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クリスマス商戦に潜む13の罠。それでもまだクリスマス商戦やりますか?

こんにちは。田中洋行です。

さあ、いよいよ迫ってきました、クリスマス商戦!!というかすでに売れ始めてますね!

そんな中ではありますが、今回はクリスマス商戦の罠っていう話をします。


と、その前に、僕のことをただのツール屋さんと思ってる人もいるようなので、一応、自己紹介。

僕自身せどりを始めて8年、年商は3億を超え、スタッフ11名を雇用してそれなりの規模で物販をやってます。メーカーや卸からの仕入れも増えましたが、いまだに売上の半分くらいはせどりで作ってます。

そしてクリスマス商戦はもう6回ほど経験してます。だいたい毎年12月来るたびに過去最高月商を更新してます。初めてのクリスマス商戦のときは通常月800万だったのが、一気に1500万まで伸びました♪

また去年まではクリスマス商戦グループというのを有料で運営してました。実際、参加してちゃんと動いた方はしっかりと売上、利益を伸ばせて、感謝していただきましたよ。

ちなみにこの有料グループは金額の割に僕の負担が大変すぎるので、今年はもうやらないことにしてます。このnoteの最後の方に案内があるんじゃないかと思ってた人はごめんなさい。もう2度とやらないですw


さて、それでは本題に入りたいんですが、その前に、クリスマス商戦の前提を共有しとかないと話がかみ合わないので、その話をしときます。

そもそもクリスマス商戦ってなんなの?

クリスマス商戦って何なの?って話ですが、世間で言うクリスマス商戦は、年末商戦とほぼ同じニュアンスで、ボーナスとかも入るし、年末に向けて個人の消費欲求が高まるところに向けた商売のチャンスっていう感じですかね。たぶん。

で、僕の言うクリスマス商戦は、子ども向けのクリスマスプレゼントとしてのおもちゃ需要の高まりを言ってます。おもちゃメーカー、おもちゃ屋さん稼ぎ時ですよね。じゃあ僕らもそこにしっかり乗っかって転売で稼ぎましょうっていうことです。

そこそこの価格で仕入れて場合によっては定価よりも高いプレミアム価格で売るっていうやつです。

モラルがどうこうとかいう話は置いておきます。キリがないので。引っかかる方はやらないほうがいいです。

クリスマス商戦はとにかくバカ売れです。異常な売れ方です。ピーク時には感覚的にはランキングが1桁上がったような売れ方をします。5000位だったら通常月の500位、2000位だったら通常月の200位。ランキング1000位以内とかだとFBA入れてまだ反映しないなーと思ってたら、実はすでに売れてたとかいうくらいの溶けてなくなるような売れ方です。

それだけ需要が高くなるので、Amazon在庫切れする商品が続出します。定価越えする商品もボコボコ出てきます。そういう商品をネットなり店舗なりで仕入れてAmazonを中心にバンバン売っていく。

そりゃあ通常月の倍くらい余裕で売上いくでしょw

っていう感じでウハウハっぽいイメージがあるクリスマス商戦ですが、実はおいしかったりおいしくなかったりで、トータルまあ悪くないっていう着地になるのが毎年のパターンです。

慣れてる僕でさえ、そんな感じなので、初参戦の人はうまく立ち回りをしないと地獄を見ることになるかもしれません。

特に年々新規参入者も増えてきてますし、一部商品への群がり方も異常になってるので、地獄見る組もその分多くなりそうですねー。

まあ今年のクリスマスが終わる頃には言ってる意味が全部分かると思うのでお楽しみに( *´艸`)


さあ、やっと本題です。

タイトルに書いたように、クリスマス商戦には実はいろんな罠があります。

ここからは衝撃の連続で恐怖で震えることになりますので、覚悟ある人だけ読み進めてくださいw

【仕入れ編】、【納品編】、【販売編】、【その後編】に分けて全部で①~⑬まであります。一応、それぞれに対応策も書いてますので参考にしてください。

それでは恐怖の旅をお楽しみください♪


【仕入れ編】

クリスマス商戦の罠① 注文した商品が来ない

電脳仕入れをしていると、たまに、注文したはずの商品が来ないことがあります。ショップが受注してからメーカーに確認してみたら、すでに在庫なくて取り寄せになってたりです。

小さいショップだけじゃなく、Amazonから買った商品でも納期未定ってなったりします。

万が一でも予約販売とかしてたら、アカウント閉鎖にもなりかねない大問題です。

今年は鬼滅のバケツセットが11月24日に来る予定だったのに、いきなり納期未定になってます(>_<)

【対応策】

手元にちゃんと商品が来てから販売していくことですね。そういう意味では店舗で仕入れたほうが安全・確実です。


クリスマス商戦の罠② いきなりの出品規制

やった!これ利益出る!

