だがしかしだけれども

小学生の頃、クラスの8割ぐらいに読書好きだと認識されるくらいには休み時間に本を読むことが好きな子供でした。

子供の頃、大きな世界に連れてってくれたのはいつだって本でした。

ページを開けば草木が生い茂り、小鳥がさえずり、見たこともない美味しそうな食べ物が出てくる、不思議で愉快で無限大な世界がそこには存在しておりました。

今もそれは変わりませんが、あの頃のように、一度ページを開けば吸い込まれるようなあの感覚が遠くにいってしまった気がするのです。

集中力でしょうか、熱中力でしょうか


その両方です。

お恥ずかしいことに、あの頃よりも欠如しているものを体感すると諦めに近いような気持ちになります。

そうは言っても、なんて思ってしまったが、違う面から見てみると。

こんな言葉が口癖のように出てくるのです。


あらら、いつから自分をひがむようになってしまったのでしょう。

これは大変な世界を生きている代償でしょうか、鎧でしょうか。

なら鎧を脱いで、草原を駆け抜けて、大好きな本を見つける旅に出よう。


今、私が読みたいもの。

今、私が知りたいこと。


本屋さんに赴き、あの頃のように。

いいえ、あの頃以上に背に書かれた文字に想像を膨らませ、三冊きっちり読みたいものを選んでみようじゃないか。


ここに、そう宣言いたします。

そうだなぁ、今年中に。

三冊選んでみようか。


人生はふりーーーーーだむ