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卒業と、新しいプロの誕生に寄せて。

今日は良い日だ。
GPの荷造りも全然出来てないけど、どうしても書きたくなったから自分語り書くぞい。
忘れられた遺跡さんですごくいい感じのこと書いてもらったのもあるしな。

やもにボコボコにされて悔しかったのがきっかけで再開したデュエルマスターズ。
2時間かけてパックを剥き続けるだけのクソループに付き合ってくれるバショーさんも居れば、殿堂伝で10時間ぶっ続けで遊んでくれるべるも居た。
毎日のように飽きもせず100円束買ってきてデュエルする高校時代。
マナーもへったくれもない若者を諫めて地域のコミュニティへと導いてくれたおやぢデュエリストの方々。
いきなりやってきて「運営させて下さい!」と言う知らん奴を受け入れて育て上げてくれたりゅーてぃさん。

ただのデュエマ好きは、エリア大会で優勝して全国に出る夢を掴んだ。
ここまででも出来過ぎだったかもしれない。
しかし、デュエルマスターズは「こうなったら面白いのに」と夢を描くのに最適なキャンパスだったのだ。

2015年末、最初の旗を立てた。
「チャンスの神様は後ろ頭が禿げているから前髪を掴んで離してはいけない。」
今振り返ると岡山の田舎でぶち上げるのは無茶だったと思う。
けど。
カードゲームのプロなんてMTGに一部居るだけだった当時で、デュエマでプロになるって可能性を見せられたら掴むしかないと思った。

1年が過ぎ、最初の旗を降ろした。
やりたかったことはたくさんあったのに、実現できたことは少しだけ。

夢はそこで終わったと思っていた。
しかし、チャンスの神様の前髪はとても長かったようだ。
「うちでやってみないか。」

ここからの2年間、僕は幸せだった。ジャッジとしてもプレイヤーとしてもやりたいようにさせてもらえて、毎週近隣でCSが開かれる環境が整ったことに満足した。

自分は決して一つのことに打ち込めるタイプではない。
プレイヤーとしても勝ちたいが、ジャッジも面白くてたまらないのだ。
ランキングは県別スリーブを貰えるラインに滑り込んでいたが、ポイントで全国に出られるような走り込みはできなかった。
成績だけがプロの条件だとしたら僕はプロではなかった。
しかし。
オレタンスタッフは「勝つこととか求めてねーから!」と笑い飛ばすのだ。
自然体に、自分が楽しいと思うデュエマをやってて良いんだ。これは本当に最高だった。デリートバスターでCSに出て褒められるとは思わなかった。
現場に好き放題やらせることで上手く行くというのを知っている組織は強い。オレタンの売り上げは(もちろんスタッフの方々の努力が一番大きいが)この2年で伸び続け、かなり繁盛している。一助になれたことに喜びを覚える。
胸を張ってプロをやらせてくれたオレタンに、改めて感謝を。

色々なところで色々と言われた。
DMで厄介な絡みをされた、「勝ってないくせにプロ(笑)」みたいな後ろ指も随分と指された。
ムカつくこと、気を遣うこと、友人が勝って嬉しいと同時にやっかむ気持ちが抑えられなかったこと。
決して楽ではなかったが、クソみたいな話に付き合ってくれる友人と優しいスポンサーに支えられてプロを辞めたいと思うことは無かった。
夢を背負って立つのは華やかな面ばかりではないが、それに見合うだけの充実感を得られた。最高の人生だった。

自分は決して器用なタイプではない。
やりたいことができたらそれ以外が目に入らなくなってしまう。
プロは幸せで楽しい生活だったが、更に欲が出てきた。
「頑張っている彼らをプロにしたい」

これも無鉄砲でアホな願いなんだろうなと思う。
しかし、若き日の僕が描いた「デュエルマスターズに一生懸命になっている奴が報われる世界」が近づいている息吹を感じてしまった。

フェアリーさんとZweiさんがカーナベル所属プロになった。
dottoさんとばんぱくさんがラッシュ所属プロになった。
昔から変わらず情熱を持ち続けてきた彼らが報われたことが本当に嬉しい。
彼らはイチローのように最前線で頑張り続けることができる、最高のプレイヤーだ。
WINNERSのような専門店が成功しているのも最高のニュースだね。

僕にできるのはいつだって回遊魚のように走り続けることだけ。
満足して止まったら、幸せでも死んでしまうから。
苦しくても走り続けるだけなんだ。

プロを目指すキミへ。
夢は追い続けなければ手に入れられない。
その生き方は苦しいし、楽しいばかりではない。
でも、“覚悟”して頑張り続けたやつだけがプロになる可能性を得るんだ。
それくらいの馬鹿じゃなきゃ人に夢は与えられない。
世界中の全員に笑われても僕は応援する。



デュエマを楽しむために文章を書いています。