って思って仕入れた商品。商品登録しようとすると、出品規制がかかってて出せない(>_<)

過去に普通に出せてたようなやつでも突然規制がかかるのもよくあることです。レゴとかディズニー系とか過去にありましたね(^^;

【対応策】

出品規制を解除できるものは急いでしましょう。もしどうしようもない場合や時間がない場合は、ヤフオクやメルカリなど他販路で売ってしまうのがいいですね。


クリスマス商戦の罠③ 必勝パターンが通じない

これは2年目以降のクリスマス商戦経験者にあてはまる話です。

去年はこの商品めっちゃおいしかったんよなー、今年は早めに仕込んでおこう!って感じでまだ市場にたくさんある状態で大量縦積み。

いざクリスマス商戦が始まって楽しみに待ってるけど、Amazonがなかなか切れてくれない。あれ?おかしいぞって思いながら、けっきょくクリスマス商戦期間中、全然Amazonが切れないまま。もちろん大損確定です。

僕もこのパターンでえらい目に遭いました(>_<)

【対応策】

メーカー側の立場になって考えましょう。

メーカーからすれば、去年は需要を読み間違えて品切れで機会損失したよなー。今年はもっと多めに生産しておこう!

ってなるのが普通ですよね。去年おいしかった商品は今年はおいしくないっていう前提でいましょう。


【納品編】

クリスマス商戦の罠④ 送料がかかりまくる

おもちゃは単価の割にでかい商品が多いです。もちろんたまごっち的な小さいやつもありますが、プレゼントとしてインパクトを与えられるのはでかいおもちゃです。

なので大型に分類されるものがいっぱいあります。リカちゃんのハウス系とかシルバニアファミリーとかベイブレードのスタジアムとかレゴのでかいやつとか。

商品がでかいことで困るのが発送。FBAに納品しようと思ったら160サイズのダンボールに2,3個しか入らない、、、さらにFBAからお客さんのところに送るのにも大型の送料なので550円とか700円とかかかったりします。

ただでさえ単価が安いのでFBAに送る送料、お客さんに送る送料の2重で取られる送料で、あっという間に利益が飛んでしまいます(>_<)

【対応策】

大型の商品についてはマケプレで自己発送で送るのが一番かなと思います。もちろんけっきょく送料はかかるので、単価が高いもの以外は切り捨てる勇気も必要です。


クリスマス商戦の罠⑤ 手間がかかる

これもでかいが故の苦しみですが、店舗仕入れ行っても1個1個がでかいので、車にそんなに数を積めないというところから始まり、帰ってきたらFBA納品するために160サイズのダンボールに入れる作業。これも数が入らないので、どうやったら1個でも多く1つのダンボールに入るか格闘しながら作業します。

で、先述の送料のこともあるから、じゃあ自己発送だー!って思って、実際やろうと思ったら、ちょうどいいダンボールがないし、プチプチで巻くのにもプレゼントであるおもちゃが外から見えたらプレゼントの意味がなくなるので、わざわざ外を紙で覆って見えないようにしてからプチプチで巻くことになり、めちゃくちゃめんどくさい、、、

【対応策】

もうでかいのを切り捨てるのが一番いいけど、やっぱり手間をかけてでもやりたいと思えるだけの利益が取れる商品に絞るのがいいですね。


クリスマス商戦の罠⑥ FBA保管手数料が高い

おもちゃを投資的に早めに仕込んだけど、自宅が溢れかえってもう自分の寝るスペースもない(;'∀')よし、FBAに突っ込んどけーって何でもかんでもFBAに入れてると、実は毎月でかい額のFBA保管手数料を取られます。

FBAはサイズで1ヵ月の保管手数料が決まるので、でかいやつになればなるほど手数料は高くなります。大型商品だと平気で1個当たり300円とか取ってきます。それを10個入れてたらもう3000円です(>_<)

さらに怖いのは10月から12月までは倍近くの手数料が取られるってことです。

もし保管手数料1個当たり300円の商品を9月から12月までFBAに入れとくと、それだけで2100円の手数料が取られます。利益率20%で1万円で販売だったら見事に保管手数料だけでマイナスになりますw

※実際は倍じゃないです。これです。

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【対応策】

FBA保管手数料のことも考えて仕入れるかどうか判断しましょう。自宅に保管するスペースあるならできるだけ粘ることですね。

ちなみにFBA保管手数料は日割りなので、FBA入れても瞬間で売れてくれるなら保管手数料は無視してOKです。ギリギリまで手元に置いといて12月になって一気に開放するって感じでやればいいかと思います。


