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エッセイというにはあまりにも拙く曖昧な日々の記憶

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エッセイというにはあまりにも拙く曖昧な日々の記憶

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心の壁の薄い男の話

 人間は25歳頃にはそのほとんどの価値観が完成して人格形成の終わりを迎えるという話をどこかで聞いたことがある。他方で10年前の自分は他人だと思った方がいいくらい人間の中身は変化を遂げるという話も知っている。30歳を過ぎたくらいから仕事に余裕が生まれてやりやすくなったということも職場の先輩から聞いたことがある。結局のところ、人間の中身は変容を続ける普遍的な存在であるという矛盾を抱えた厄介なものなのだろうか?音楽史における革命を起こした大作曲家のベートーヴェンだって30歳になって

    • nullという名前

       いつからだかもう覚えていないけど、X(旧Twitter)ではnullというハンドルネームをもう何年も使い続けている。居ないとは断言できないが、僕が見聞きする限りドイツ語数値をSNSで使っている例は珍しいのではないかと自負するハンドルネームだ。nullとはドイツ語で0を表すものであり、プログラミングなどのコンピュータ関連世界においては「何もない」状態を表すのに使われる(らしい)。  ドイツ語数値をハンドルネームに使っていると豪語しているが、関数ソフトのエクセルを使っているとき

    心の壁の薄い男の話