見出し画像

1/27日記

1月27日。
朝からどんよりと曇っていて気持ちが滅入る。1週間以上、すっきりと晴れていない。セロトニンが足りない。体全体に力が入らない。食欲がなくて、昼食には小さめのにしんそばを食べた。温かさがじんわりと染み込んで元気はやや回復。

昼食から戻ると、職場では、隣の課の上司が社員に指摘をしていた。指摘というよりも、やや叱責のニュアンスが強い。指摘されている彼は、あまり話をしたことのない人だ。彼は日頃から周囲と雑談をすることがない。動きがどことなくギクシャクしていて、オドオドしているから目立つ。声を発すれば不必要に大声になって、しかも声が上ずる。上司の指摘(よく聞こえないけれどどうやら的外れの指摘らしい)に彼は何とか反駁しようとしているけど、思い切り狼狽ているから何と言っているかよくわからない。声も大きいから、傍目から見ると彼が取り乱して上司に食ってかかっているようにしか見えない。他の職員たちの冷めた雰囲気。気まずい、ではなくて冷めた雰囲気。上司ではなくて彼を非難する色合いの。たぶん、上司はこういった雰囲気になることも分かった上でやってる。けれど当の彼はたぶんそれに気づいていない。彼は大声で自分の正当性を主張する、たぶん本来の正当性は彼にあるんだろうけど、でも残念ながら彼はそれを掴むことはできていないようだった。

職場の人たちは基本的にいいひとたちだ。物腰柔らかく丁寧な態度で、誰も傷つかないように配慮して、心地よく笑える程度のジョークを言い、互いに困っているときには声をかけて助け合う。でもあの瞬間の職場の人たちは、誰もいいひとではなかった。用事を作って割って入れないかと考えたけれど、上司宛の電話も、彼宛ての来客もなかったから何もしなかった私も多分。そのまま外出して、戻ったときには上司も彼も席についていたからどんな帰結だったのかは知らない。

帰宅時に、よく行くバーに立ち寄ってビールを1杯飲んだけれど、胃の奥底が小さく引っ掻かれるような後味の悪さが今も続いて流せていない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?