クリスマス商戦の罠⑦ FBA保管容量制限

今までそんなに量も扱ってなかったのに、クリスマスになって急に張り切りだすと出てくる壁がFBA保管容量制限です。セラーセントラルの「在庫のパフォーマンス」っていうところで指標を高くしとかないといけないみたいです。もちろん普段扱ってる量とかも関係あるはずです。

なので、いきなり大量に仕入れてきて、FBAに納品しようとしたら、「あれ?出せない、、、」なんてことにもなるかもしれません。

【対応策】

自分のアカウントの保管容量に制限がかかってるのか、どれくらいまで納品できるのかを今のうちに確認しといてください。今更パフォーマンスを上げてもすぐいけるようになるわけじゃなさそうなので、出せなさそうなら自己発送や他販路に切り替えるのがいいですね。


クリスマス商戦の罠⑧ FBA受領遅延

この時期、なかなか読めないのが、FBAの受領遅延です。各ショップともおもちゃに限らず年末に向けてかなり納品する量を増やしているようで、その分、FBA倉庫もパニック状態です。

12月に入ると、アルバイトを増やしたり24時間稼働したりしてるのか、意外とスムーズに受領してくれることも増える気はしますが、倉庫の状況はなかなか見えないので、クリスマス商戦ピーク時に外れの倉庫を引くと、4,5日受領されないなんてことが起きるかもしれません(>_<)

そうなるとやっと反映されたって思ったときにはすでにライバルたくさん、価格崩壊っていうこともありえます。

【対応策】

余裕を持ってFBA納品するのがいいですね。ただ、スピード勝負の商品はFBAに頼らず自己発送で対応するのが一番かと思います。


【販売編】

クリスマス商戦の罠⑨ ライバルの急増

利益出るし、ライバル少ないし、ラッキー!!って思って、何店舗も回って大量にかき集めた商品、FBAに送って3日後に見たら、なぜかライバルが100人以上に増えてる、、、

あんなに利益あったのに、今は見るたびにどんどん価格が下がっていく。このままいくとあっという間に利益なくなるところまでいってしまう(>_<)

みたいなこともざらにあります。

【対応策】

商品の見極めをしっかりしましょう。人気あるからいけるだろう!っていうだけじゃただのギャンブルです。

これは市場から商品減ってるのか、どれくらい需要があるのか、今から仕掛けて間に合うのか、価格崩れるとしても許容できる範囲かなど、いろんなことを考えましょう。そして仕入れるときも欲張らず、数を控えめにしておきましょう。日々状況は変化するので、それを追いかけながら追加で仕入れたり、損切りしてでも急いで売り抜いたりしてくださいね。

※後でまたちょっと補足します。


クリスマス商戦の罠⑩ 突然のAmazon復活

ライバル増えるのはまだ許容できるとして、一番地獄なのがAmazonの復活です!

Amazonがもう1か月くらいいないから安心して仕入れたのに、なぜか突然の復活。どうせすぐに切れるだろうって思って待ってても全然切れる様子がない、、、

世界で一番安いAmazonの価格をくぐって売る羽目になると、もう大損害です。

【対応策】

売れ行きのいいものはクリスマス商戦の中盤までは粘るのも一つの手です。ただ、売ると損するからと言って、そのままクリスマスを超えると、いよいよライバル出品者が価格を下げまくり、泥沼化してしまいます。諦めてできるだけ早いタイミングで見切りをつけましょう。


クリスマス商戦の罠⑪ ライバルからの嫌がらせ

あれ?1人の人が一気に10個も買ってくれた!やったー!!

って思ってたら、なかなか支払いをしてくれない。そしてそのまま2週間が経過してキャンセル。在庫として戻ってきたときにはクリスマス商戦は終わり、Amazonも復活して、売るに売れない、、、

こんなことも起きます。これは保留テロと呼ばれるやつです。代引きで全然関係ないところに送られるパターンもあります。

ライバル出品者からの嫌がらせですね。人としてありえないですが、Amazonのシステムをうまく使った攻撃です。

【対応策】

商品登録するときに、最大注文個数を「1個」に設定しておきましょう。もちろん連打で注文されれば通ってしまいますが防御にはなります。

それでももし保留テロされてしまったときは、テクニカルサポートに相談しましょう。対応してくれることもあります。


【その後編】

クリスマス商戦の罠⑫ 理不尽な返品

クリスマス商戦、無事に戦い終わったー!

