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ドミナントモーションを上手く処理できるかがJazzyさを決めるよな、という話

ども。リーマンコントラバシストです。
ウッドベースのソロ。かっこいいですよね。ジャズな大人な雰囲気。もう見栄えだけで十分。音なんていらない、と言っても過言ではありません(過言です)。

さてジャズっぽさを表す、というかコレを適切に処理できてないと途端に間違った感が出るポイントがドミナントモーションの処理。ドミナント7thコードは♮9でもいいんですけど、標準は♭9が無難じゃないですかね。なのにダイアトニックではミクソリディアンなので♮9なのが認識のズレの元かと。なので取り合えずドミナント7thが来たら♭9を使う練習をした方が明らかに間違いではないソロに近いかなと。

本稿で紹介するのが「メロディック・ストラクチャー (インサイド・インプロヴィゼイション vol.1)  Jerry Bergonzi (ジェリー・バーガンジィ) の一節。

切り口はドミナント7thとハーフディミニッシュで4つの音を組み合わせる、という考え方。
ここでは下記4つを使うテトラトニックスケールを設定しています。2と4が切り替わっているのはそちらの方が自然な響きという意味で選択してるそうです。この辺は感覚。
ドミナント7th:1、♭2、3、5
ハーフディミニッシュ:1、♭3、4、♭5

ウッドベースとは幾何学的な構造になっているので、数値化は音痴な私にとって救いとなる視覚的なアプローチが使えそうです。パターン化して訓練すれば私でもなんとか使えるような気がします。上記であれば1オクターブ内の動きしかないので、展開形に広げて分類してみましょう。

まずはドミナント7thの場合。そのフレーズの最低音がルートと5度の場合は同じポジション(パターン①)です。3度→5度が使いやすい。最低音が2度、3度の場合は別パターン(パターン②)。♭2度→3度へのパターンが使い勝手良い。ってインターバルは6度→1度の跳躍が解決感ある気がします。


次はハーフディミニッシュの場合。そのフレーズの最低音がルートと♭3度の場合は同じポジション(パターン①)です。このポジションがベーシストあるあるポジションな気がします。逆にここに留まってしまう。最低音が4度、5度の場合は別パターン(パターン②)。こっちはポジション変更がないです。♭3度と4度がくっついていて、そこから♭5度への活用が使い勝手がよい。

4音の8部音符4つの組み合わせなので4×3×2×1=24種。更に最下音が4種の展開形で更に4倍して96種! 結構フレーズに変化がつけられるんじゃないでしょうか。ポジションを覚えてしまえばどっちかのポジションに指を置けばどうにでもなるので、iRealアプリでポジションにさっと行けるように練習しておけば近道な気がします。よし、しばらく練習してみよう!

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