おとなになるってどんなこと?/吉本ばなな

吉本ばなな本人のエピソードを交えつつ、人生において感じたこと、学んだことを綴ったエッセイ。


自分がおとなになったと感じた瞬間について。
私はかなり遅く去年、23歳くらいだった。

それは、下手な恋愛をして気付かされた。

特殊な恋愛の価値観を持った相手だった。
そして、かなり感情を持っていかれ
自分をコントロール出来なくなるほど嵌った。

ネットの情報によれば、相手は回避依存の傾向があった。

知識を深めるうちに、
幼少期にある親の影響や
自分自身の自尊心の低さに
気付かされたのであった。


じぶんを疑ったのは、初めてだった。
じぶんの親の愛を疑ってみたのも、はじめて。

じぶんを受け入れたことで
相手のことを考えられるようになったのも、はじめて。


考え方や浮かぶ感情までも、変わっていった。


自分にとってその経験は、ターニングポイントに近く、実体験が故に、良い名言を聞いたことより何倍も
身に染みて、頭とカラダに馴染んだ。


この本にも書かれていた。苦しい経験が後で必ず何かの土台になると。その通りだと思った。
辛いぶん、得たものは大きかった。
悲しみで終わらせなかったじぶんを褒めたい。


さて、
この本の冒頭でも書かれている

大人になんかならなくていい、自分になっていってください。


私にとって1番印象的だった部分を要約したような言葉だった。


まだそれを確実に実感できることは少なくて、
なんだかわかる気がするってレベル(笑)

なんでかって、

大人になり歳を重ねるたびに思うのが
年々
色んな人の個性が濃くなると感じるからだ。

そして、上記の下手な恋愛で得た知識でも
子供の頃の親や環境の影響が
人生を左右するってことがわかったから。


それってすごいことだよね。
子供の頃の影響が人生についてまわるんだ。
大人になり、自分次第で生きられるからこそ
自分の濃度が濃くなっていくんだと思う。


今私はネガティヴなニュアンスで書いていて、

自分の持ったクセのような部分を
自分が大人になったと自覚してから封印(否定)しようとしていた。


でもこの本を読んで、
自分の良さって何か、自分が持ってるものって何か。再度確認することができた。


また
自分が楽しいと感じることは
過去の何かと関係があるとわかればいっそう特別で愛着が湧いてくる気がする。


自分を活かすことにもっと上手になろうと思う。


この本の最後に、自立とは〜…、と吉本ばななさんが綴られていた。

私にとっての自立を最後に書いてしめようと思います。


私にとって自立とは、

自分の得た経験や知識で物事を判断できるようになること。

だと思います。

それは両親でも、どれだけ親しい人でもなく。
自分の指揮を自分の意思でとれているか。
また、自分が生きてきた中で創り上げてきた価値観で判断できるかってことだと思いました。


とっても読みやすいけど、
内容が深く、読む時のタイミングで感じ方の変わるものだと思う。
今の私はこんな感じ。


またどこかのタイミングで読むことがあれば感想をかき、これを読み返すことができたらおもしろいな。






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