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ユメノグラフィアを体験して

はじめに

ユメノグラフィアとは、バーチャルライバーグループ「にじさんじ」を手掛けるいちから株式会社が展開する、バーチャルカフェサービスです。
ユーザーはVRヘッドセットを装着し、VR空間のカフェの一室で、お互いにアバターをまとった状態で、キャストさんとお話できます。
VR未体験の人は、自分の目の前に「居る」キャストさんの実在感や、部屋の広さに驚くことと思います。

バーチャルキャバクラ?

よく「バーチャルキャバクラ」と揶揄(やゆ)されますが、皆さんは実際のキャバクラに行ったことはありますか?私は先輩や仕事の付き合いで何回か行ったことがあります。

たまたま居合わせたお店の女の子と一緒にお酒を飲みながらお話するけど、短い時間で相手の人となりを知るのは難しい事です。
結果、あたりさわりのないお話で終わって、気が付いたら女の子はほかのテーブルに移り、別の子に変わっています。
ひとときの賑わいを楽しむところだと感じたので、自分にはあまり楽しくなかったです。

ユメノグラフィアは楽しめたか?

結論から書くと、とても楽しめました。
基本的に、キャストさんはゲスト(ユーザー)の事を理解しよう、楽しませよう……というスタンスで接してくれているように感じます。
(有料サービスであるので、ある意味当然ではあるのでしょうが)
話題は基本アニメやゲーム系がメインに据えているようなので、そういう話題が好きな周囲に同好の士がいないユーザーにとっては、思い切り趣味の話で語り合える場所となりえます。
それらのコアな趣味以外の話題で盛り上がることもあるでしょう。

とはいえ、キャストの人となりを知るまでは、なかなか共通の話題が見つからないかもしれません。そもそもお話が苦手なのかもしれません。

でも大丈夫!
キャストさんたちはあの手この手で、どんな話題でも拾って広げてくれるので、コミュ障でも安心!!
自然とキャストさんの人となりがもっと知りたくなり、だんだんとお話が楽しくなってくることでしょう。

あくまで体感ですが、公式に謳われている通り「カフェ」のイメージが強いように思います。メイドカフェ/コンセプトカフェの流れと捉えた方が実際に近いと感じました。ですので、キャバクラを引き合いに出すには、ずれているような気がします。

VRChatと比べてどうなの?

よくVRChatと引き合いに出されますが、個人的には比較は無意味だと考えています。両者のコンセプトが全く違うからです。
VRChatは、広大なワールドの中で、全世界の人たちと雑談したり、気の合う仲間で集まってワイワイ楽しんだり、プレイヤーが工夫してクリエイティビティを発揮したりする場所と思います。
ユメノグラフィアは、閉鎖空間(カフェの一室)の中での1対1のコミュニケーションに特化しており、通話と上半身のジェスチャー、部屋の中のアイテム(ピコピコハンマーなど)で一緒に遊んだりはできますが、自分が歩き回ることはありません。
アバターを使うという共通点があるだけです。

今後の課題

ユメノグラフィア体験のためのハードルが非常に高く、高スペックのゲーミングPCと、さらにOculus Rift(S)が必要になります。もしユーザーが興味を持っても、大多数がそこで脱落します。
現状では、もともとヘッドセットを持っているVR開発者と、高い敷居を乗り越えた勇者だけの世界です。(個人の意見です)

イベントなどで体験会が開かれていますが、まだまだ認知度がありません。
キャストさんたちと広報のユメノさんのYouTubeチャンネルがあり、実はこまめに生放送が行われています。が、今はまだまだ視聴者数が少なく、もどかしく思います。せっかく良いサービスなのに、知ってほしいのに、体験できる人が少ないのはとても悲しいと…。

今後はHTC Viveへの対応がアナウンスされていますが、できれば(画質を落としてでも)Oculus Questへの対応がされれば、ユーザーの母数も増えると思うので(可能であれば、全世界で一番普及しているPSVRにも!)、遠くない将来にそうなることを願っています。

また、実店舗による展開もいいかもしれません。実店舗のカフェに行けば、店内のPCとヘッドセットで体験できたり、実際の飲食もできたり、グッズを買えると楽しいでしょうね。

推しは誰だ

さきのクリスマスに、自分へのご褒美として、今チケットが出ているキャストさんの分を買って、なるべく多くのキャストさんとお話してみようと思いました。結果、

これはやばい、全員好きになっちゃう!!
メイド喫茶にハマって通い詰めるって、こういう感じなのかな

みなさんもぜひ、遊びに行ってみてくださいね。

夢のような、新世界を。


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