見出し画像

ラスボス

 お久しぶり!
 最近みんなは、携帯、SNSとの付き合い方 どうしている?
 
 インスタのフィードに出てくる関連動画を観ると、今の自分がトリガーを引かれてしまうのが どんなものか、よく分かるよね。

 私はなるべく日々やること、やりたいことを優先させながらも、時々フィードに挙がる昆虫や動物達、そしてちょっと劇的に顔が変わってゆく人々の整形画像なんかを 「いかん!」と思いながらも 恐る恐る見始めて、沼にハマってしまう時がある。笑
 
 最近は、日本でも整形する人達が増えていて、韓国、いや、世界的に 当たり前になりつつある。
 流行りの顔に寄せるため、どんどんと同じ目、同じ鼻のアニメのようなかわい子ちゃん達が誕生しているようだ。
 
 何千万円も使って、痛くても骨を削り、何百回と整形、ダウンタイムを繰り返しながら、その顔をインスタにアップしている女性達。
 
 そんな投稿を眺めながら、心がザワザワっとする。
 だけど、気になる。見てしまう!
 なんでだろう?
 
 
 美。 
 みんな誰だって、出来れば美しくなりたい。
 
 この近代社会で 一般的に美しいとされる容姿があるのなら、特に若いうちは、切実にそれに近づきたい! と思ったりする。
 歳をとったって、いつまでもキラキラ美しくいたいと思うもの。
 
 自分の生まれもった身体の形を変えることで、好きな人に振り向いてもらえたり、幸せになることだってあるし。
  整形がきっかけで心が前向きになれ、人生を好転させた人だって沢山いるはず。

 ある日、フィードを観ていたら、ののかさんnonoka199148 のインスタに辿り着いた。

 歌舞伎町のキャバクラを経営する彼女は、数えきれない程の整形とダウンタイムを繰り返しているという。
 何度やっても、満足することがなく、顔に麻痺が起きてしまってもやり続けるその様子は衝撃的で、わたしの中に色々な思いが駆け巡った。
 
 何回顔を切っても、やり続けてしまうという彼女の行いは、確かに何かのトラウマ、病み、闇 を体現しているように思う。
 
 美しさは、外見と内面のバランスに現れる。
 本当は、造形だけに固執していて得られるものではないから。
 
 彼女の整形に固執し過ぎるアンバランスさに不安を感じながらも、気になってみてしまう。
 けれど段々と 頭の回転が早く、気取らず、正直で一生懸命な彼女の内面が好きになってくる。
 彼女も美しくなりたくて、愛されたい1人の女の子なんだよね。
 
 そして、倫理観を超え、この地球に生まれてきた人間達はみんな、色々な病みやトラウマを抱えながらも 自由に好きなことをして生きている ってことを思い出す。
 
 自分もそうだ。
 今まで沢山傷つき、デコボコとしながらも、完全ではないけれど 今できることを、思いっきり楽しんで生きるしかない。
 だって、それをやりに来たんだから。

 思春期の頃、親や先生に「だめだ。」と言われても、ひっぱたかれても、やりたい!と思ったことならやっていた。
 それは反抗というよりも、ただ夢中で恋したり、遊びたかったからなんだけど、きっと学校や家庭の窮屈な空気の中、自由な気分を求めていたのかも知れない。

 その恋愛や遊び方は、刹那的だったかもしれないけれど、あの時、自分がやりたかったことを我慢せず、思いきりやったことに後悔はない。
 思いきりやったからこそ、学べたことがあったから。

 私の青春時代の情報源といえば、テレビ、雑誌、映画、音楽と、まだまだシンプルだった。
 スマホのない世界で繋がるものは、自分と日記で会話したり、本を読んだり、友達に電話をしたりするくらい。
 
 今はSNSで世界中の人々の色んな現実にアクセス出来てしまう。
 それって、考えてみるとすごいよね。
 ある意味、今の若者は大変だ。

 だけど そんな沢山の情報、それぞれの生き方(表現)をみて、何かを感じ、自分の好きなこと、人生を選択することも出来る。
 

 最近、本当に自分の感情は全て 相手や状況のせいではなく、自分を知る鏡なんだと気がついた。
 
 誰かに言われたこと、見たことでイライラしたり、不安になったり、心地が悪くなるのは、相手や環境のせいではなく、自分の中の何かがそう感じさせている。

 そう考えると、SNSで夢中になってみてしまう闇こそが、自分の中にある「ラスボス」みたいなものなのかも。

 だから、ただそれをジャッジしたり、否定して終わるのではなく、自分の心をざわつかせ、気付かせてくれる沢山の自由な表現にも感謝して、更に自分はこれからどうしたいか?を知るツールにしていこう。 

 私も母になり、歳を重ねるうちに、少しは地に足が着き、周りのことが見えるようになってきた。
 自分のことも、前よりずっと大切にできるようになったと思う。
 
 みんながいつか、心と身体の声に気付いて、自分を本当に大切に出来るといいな。
 自分を許して、受け入れる 本当の幸せに気づけますように。

 
 傷つきながら、傷つけ合いながらも、身体がある限り、表現せざる終えない私達。
 
 自分の好きなことをやって、精一杯 生きている私達。

 みんな、とても愛しくて、本当は全て愛なんだ。

 
 そんなことを感じた、夏至の朝。🌞


 
 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?