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【5e】海外モンスターデータ利用のススメ【世界で最も偉大なRPGの第五版】

注意:本記事は全編無料です。応援いただけると軽率に買ったサプリメントの翻訳や利用、感想とか捗るので、ちょっと試験的に販売ボタンをつけてみます。

Twitterが死にかけていてもどこにも行く先がない皆さんお元気でしょうか。僕はもう島田正吾の顔で「なにも…せん方がええ」って呟きながらこの記事を書いてます。もちろんTwitterに告知を出します。Twitterが滅びたあと、僕たちはどこに行くんでしょうね。皆さんこういうときには小説を読むのです。まさに今の現状にフィットする小説があります。こちらをどうぞ。

【注目!】Kobold Press のストアにて、モンスターデータPDFが2割引中!(~2023年7月一杯の模様)

本記事で紹介している、Kobold Press発行のモンスター本3冊がなんとセールで2割引中だ!PDFも対象だから今のウチに買っておけ!ボーナスが出ている人ならなおのことだ!


モンスターデータはなんぼあってもええですからね

モンスターデータ!それはダンジョンマスターが扱う楽しくも恐ろしいデータ集。架空の村人を襲い、架空の国を危機に陥れ、架空の勇者がそれを倒しに行く架空の英雄譚のために必要な架空の生物群。それがTRPGにおけるモンスター達。
このモンスターのデータ、もちろん5eの場合最初に手に入れるべきはダンジョンズ&ドラゴンズのモンスターマニュアルだ。


WotC公式サイトから書影を引用

この本一冊にモンスターが数百種掲載されていて、その上データだけではなく各モンスターの伝承であるとか生態であるとかも文章で書いてあり、その上美麗なモンスターごとのアートも用意されている。想像力をかき立て、DMがシナリオを作る際の助けになる。正直、これ一冊だけで十分と言えば十分なのだが…もっと知らないモンスターを沢山抱えたいじゃないか。そうなると次に手を出すべき本は…これだ。

サンディ・ピーターセンの暗黒神話体系 クトゥルフの呼び声TRPG

クトゥルフの呼び声とタイトルに書いてあるとおり、このRPGはクトゥルフ神話に出てくるモンスターや邪神達の企みと戦う冒険者やキャラクターを遊ぶゲームだ。クトゥルフ神話のゲームならみんな大好きクトゥルフ神話TRPGがすでに存在してる分けなんですが、この「サンディピーターセンの暗黒神話体系」は過去に話した 5e SRD をベースに製作されたゲームで、つまりD&D5eとデータに互換性がある!わけです。もちろんクトゥルフ神話のゲームなので、邪神レベルになってくると人間の手で倒せるわけ無いって感じのステータスになっているのですが(大いなるクトゥルフは変身を3回行い、そのたびに「人知を越えた」レベルの攻撃能力を生やす)、例えば深きものとか都会の魔術師とか、脅威度の低い存在なら普通にちょっとアレンジしてD&Dに出せますし、脅威度10前後の邪神的存在ならキャンペーンのボスにだって出来ると思います。このゲームには2冊シナリオ集が出ていて、それぞれにまた独自のモンスターデータがあるのでそっちにも手を出してみると面白いかもね。
シナリオ集も5e互換ですから、D&Dのキャラで多少の世界に合わせた調整は必要でしょうけど、基本的にそのまま遊べます。貴方の友人達を誘って旧神とその信者の企む陰謀に立ち向かわせるのも一興だと思います。

Kobold Press のTome of Beasts シリーズ & Creature Codex

さて、ここからは英語のサプリメントだ。だけど英語のサプリメントだと言っても臆さないでほしい。モンスターデータは、海外サプリメントを使うに当たってもっともハードルが低い、初心者も安心のものだから。
Kobold Pressは、D&D 3.0版の頃から製作に携わっていたスタッフが独立して創設した出版社だ。D&D本体のライティングを外注しているのと同時に、自分たちでも独自の5eセッティングやシナリオ集も出している。でも、この会社が出版している本の中で一番ユーザーに受け入れられているのは「Tome Of Beasts1~3」と「Creature Codex」いうモンスターデータ集だ。

