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餃子の皮・焼売の皮・ワンタンの皮・春巻きの皮、どんな違いがあるの?

おはようございます。コロナ自粛でおウチ時間が増えたので、みなさんの生活に少しでもお役に立つような記事を綴ってみることにしました。

中華料理でおなじみの餃子、焼売、ワンタン、春巻き。その皮はスーパーの同じコーナーに並んでるけど、何の違いがあるのかイマイチわからないですよね。それぞれの特徴と余ったときの応用料理をご紹介します。

餃子の皮

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主な材料は強力粉と水で、もちもちなのがなによりの特徴です。適度な厚みがあり、皮そのものも味の一つになっています。

中国北部は寒冷な気候のためコメの栽培が難しく伝統的に小麦文化でした。そこで、厚めの餃子の皮が、大切なエネルギー源となり、それが理由で、今でも中国では皮厚めのもっちもちの水餃子が主流です。

餃子の皮は”なま”なので、火を通さずにそのまま召し上がることはできません。ヒトは、小麦粉に含まれるでんぷんを、なまの状態では消化できないので、お腹を壊しますが、火を通し糊化(こか)すると、美味しく消化できるようになります。

余った皮は、餃子の皮ピザ、餃子の皮カップ、細切りしてスープに投入したり、揚げてサラダやおかゆのトッピングにできます。餡が余ったときは、そのまま肉団子にして一緒に焼いたり、チャーハンの具材にしましょう。

餃子の皮は、一度乾いてしまったら何をしても戻らないので、乾燥には気を付けましょう。冷凍もできますが、乾燥しないようにラップなどでしっかり包むとよいでしょう。

焼売の皮

材料が小麦粉と水であることは餃子の皮と同じですが、より薄く、四角形に延ばしてあります。薄くすることで、皮と具が一体化し、より具を楽しめるように工夫してあります。

中国南部は、その温暖な気候のおかげでコメの栽培が盛んでした。そのため、伝統的に米文化です。主食はお米ですので、北部の水餃子のように皮が厚い必要はなく、具を楽しむスタイルに発展していったんですね。

日本も米文化ですので、日本人はもちもちの皮を楽しむ水餃子より、具を楽しむ薄い皮で作られた焼き餃子+ごはんが好きですね。日本のスーパーでは、”うすめ”の餃子の皮も販売されていますね。

余った焼売の皮や具は、餃子と同じような応用ができますよ。

ワンタンの皮

小麦粉に卵や”かん水”といわれるアルカリ性の液を加えて作ってあります。アルカリの作用で小麦粉が薄いクリーム色になっていることと、茹でるとつるっとした食感になるのが特徴です。焼売の皮より一回り大きな四角形をしています。

ワンタンの皮も”なま”なので、必ず火を通して召し上がりましょう。

ワンタンスープとして楽しむだけでなく、揚げ焼きにしてサラダのトッピングにしても美味しく召し上がれます。また、そのつるっとした食感を活かして、皮を細切りにしてスープに入れるだけでも、即席ヌードルになります。

春巻きの皮

小麦粉と水を練った生地を、鉄板などで加熱したものです。ここで紹介している4種類の皮の中では、唯一加熱してあります。加熱済みのため、ラップサンドのように、具材を包んで召し上がることができます。

春巻きの皮には、加熱以外にも、他の3つの皮とは異なる特徴があります。それは、表と裏があることです。ツルツルした面が表で、ザラザラした面が裏です。焼いたときに鉄板側だったほうがツルツルなんですね。

ツルツル面を外側にして春巻きを作ると、召し上がるときの食感が滑らかです。逆に巻いてしまった春巻きは、見た目もゴツゴツで、舌触りもザラザラです。

また、春巻きの皮はぴたっとはりついて売られています。乾燥しないように敢えてこうなっていますが、端から1枚ずつ剥がすと破れやすいので、まずは2等分にし、さらにその半分、といったように剥がすと破れにくいです。

春巻きの皮は、ラップサンド以外にも、細切りにして揚げてサラダやおかゆのトッピングにしたり、ひも状に切ってウインナーに巻きつけてあげれば、ハロウィーンごはんの包帯ウィンナーができますよ。


以上、いかがでしたでしょうか。どれも似たように見えますし、代用もできますが、発祥・材料・工程を知ると、その違いと特徴が少し見えてきます。皮の違い、少しでもお役に立てたら幸いです。



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