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実は私  ショートショート

「実は私」とかで始まるフレーズに「実は私、そんなにあなたに興味もなくて」とは、言えない。
言えるようになると、自由度が増す。
そうは思えるが。
「わたし、いくつにみえる?」
可愛い男の子の当惑した顔が思い浮かぶ。
これだってハラスメントだろ。
結局、力業で思い通りにしたい姑息なやり方だ。
まず、バカなのが気にくわない。
この手のおばさんは十分にバカ。
対処に、薄ら笑いしか持ち合わしていない。
それを観てる方も微妙。
バカは大胆で敵なし、その上しつっこい。
スイミング教室で、若いインストラクターに群がるおばさん。
インストラクターの当惑した表情に、見てる方が見たくない集まりに げんなり。
言いたいことを言えばいいって思うけど、仕事だからがまんがまん。がまんしてくださいな。
そこの若人。
でも、心の中の声が顔に出てますよ。
本題。
「実は私」
って、おみゃーさんは何をカミングアウトするんかい。
人の自己愛ほど何故か 十分に煩わしい。
私にどうしろと言うんかい。

そんなこんなで
人付き合いが悪いという、評判の悪い人が出来上がります。

実は私、
こんな悪い私で幸せなんです。
驚いた?

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