少々お待ちください

たとえば書店とか、飲食店とかで、何かたずねたり、オーダーしかけたら

「少々お待ちください」

といわれ。永遠(を思わせるかんじ)にもう来なそうなときが、たまにある。

高校位の頃か、ファミレスでバイトしてて、2ルームあり、小さいほうのBフロア(20人位)を一人でオーダー、配膳/皿さげ、レジもやるみたいな状況になったときがあり。四方八方から呼ばれ、はじめは少しは愛想よくしてたと思うが、しだいに能面のような顔で"少々お待ちください"と繰り返さざるをえなくなり、パタパタと順次対応した。しかし、ある時点から、「少々お待ちください」と述べることさえ困難になった。明らかに対応しきれない。あなたたちの希望-要望にはまことに遺憾ながら、こたえられない。

自分を滑稽にかんじ、多分わらってたと思う。限界まで対応したが、しきれないときって。無、に近いかんじになる。思考停止というのか...  能動的ではない、受け身のサンドバッグ的な「無」。ブラック企業の研修や、宗教の洗脳セミナーとかで、「受講者に、誰かに相談したり、考えさせる隙を与えない」みたいな項目があったが、そこに他者によるコントロールが忍び寄るのだと思う。

まあ、わたしは。ゆとり世代ではないが、ゆとり人間なので、社員のひとに「あの~無理っす!!」 とかヘラヘラ明るくキレにゆき。フロアに出てもらい。事なきを得たのだけど。

無理だといえない状況に追い込まれて...、というのは、やはり、こころをころされかかってるのだと思う。

「少々お待ちください。」

待つよ。待つけども。

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