ということで楽しい正月を迎えたあと、新年早々に悩まされるのが、おもちゃの返品。せっかくプレ値で売ったのに、初期不良かな?って思って返品理由を見てみると、「思ったのと違った」「子どもが遊ばない」みたいな理不尽な理由。でも商品は散々楽しんだ痕跡が(怒)

【対応策】

これに関しては不可抗力です。テクサポに散々ごねてみると意外と補償してくれることもありますので、頑張って交渉してみることですね。それでも補償してくれないことも大いにありますので、ある程度はAmazonもグルになった万引きと思って割り切るしかないです(>_<)


クリスマス商戦の罠⑬ 多額の引当金

クリスマス商戦はちゃんと動けば、利益は別として売り上げはしっかり立ちます。ただ、そこで怖いのが引当金の存在です。

※古いアカウントの人は引当金がないので、関係ないです。恵まれてますねw

売上から手数料を引いた分が入金になるはずですが、引当金があるアカウントはそのうち50%がAmazonに握られたままになってしまいます。

そのお金が入金されるのはさらに2週間後です。クレジットカードの支払日に、現金が足りない、、、ってことになりかねません。

【対応策】

現金にゆとりがある方は気にしなくていいですが、クレジットカードぶん回しスタイルの方は、入金のタイミングと引当金を除いた入金される金額、クレジットカードの支払日と金額を頭に入れてクリスマス商戦に挑んでください。

ちなみに引当金が発生してから7日経つと「振込みをリクエスト」できるようなので、できるようになったら1日でも早い入金をしてもらいましょう。


最後に

以上、13の罠のお話でした。

怖くなりましたか?もうやめときますか?それもありです。

どうせ1月になったら全く通用しなくなる単発イベントですし、いつもどおりのせどりをしといたほうが安全です。通常のせどりでも年末商戦があるので、いつもよりも売れるはずですからね!得意なところに集中したほうがリスク少なく手堅く稼げます。

僕は年に1度のお祭りと思って参戦してますが、その裏で、毎月同様の安定した物販活動はやってます。クリスマス商戦が多少コケようとも別に死ぬほどじゃありません。ちょっとだけ涙は流しますがw

それでももし参戦するなら、上記で書いた罠を意識して、対応策をしっかり実践して、できるだけ事故を少なくしましょう。

まあこれだけ言ってても事故るときは事故りますし、大赤字になるやつもあると思います。思いきり利益出る商品、思いきり赤字になる商品、いろいろあって、トータルで利益出ればOKって感じで気楽に考えてください。

もし今年のクリスマス商戦で利益出せなくても、今年の経験を踏まえた上で、来年のクリスマス商戦で回収すればいいやって感じで気楽に考えてください。

一つだけ言えることはクリスマス商戦に参加すれば、ふだんは味わうことのない貴重な体験がいっぱいできますし、すごくすごく濃密な1ヵ月を過ごせます。そしてうまくいったこともいかなかったことも、全部、これからの自分の財産になります。圧倒的に成長できる1ヵ月です!

それでは、よいクリスマス商戦を!


ちょっとだけ補足

↓↓↓

どういう商品を狙えばいいのか?

肝心の商品選定ですが、狙うべき商品は大きく分けると3つあります。

・スポット商品

・廃盤品

・一時在庫切れ

この3つです。

スポット商品っていうのは、メーカーが卸とかショップとかに受注取っといて、生産量を決めた上で作るだいたい1回世の中に出たら終わりのやつですね。数量限定になってることもよくあります。

廃盤品は、しばらく作ってたけど、もう作りませんよっていうやつですね。商品によりますが1年で生産終わるやつもあれば3年経っても生産続いてるやつもあります。でも生産が終われば、市場から商品は減っていくんで、需要が高い商品は必然的に価格上がっていきますよね。

一時在庫切れっていうのは、需要が多すぎてメーカーが作ってはいるんだけど、生産、供給が間に合わなくてAmazonや他のショップに商品がないっていうやつです。

具体的にどの商品ですか?っていうのはいっぱいAmazon見てたら分かるようになりますし、今回の本題じゃないので省略します。

また気が向いたらその辺の話もするかもしれません。

とにかく、よさげな商品を見つけたときは、上の3つの切り口で、この商品はどれに当てはまるのかな?っていうのを考えて、そこから売れ行きだったり、ライバルの数だったり、価格の上がり具合(下がり具合)だったりを考えて、それに合わせて仕入れるか仕入れないか、仕入れるんだったらどれくらいの数いけるのかを判断していけばいいですね。

そして売るところまで気を抜かないことです。売り抜くところまでがクリスマス商戦ですからねw

ちなみにスポット商品とか廃盤品とかはクリスマス商戦が終わっても長期的には価格は上がっていくものなので、資金繰りにゆとりがある方は、あえてのんびり構えとくのもありかと思います。


最後の最後に、

せどりのいろいろについてはツイッターを見てください。くだらないツイートもしますが仲良くしてください♪

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それでは、メリークリスマス!!

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