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なぜ梶田琴理永世六段だったのか

皆さんおはようございます、こんにちは、こんばんは永世六段です。
仕事納めも済み、自身特上卓に上がることが出来たタイミングでnoteを書いてみる事にしました。

表題の通りテーマは自分がなぜ「梶田琴理永世六段」という名前の天鳳アカウントを作ったのか、です。

私は元々ネット麻雀を熱心にプレーする麻雀ファンでした。そしてそれと同時に大のプロ麻雀ファンでもあります。

これは麻雀に限った事ではなく、どんなプロ競技のファンでも同じだと思いますが、新しい才能と出会った時、心が踊ります。
野球が好きな方なら大谷翔平、サッカーが好きな方なら久保建英、将棋が好きな方なら藤井聡太を見つけた時、彼らの将来に思いを馳せ、動向を注視するようになった事でしょう。

プロ麻雀ファンの自分にとってそれに該当するのが梶田琴理さんでした。

…と言うと少し嘘になります。自分にとって梶田さんはちょっと気になる女流プロの1人に過ぎませんでした。

彼女の存在を初めて知ったのは、最高位戦に入会し、最初のリーグ戦を終えた後の事、そう、「最高位戦の最低位」となったあの時です。それをネタにした文章を読んだ時、この人は自分が弱くて下手だということを武器にしてプロ麻雀の世界で存在感を出そうとしてるのかな、だとしたらセルフプロデュースが上手だなという印象でした。

しかしその一方で、熱心な麻雀愛好家いわゆる「ガチ勢」にカテゴライズされるであろう自分にとっては、強さを武器としないプロはさほど魅力的ではありません。

それなのになぜ梶田さんが気になっていたのかと言うと、それは彼女の容姿と文章力に将来性を感じたからです。

今の時代カワイイ美人な女流プロは珍しくありません。ただ華のある人というのはそう沢山いるものじゃない。現在Mリーグで活躍する二階堂亜樹さんや瑞原明奈さん、丸山奏子さんを初めて見た時に感じた「華」を自分は梶田さんにも感じたのです。そして文章力。彼女の書くnoteはとても読みやすく、尚且面白い。そこに地頭と人柄の良さを感じることが出来ます。

梶田さんが麻雀界のスタープレイヤーになる為に足りていないのは雀力だけ。それが自分の結論でした。とは言うものの、この時点ではまだ彼女の麻雀を見た事はありませんでした。

初めて見たのは麻雀ウォッチで放送された三代目天鳳位独歩さんが講師役を務める「梶田琴理鳳凰卓への道」という番組。ここで私は衝撃を受けることとなります。実力を付け、天鳳七段になった今だからこそ言えますが、当時の梶田さんの麻雀はそれは酷いものでした。本当に酷かったかどうかは分かりませんが、少なくとも沢山のトッププロの麻雀に目が慣れた自分にはそう見えていました。

「この麻雀じゃ最低位にもなるはずだ。これはだいぶ時間が掛かりそうだな…」

期待が大きかった分だけショックも大きく、長期戦を覚悟しました。長い目で見なければならないな、と。

そこから時間が経ち、ある日梶田さんが以前から使っているpipppiではなく「ミスタードーナツ」という新しいアカウントで天鳳を打っているという情報が入りました。そしてそこからのどっちで定期的に彼女の成績をチェックするようになります。

順調に昇段を重ね、六段に到達。しかしそこから一進一退を繰り返し、中々七段に手が届かないという日々が続いていたある日、彼女はTwitterのアイコンを「六段」という漢字二文字の画像に変えました。

その意図と心情はすぐに伝わりました。七段になりたい。六段で燻っている自分に喝を入れたい。プロを名乗っていながら、数千人のアマチュアが到達している鳳凰卓に足を踏み入れられない自分が許せない。きっとそんな風に思っているのだと推測しました。

どうしても鳳凰卓に上がりたいという意思を感じながらも、私には1つだけ懸念材料がありました。それは六段というアイコンが自虐のネタとして一定数の人達からウケていたことです。

七段になりたいという梶田さんの意思を疑ってはいません。しかし、心の奥底ほんの数%でも「このまま七段になれないキャラでいるのもそれはそれでオイシイかも」という気持ちがあれば、それは彼女の麻雀打ちとしての成長を阻害すると思ったのです。

なんとか梶田さんに七段になってもらいたい。彼女のハートに火を点けたい。そんな事を思っていたある日、私はのどっちでミスタードーナツの成績を見ていた時の事を思い出しました。

「梶田さんずーーっと2000pt付近でウロウロしてるなぁ。普通は上振れ引いて昇段するか下振れ引いて原点まで戻るかどっちかなのに。これじゃ永世六段だよ」

永世六段。まさにこの時の彼女を表現するのにピッタリの言葉です。それと同時に七段になれない事を揶揄する意味合いにも取れます。

これを使って彼女を刺激することは出来ないかー

そう考えた私はすぐに天鳳で「梶田琴理永世六段」というアカウントを作り、数日後Twitter上でも「永世六段」として活動を開始。すると梶田さんはすぐに反応を示してくれました。




しかしその後はこの文章を読んでくれている方ならご存知の通り、拍子抜けする程あっさりと梶田さんは七段への昇段を果たしました。結果的に本当に余計なお世話だったかもしれません。望んでいたことではあるものの、あまりにもすぐだったのでちょっとだけ寂しかったのは内緒です(笑)

簡単ではありますが以上が永世六段誕生の経緯となります。

最後にこれを読んでくれているかもしれない梶田さんへ。

自分としては応援の気持ちでやったことではありますが、もしも気分を害されたならごめんなさい。

プロ麻雀ファンとして梶田琴理という才能を埋もれさせたくなかった。

プロとして、打ち手として日々成長する為に努力する貴方の姿勢が大好きです。

永世六段として活動していく中で、貴方の人柄や優しさに触れ、今では一番の推しとなりました。

これからも微力ながら応援させて下さい。

親愛なるぴっぴへ

永世六段


おしまいだお(*´ω`*)


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