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IPPUN GRAND PRIXの苦労話

2022年7月16日(土)に「IPPUN GRAND PRIX」というイベントが開催されます。
「ちょうど1分」の曲を作って投稿しよう!というイベントです。
私は2曲ほど作って投稿する予定ですが、色々と苦労があったのでそれをご紹介します。

イベントのコンセプト

そもそもイベントのコンセプトが
①ちょうど1分の曲
②1分以内の曲(40秒でもOK)
のどちらですか?と運営さんに確認したところ
「①のちょうど1分の曲」がコンセプトとのことでした。

これが全ての苦労の始まりでした・・・

「ちょうど1分」の難しさ

「②1分以内の曲」なら簡単なんですよね。
例えば、2時間DTMで作ったこの曲なんかは、短いのにストーリーと世界観があって結構気に入ってます。

でも、これを1分にしようと思うと「無理やり引き延ばす」必要が出てきます。
元々が「短い曲のイベント」という背景があるのに無駄に伸ばすのは意味がないし、中途半端に引き延ばすぐらいならもっと伸ばしてフル尺にしたいですよね。

だから「ちょうど1分がベストの曲」を作る必要があるんです。
55秒でもダメ、余韻が5秒は長すぎます。
62秒でもダメ、2秒削ると何かの音がなくなります。
これが一番の難しさでした。

1分に何を込めるか?

もう一つが「単に短くしただけの曲」では意味がない、ということ。
普通の曲の1番だけ、ではただのショートバージョンで「未完成の曲」になってしまうので、「1分」であることに何らかの意味を持たせる必要があります。

今回、私が投稿した2曲には、それぞれ次の意味を持たせました。
1曲目:1分の短さの中で緩急をつける展開
2曲目:2人のボーカルの会話&やり取り

1曲目:Believe in the Pride

元々2時間DTM「闘技場」で作った曲です。
140BPMで68秒でした。

この曲を分解した結果と修正案がコチラです。

もともとこの曲はフル尺にしたいと思ってたのですが、そのアイデアが「間奏を4小節にして、メロ2から歌メロを入れる」だったんですね。
「無理やり間奏を短くした」ではなく「こう変えたいと思っていて、たまたまそれが1分になった」という偶然の産物です。

加えて、短い中で緩急を織り交ぜてドラマチックに展開させる、というのもうってつけでした。
期待させるイントロ、長いドラムのため、メロ1から間奏への緩急、40秒過ぎて満を持して始まる歌メロ…と、おいしい展開を1分間にギュッと凝縮できていると思います。
まさに、この「ちょうど1分のイベント」のためにあるかのような曲・・・

2曲目:「いつだって僕達は」

2時間DTMの「ロック」で作った曲です。
150BPMで30秒でした。

これを1分にした所で「ただの短い曲」なので、最初は対象外でした。
しかし、別のコンセプトで日の目を見ることに・・・

コンセプト「SOLARIAと可不の掛け合い」です。
「二人が会話&掛け合いをする曲」を1分でできるといいんじゃないか、と。

150BPMの秒数を調べると、4小節が6.4秒、8小節×4が51.2秒、それに4小節追加すると57.6秒。
イントロ・Aメロ・Bメロ・サビ・アウトロでピッタリになりそうです。

会話をどこに入れるか、など検討を重ねた結果、こういう構成になりました。

1曲目と逆ですね。
「2人の会話&掛け合い」というコンセプトが先にあって、そのための構成を1分で組み立てる、というアプローチでした。

まとめ

  • 「ちょうど1分」に合わせることが難しい

  • 「1分であることの意味」をどう持たせるか?

  • そのために、小節の長さと構成を計算して組み立て

このような、普段はしない苦労の上できあがった2曲です。
ぜひ当日はお楽しみ下さい!

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