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一生添い遂げたいと思っていたけど今は靴箱で眠る靴。

理想の靴どころかコンセプトも曖昧なので、私が過去に会った「一生添い遂げたいと思った靴」について紹介します。


色とか違うけど私の中では解釈一致


結果的には今は靴箱に眠っています。ペタ靴ではあったんですけど妊娠出産経過中からもっと履き潰す用の靴にしてる間に保管していたら乾燥して底が割れてました。

それでも捨てられない。メーカーも内底(?)に書いてあったのが履いてるうちに消えてしまい、あっメーカー見ておかないと!と思った時には見れなくなってしまいました。

幾度となく断捨離を行い、着ない服や靴は処分しましたが、これだけは捨てられません。20年近く手元にある。

(どんだけ未練あんの?)



靴に初の一目惚れ

学生でバイトもしていなかった当時には結構金額を出して買ったもので、多分唯一の革製品。

靴に初めて一目惚れして、買うか悩んで、お金財布に入れて次の日また見に行って、サイズがあるのを確認して試着。歩きやすくてピッタリで、もうこれ買う〜!とレジまで持って行きました。
気分が上がって目頭が熱くなりました。
帰りのバスでも心がウキウキして、玄関に靴置いてワクワクして。


心の中ではお花が咲いてる


好きな靴を履くのは精神的に良い

ただ初めてのパンプス系の形だったので、スニーカーばかり履いていた私には着る洋服が制限されました。
それでも好きになった靴を履くと、どんどん歩けます。いつもの道だってなぜか自信満々です。自分の好きな靴を履くという高揚感を私は得ていたんですね。



靴を玄関に置くと、こんな素敵な靴が我が家に!!って思います。

靴用の布とか持ってなかったし手入れの方法も知らず今思えば雑でしたが、当時わからないなりに大事にしました。帰って毎回キッチンペーパーで拭いたり靴底の砂払ったり…


私の雑手入れにも耐えてくれた靴でしたが段々心配になります。


不安になる。そして履かなくなる。

環境も変わり履かなくなってしまい、久しぶりに靴箱から出した時、不安になりました。
こんなに柔らかな靴でこの先やっていけるのか…!?私が履いて靴が傷つかないか非常に心配だ…

まるで箱入り娘を心配する父です

子どもとお出かけするようになり公園へ行きます。当然砂利混じりの砂を浴びます。
(靴…!!!砂まみれ…!!!)

ダメージが強い。心身ともにダメージが強い。
大事な靴が砂にまみれるのを見ていられない。
玄関に並ぶ靴。
出入りする人。
開かない両手。
帰っても汚れているところを拭いてあげられない。

靴、ごめん…って感じで再び仕舞われることに。


成仏してクレメンス

それから底が割れてるのを発見してずっと靴箱にあります。
私の勝手で振り回した靴。

今までありがとね…



当時の私には劇的に刺さったデザインでした。
今はファッション診断を色々受けて洋服が全く変わり、その靴を基準にすると目標とズレそうなので履いていません。

でも捨ててません。当時の私の想いを象徴する靴なので。私の成長記録なんでね…というかそれくらいしか残ってないし…。当時の自分と今の自分は他人だと思ってるからセーフ。
言い訳すごいな。


ずっと好きな靴。初恋の人を愛でる人みたいだけどそう考えたらちょっと嫌だな。良い加減踏ん切りつけような。


これが、人生で一番好きだった靴の話でした。
大事すぎてしまっていたらダメになってしまったよ。次はガンガン履こう。

おしまい。

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