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素人と読む旧約聖書①アダムとイブの誕生

 素人と読む旧約聖書シリーズは、筆者が、作家であり絵画など美術作品に詳しい中野京子大先生の本を読んで、歴史や美術に関心を持ち、その中でも特に興味を抱いた「聖書」の分野を、皆さんにも理解してほしいという思いから始まりました。
 参考にさせていただいた中野先生の著作はこちらになります。是非、購入を検討いただけたら私も嬉シイタケ。
 Amazonリンク:中野京子と読み解く 名画の謎 旧約・新約聖書篇
         著:中野京子・文藝春秋社


1.旧約聖書・新約聖書とは

 旧約聖書と新約聖書の違いは分かりますか?いやいや内容が全く異なりますよというのは、その通りでございますが。「約」っていうのは神と人間の約束のことで、旧約はキリスト以前の約束事・新約はキリスト以降の約束事が書いてある。ちなみに、旧約聖書はキリスト教の聖書だけでなく、ユダヤ教、イスラム教の聖典でもある。ややこしい。。。

2.アダムとイブの誕生 

 旧約聖書の始めは、神様が世界や人間をどうやって作ったかが記載されている。聖書によると、神は「土くれで人の形を造り、鼻の孔に生命の息を吹き込んだ。すると人は生き物となった」とある。これが最初の人間の誕生である。彼の名はアダム、われわれのすべての始まりである。
 そして、神様はアダム(土くれからできた人)をエデンの園に住ませたが、寂しいかなと感じ、アダムを眠らせあばら骨を1本抜き取り、肋骨で女をつくった。これが「生命」を意味するイヴの誕生の瞬間だ。そんな馬鹿な!!!!

3.アダムの創造

 ルネサンス時に活躍した画家のミケランジェロは、アダムが生まれるシーンを「アダムの創造」という絵画で表現した。
 「鼻の孔に息を吹き込んだ」という記述は、指同士を交わすという美しい表現に代わり描かれている。この躍動感たるもの、さすがミケランジェロ大先生。ちなみに、E.T.の指を交わすシーンはこれにインスパイアを受けて造られたという。

「アダムの創造」ミケランジェロ作
https://artmuseum.jpn.org/mu_adam.html  西洋絵画美術館

4.ヱヴァンゲリヲンでのアダムとイヴ

 新世紀エヴァンゲリオンをご存じであろうか。紫とか赤のロボットが出てくる、ロボットアニメである。これは庵野監督が言ってたからそうなのだろう。
 エヴァンゲリオンでは、第1の使途(悪者のイメージでおk)がアダムである。この第1の使途の一部を用いて、初号機以外のエヴァンゲリオン(ロボット)が作られている。EVANGELIONのEVAはイヴのことである。旧約聖書と同じく、アダムの一部からイヴが作られているのだ。
 だから、エヴァンゲリオンは第1の使途のあばら骨からできていると言ってもいいのではないか??? ーーーー終幕ーーーー

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