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Flower×Flower(ボカロメタル投稿祭2023)

全てのv flowerファンに贈る、v flowerによるv flowerのための一曲!

2023年11月のボカロメタル投稿祭にて公開しました。


概要

  • 女声域と男声域の2人のv flowerの掛け合い

  • 「1人の中に存在する二面性」がテーマであり、v3, v4, talk, Ciと様々な姿を持つflowerともかけている

  • ボーカルの掛け合いに合わせたギターとピアノの激しい掛け合い

  • シンセベースのリフと暴れるピアノ

  • 喋るように、囁くように、叫ぶように歌うボーカル

経緯

  • 2021年10月:深夜の2時間DTM「シンセベース&怒った時」が原曲

  • 2021年12月:2人のv flowerでサビのみ作成

  • 2023年11月:フルバージョン完成

2021年10月:深夜の2時間DTM

2つのテーマ「シンセベース」「怒った時」を組み合わせて作った曲が原曲です。
この時点でシンセベース暴れるピアノはできていますね。

2021年12月:2人のv flower(サビのみ)

1月半後ぐらいにサビのみのバージョンを作りました。
イラストを描いて下さったEMUさんから「2人のv flowerが歌っている曲がある」と聞き、さっそく作ってみたお試しです。
この時点で「男声域と女声域の掛け合い」「二面性」「ギターとピアノの掛け合い」ができています。

非常に評判が良かったため、しっかり作りこもうと考えました。
…が、その結果、2年間も眠らせることになってしまいました…

2023年11月:フルバージョン完成

上記の後、結局2年が経ってやっと完成しました。

伸ばしていた理由の一つが、当時から噂されていた「CeVIO AIのv flower」の存在
せっかくだからCeVIO AI版が出たら作りたい!…と。
が、待てども待てども出ない…

1年半ほど経って、ようやくCi flowerが発売!

さあ、作るぞ!と思ったけど、Ci flowerはやっぱりv flowerとは別の存在…
さらにそこからも何かと多忙で時間が取れず…

という時に「みるくかふぇさん主催のボカロメタル投稿祭に出してはどうか?」と思いつき、そこをターゲットと定めました。
v flowerのための曲なので、v flower愛に溢れるみるくかふぇさんのイベントが最適だろう!と。
そこからは急ピッチで完成まで持っていくことができました。
やはり目標があると進みますね。

v flowerのための曲

この曲は、とにかくv flowerのための曲です、花ちゃんの曲です。
あらゆる要素を「2人のv flowerに歌って貰うため」に作りました

曲のキー

原曲はCメジャーでしたが、2人のv flowerの両方とも美味しくなるようなメロ&高さを探った結果、-5のGメジャーになりました
シンセベースのリフの雰囲気がかなり変わりましたが、関係ないですね。
そっちの方が花ちゃんの声が良いんだから!

メロ

原曲や、もともと頭の中で考えていたメロから変えました。
v flowerの声が良い所、気持ちよく叫べる所を探ってメロを決めたのです。
私自身の鼻歌とは全然変わりましたがいいんです、花ちゃんが気持ちよく歌えるなら!まさに花歌!

A,Bメロ

ポエトリーでもラップでもない、喋ってるような歌ってるようなメロにしました。
VOCALOIDエディタではCeVIOやSynthesizer Vのように喋らせることが難しいんですよね。
花ちゃんの感情が乗りつつも破綻しない歌い方を探った結果、そこに落ち着きました

VOCALOID6購入

元々私は、モバイルボカロエディターを使ってました。
が、上記を探るには限界がきてしまったので、VOCALOID6とv flowerのボイスライブラリを新たに購入しました。
v flowerの歌声を聞きながら曲を作っていく必要があり、モバイルでは無理だったんですよね。
高い買い物でしたが、花ちゃんの歌声を聞きながら曲を作れたので、むしろ得をしましたね

