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私の弱いところ

 4月。長かった学生生活を終え、なんとか就職した。もちろん、就職してからは自分の時間がないこと、上司や同僚、クライアントなどとの人間関係の難しさは覚悟していた。しかし、始まってからの日々は想像以上に大変なものだった。その日その日、その瞬間その瞬間に課されるタスク。そして、それらをどうやって処理していけばよいか。とにかく、「社会人はこんなにも大変なのか」「もう辞めようか」そんなことばかり考えていた。
 確かに大変だということは、イメージできていた。だが、現実は想像を遥かに超えてきたのだ。「どうして、周りの人はこんなにも仕事ができるんだろう?」「どうして、自分だけが、辞めたいぐらい苦しんでいるんだろう?」その原因について考えてみた。すると、2つの弱点が浮かんできたのであった。

①見通しをもつこと

 まず、私は見通しをもつことが苦手である。というか、今までしてこなかったのである。スケジュール管理とかしたことないし、しなくても何とかなったのである。だから、予定を立てることなく、その時の感情で行動することが多かった。
 しかし、社会は、みんな予定を立てて動いている。その時の感情で動くことなどないのだ。もしも、世の中が、私みたく、その時の感情で動いていたらどうなるか?何をしたらよいか分からず、多くの人が混乱するだろう。混乱が起きることで、間違いなく社会の秩序は崩壊する。
 予定を立てて動いているから、みんなが見通しをもって行動できるのだ。私だって、誰かが立てた予定のもとで行動しているから、生活できているのである。
 自分で好き勝手に生きていくのなら、その時の感情で動いていい。でも、社会人ともなれば勝手が違う。自分だけでなく、相手がいるからだ。だから、自分にとっても相手にとっても暮らしやすいようにするために、見通しをもつことが大事なのである。

②誰かと一緒に物事をなし遂げること

 私は、クリエイティブなことが好きだ。自分で面白いと思うことを考え、それを実行する。例えそれが上手く行かなくとも、達成感があるから好きだ。これまで私は、面白いと思ったことを考えては、独自に編みだし実行してきた。自分一人で。
 ところが、働いてみて感じたのは、「自分一人のアイディアだけでは無理がある」ということだ。自分では、いい・面白いと思っても、相手にとっては、全く面白くないことだってあるし、一人ではどうしようもないことだって多々ある。
 だから、複数の目を通してブラッシュアップしていく必要があるし、人に頼る必要もある。ましてや、ぺーぺーの分際なら尚更だ。

 私は、自分が面白いと思ったことを、時に迷いながらも一人で突っ走ってきた。だが全くそれは、独り善がりだし、自分だけではどうしようもないことがあることに気づいた。

まとめ

 働いてみて、苦しんでいる要因は、この2つにあることに気づくことができた。本当は、もしかしたら違う部分に弱点があるかもしれないし、もっと深い部分が明らかになるかもしれない。
 仕事でやらかした失敗は取り返しがつかない。一度失った信頼を取り戻すには時間がかかる。ここで気づけたのは、私が「行き当たりばったりで行動し、自分本位でしか物事を考えられない、痛い人間」だということだ。
 この苦しみが早くなくなるように、そして相手がいてこその社会人だということも忘れずに過ごせるようになりたい。

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