーズが広まったのは嬉しい。
反面
同じ様な物が溢れ、商業的なやり方が多くなることへの思うところアレコレ。
逆張り気質としては、だったら違う事をとよく考えます。
これは本来の古着屋の嵯峨。

人と被りたくないや違ったファッションがしたいと言うのは、まだ消費者だった頃の昔から変わらず、古着にはあるべきかなと思っていて、それはお店にも反映する考え方。

レギュラー古着といっても物は本当に様々。
古着屋が増える中でのPITTZZクオリティ、オリジナリティはどこか。
どんな物をやろうか。
何か新しい物はないか。
新しい物だけじゃなくオーセンティックをどう新鮮に提案できるか。
何はともあれ被りたくない。

何が出るかもわからない古着を探す海外買付。
うちに限ったことじゃなく、ちゃんとしたバイヤーはたぶん皆同じ。

今日入荷準備していて、改めて自分でピックした物を見返して感じた事。

「わかりづれぇ〜」

買付中そんなことばかり考えていたんだろうなと思いました。

全部じゃないけど、ご来店頂いてパパッとサ〜ッと見てもわからないかもしれません。
「これね!」
「これはあれね!」
みたいなカテゴライズ確立されたわかりやすい物じゃない物というのか、あんま馴染みない物が多くなった印象。

これはお客様だけじゃなく、自分もスタッフのマサシ、シオンも同じ事。
だから面白いと言えます。

たかが古着屋15年くらいだけど、言って古着を好きになって25年古着見てきて、
まだこんなんあるのね。
こんなんだったらどうやってスタイリングしようか。
と考えたラインナップ。

お客様「コレなんですか?」
僕達「何なんですかね?こう言った物みたいですよ?どうやって合わせますか?」

そんな会話になることもあって良いし、まだ見ぬ事の始まりってそう言う感じな気がします。
先の可能性はそう言うところから生まれますよね。

気をてらった物をやりたいわけでもないし、色物ショップをやりたいわけでもなく、そう思います。

新しい年代の物=レギュラー古着も今や何でもありな古着業界。
ブランド、流行り、見た目。
自由というなら何でも良くなるけど、違う。
レギュラーのピック所こそ本当に裏側まで見えてくるもんです。
自分の場合は言ってしまえばヴィンテージよりも良く考えてするピックが多い。

年代、生産国、珍しさ、それが全てとは思わないけど
やっぱり「ていの良い古着」
それもまた重要。

オーセンティックなヴィンテージの良さへの理解なしにNextの物探しなんか薄っぺらくて、古い物も、新しい物もやりたくて、結局のところオールミックスの遊び、ファッションとしてとらえる古着といった感じ。
正解か否かはわからないし、どうでもよくて、移り変わる古着市場を見てアレコレ考えると今はここだなと良く思う。

度々言ってる「Authentic vintage」というワード。
これはめちゃくちゃ重要。
これまた別の機会に。

今回のブログの隠れテーマとでも言いましょうか、店やっていながら、聞いてみたいのは

「検索しても引っかからない服」

どう思いますか?

今日はこの辺で失礼します。
長々とありがとございました。


PITTZZ



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