調声

ほぼ全体で細かくパラメータを描いています
今までの調声の10倍は時間をかけてるんじゃないかな…
最終的にコンプで潰れちゃうから効果は少なかったかもしれませんが、触ってると花ちゃんの色んな表情が出て楽しいんですよね

ギターとピアノ

いつもよりも上物を左右に離してます。
花ちゃんの声が聞こえ辛くなるから!オケはもっと端っこに隠れて!
フレーズもボーカルを邪魔しないように変えました。

シンセベース

原曲では全編にわたって主張してたのですが、ボーカルがない時だけにしました。
主役は花ちゃんなんだよ、シンセベースは歌ってない時だけだよ!

ハモリ

普段はツインボーカルでもそれとは別にハモリを入れるのですが、今回は一切入れませんでした。
3人目のv flowerとか、他の歌声が出てきたら混乱するかな、と。
花ちゃんは2人!それだけでいいんだよ!

歌詞

もともとは「1人の中の二面性」だったのですが、フルバージョンで新しく書いた歌詞のほとんどはv flowerイメージです

  • ボカロ界隈で圧倒的な人気を経て、シーンを駆け抜けて行く

  • 色々な姿形があり、時に混乱させる

  • たくさんの人に愛される特徴的な歌声や髪型、力強い視線

特にCメロは、私自身の花ちゃんとの出会いとそれ以降の曲作りを描いています

イラスト&動画

そもそもこの曲の発想はEMUさんから頂いてましたし、私の中ではv flowerはEMUさんのイラストイメージだし、個人的にEMUさんのw flowerが見たかったし、2年前の原曲の段階からEMUさんに描いて頂く事が私の中では確定していました

イラストも、私からは「v3 & v4の2人」とだけ、曲のドラフトを聞いて頂いて自由に描いて頂きました。

いやぁ、最高ですよね!
このイラストを見ながらの動画作りが楽しくて仕方ありませんでした。
いつもは動画作りは苦痛なのですが、今回は楽しかったなぁ…

その他の要素

v flowerに関係ない所はおまけみたいなもんですが、ちょっとだけ…

低音作り

23年の夏ごろからの自分の課題で、まめ丸師匠に教えて貰いながら探り続けてます。
この曲ではベースを2種類使い分けており、キックに譲る箇所は80Hz付近を減らしたベース、自分が目立つ箇所は全域を使うベースと分けています。

かなり思い通りに制御できた気がしますが、周波数域の棲み分けだけでなく「シンセベース」が使いやすかった側面もあるような…
リアル系ベースに比べて音が安定しているので、破綻しづらいのかな、と。

空間系

新しくまめ丸師匠に教えて貰ったテクニックを活用しました。
ポイントは一律同じリバーブでなく、メリハリをつける事。
特にv flowerのリバーブは細かくオートメーションを描きました
あれ?やっぱり花ちゃんのための要素ですね…

まとめ

何が言いたかったというと、花ちゃん最高!という事ですね

もともと約3年前にDTMを始めた際、ボカロの事を何も知らなかった私はいくつかの歌声を聞いて「この子だ!」と思ったんです。
最初は随分と難しい歌声だなぁ…と思ったのですが徐々にその歌声が好きになり、むしろv flowerに気持ち良く歌って貰うには?と考えるようになりました。
ミク×花のツインボーカルから、私の曲を皆さんに聞いて貰えるようになったり、v flowerの和ロックで自分の個性を出し始めたり、途中でちょっと可不ちゃんに浮気しだしたけどやっぱり私の原点はv flowerなんですよね。
思う存分「v flowerのための曲」を作れて感無量です。
これまではボカロエディタの使いづらさもあって、なかなかv flowerに歌って貰う選択肢を取りづらかったのですが、今後はどんどん歌って貰えると思います。
と言うか、そうか、最近の曲をv flowerリメイクも可能ですよね。
花ちゃんはやっぱりロックナンバーが似合うから最近の私の曲で似合いそうなのは…(話が終わりそうにないのでこの辺で…

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