このTome of Beastsシリーズ、流麗なアート、歯ごたえのあるデータ、充実した伝承の記述など様々な点で英語圏D&Dプレイヤーの心をわしづかみにし、「第二のモンスターマニュアル」というレベルで受け入れられているソースブックだ。
このソースブックのモンスターデータの多くはOGLに準拠しているのであちこちで公開されているのだが、伝承とアートは勝手に公開できないので、詳細を知りたければ実際にPDFを購入するのが良いと思う。

で、海外のサプリのモンスターだけど、どうやって利用していくか。自分の場合はこうだ。

  1. まず、アートを眺める。そしてシナリオのテーマに合いそうなビジュアルを持ったモノ(森を舞台にするなら野獣や植物系、洞窟を舞台にするなら虫やら軟体動物あるいは小柄なヒューマノイド、都市を舞台にするなら社会的に見えるヒューマノイド)をチョイスする。

  2. アートが気に入ったモンスターのデータを確認。脅威度がPCと合致していそうなら使用を検討する。

  3. 伝承部分をコピーして機械翻訳にかける。翻訳の結果はテキストエディタに保存。

  4. データブロック部分はまずスクリーンキャプチャでブロック部分をコピーしてWordやGoogle ドキュメント等に貼り付け。

  5. そのあと、アクションやリアクション部分を機械翻訳にかけ、読み解けそうなモノだけ使う。ピンとこないなら頑張って訳する、頑張って訳してもピンとこないなら他のモンスターを探す

  6. 伝承部分もWordやGoogle ドキュメントに保存する。

  7. それを印刷、あるいはモニタで確認しながらプレイする

上記のことを繰り返して、プレイヤーの知らないモンスターを持ち込んでいくのだ。
Tome of Beast シリーズのモンスター、本当にバリエーション広くて楽しいので1つ引用して紹介する。

自分が下水道に出てくるモンスターとして、なんかインパクトのあるモンスターがほしいなと探してたところに見つかったのが、この「Grindylow(グリンディロウ)」だ。

「グリンディロウ」Creature Codexから引用。

このグリンディロウ、ウナギ的なつるつるのボディと、人間の声を擬態する能力を持っており、その上伝承を確認すると「人間を食べるが、食べたときの味より食べるまでの課程で観る人間の恐怖を楽しむ」とあり、これは面白いモンスターだと思って、途中冒険者達を人間の言葉で誘って突然水たまりから現れる、と言うような形で登場させた。
知らんアートを持った知らんモンスターが突然襲ってくる驚きも楽しさになってくるだろうから、時々みんなに知らんもんスターを味合わせるのは良いと思う。
ただ、一番いいのは冒険者に断片的にモンスターの情報を与えておいて、中ボスやラスボスとして全く知らんモンスターとしてぶつけることだろうが…そのへんはDMの腕にかかってきますね…。

MCDMより出版(予定)の 「FLEE, MORTALS!」

これはまだ正式発売前なんだけど、すでにプレビューが出ていてかなり話題になっているモンスターデータ本だ。「アクションオリエンテッドモンスター」という概念を提唱して、リーダーのモンスターに独自のアクション能力を与えている。

この本には、D&D 第4版時はあったた「モンスターの役割」を再定義して、モンスターの群れにそれぞれ役割を設定している。
例えばゴブリンだが、クイーンと呼ばれるリーダーをはじめとして、力任せに殴ってくる前線のブルート(暴れ役)、ヒットアンドアウェイで切りつけてくるスカーミッシャー(遊撃役)、離れたところから射撃を打ち込んでくるアーチェラリー(砲撃役)など、組み合わせてぶつければ少しレベルの高いPC達も苦戦しそうな内容だ。プレビューはタダなので一度見て見てほしい。イカすアートとPC達を追い込めそうなゴブリン軍団のデータがそろっていていますぐ君の卓で使用できるぞ!

ちなみに第4版のモンスターの役割に関しては第4版のダンジョンマスターズガイドに載っているので、中古で手に入れて見るといい。これは結構お安く今でも買えるけど、第4版特有の記述を全部省いても一流のDMガイドとして今でも通用する。一読の価値があるぞ。

他にもまだまだあるので、稿を改めて紹介したい。近いうちに第二弾を出してみます。

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