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6年ぶりのACL。6年前と同じ対戦チームとの一戦は?

ACL初戦vs全北現代モータース(A) レビュー

2月12日(水)全州ワールドスタジアムにて開催された2020年ACLグループステージ第1節、グループHに所属する横浜F・マリノスは全北現代モータースとのアウェイで臨んだ一戦。
Jリーグ王者である横浜F・マリノスと韓国王者の全北現代。日韓の王者同士の対戦が行われたこの一戦。一体どんな試合だったのか?

両チームスタメン

ホーム 全北現代

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アウェイ 横浜F・マリノス

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最終スコア
全北現代1-2横浜F・マリノス

<得点者>
(H)全北現代 後半35分 MF キム・ボギョン

(A)横浜FM 前半32分 FW11 遠藤渓太 (アシスト FW23 仲川輝人)
前半37分 オウンゴール (DF キム・ジンス)

<警告>
前半23分 全北現代 MF28 ソン・ジュノ
後半24分 全北現代 MF28 ソン・ジュノ(2枚目退場)
後半36分 全北現代 DF2 イ・ヨン
後半37分 全北現代 DF2 イ・ヨン(2枚目退場)
後半45分+3分 全北現代 DF22 キム・ジンス

再三の決定機をいかせなかったのはどうして?

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この一戦の試合結果としては、1-2で終了し横浜FMがACL初戦で見事に勝ち点3を獲得した。
昨季の横浜FMらしい攻撃はできていたものの。しかし、なにか物足りなさを感じた一戦だった。
それは、前線3枚に配置されたフォワードの遠藤、オナイウ、仲川の得点力。
FW遠藤は前半32分に先制点をあげる活躍を納めたもののFWオナイウ、仲川に至っては得点機会が訪れてもシュートを枠外に外したり、相手GKのセービングやオフサイドにより得点を奪えずに終えてしまった。とは言っても、オナイウと仲川も相手陣内の深い位置でプレーをこの試合ではできていた事から得点シーンを生み出した事にも繋がったとも言えるだろう。

この試合は球際が激しい場面や相手陣内で攻撃を仕掛けている際に、全北による激しいプレッシングに遭う横浜FMの選手達だった。
それに、シーズン開幕したばかりで調子が上がっていないこともあるだろうが、ACLだけではなく国内のリーグ戦やカップ戦でも今日の試合のようなプレーを今季してしまうと、難しくなってしまうのではないだろうか。
ACLに至っては、現段階ではグループステージ。同チームとは4月25日に今度は横浜FMのホームでの一戦がある為、更にマークが激しくなるだけでなく、より横浜FMの戦術の研究に力を入れてくるのは間違いないだろう。
なので、今季は前線の3枚の選手たちには更なる決定力が昨季よりも求められるだろう。


失点シーンはなぜ、生まれてしまった?

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失点シーンがなぜ、生まれたのか。理由は明確ではないだろうか。
新加入のGK梶川とDF畠中との連携ミスからの失点と断言してもおかしくはないだろう。
コミュニケーションが上手く図れていないこともあるが、それを言い訳にしてはいけない。
DF畠中が先にボールへとアプローチをかけている際に、GK梶川が前へ飛び出してきてしまい、呼吸が合わず、自陣内のゴールエリア付近でボールロストする形になり、失点。
2選手によるこのプレーから失点が生まれてしまった。
このわずかなミスによるもったいないワンプレーから全北のMFキム・ボギョンへとボールが渡る。DFチアゴの懸命な戻りがあったものの、ボールは無人のゴールへと入ってしまう。

では、このような守備陣の間での連携ミスをどう改善すべきか?
この問題点に関しては、シーズンを通して守備陣の中心であるGKとDFの間での練習等でコミュニケーションをとり、連携ミスを減らしていき、そういった問題点を修正していく必要がある。難しいものではあるが、この問題点を越えなくては今季ACLのみならず、リーグ戦も勝ち抜いていくことは難しくなる可能性は高いだろう。
また、昨季の正守護神GK朴もプレーは異なるが、同様なミスを犯していた為、改善の余地は十分にあるのではないか。
もちろん、梶川選手のプレー全体を悪く言うつもりはなく、公式戦初出場にしては安定感と落ち着いたプレーを見せていた。ただし、アジアの舞台でもある以上、ましてや公式戦でのああいったミスをしてしまうことで、失点に繋がってしまうプレーになってしまう。特に、リードしている展開で残り時間もある中での場面でだと試合展開が大きく変わってしまう場合があるので、気をつけなくてはいけない。

交代枠を使うのが遅かったのは一体なぜ?

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この試合、横浜FMが交代枠を初めて使ったのが後半40分。普通に考えれば遅すぎるとも言えるだろう。では、なぜ後半戦終盤まで交代枠を使用せずにいたのだろうか?

今回の一戦のような激しい試合では怪我人が出たり、体力的にもしんどくなる選手が増えてくる試合展開だっただけに、先発で出場している選手達がいつ全北の選手達に怪我をさせられてもおかしくはない為、ポステコグルー監督も交代枠を残しておいたのか。それとも、先発で出場している選手達のプレー内容が良く、それを継続させるべく後半戦終盤まで交代枠を使わなかったのか。
どちらにせよ、後半の少しでも早い段階に交代枠を一枚でも使っておきたかった試合ではあったはずだ。それに、横浜FMは来週、ホームでのACL第2節シドニーFC戦がある。更に、その四日後にはJ1リーグ開幕戦G大阪戦もある。過密日程をこなさなくてはいけない今シーズンの横浜FMは交代枠を上手く活用するかは重要になってくるだろう。


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