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音巡りノート

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お経、鐘や周囲の自然環境などが織りなす「お寺の音風景」を録音・収集するプロジェクト「音の巡礼」2020年9月〜2022年10月までの活動記録。
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2021年4月の記事一覧

読書会で仏教を伝えるお坊さんのこと

先日、とある雑誌の連載記事のため、千葉県千葉市 日蓮宗 本休寺住職の岩田親靜(しんじょう)さんにZoomインタビューをしました。 岩田さんはコロナ以降オンライン読書会をなさっています。定員は少人数ながら常連メンバーの関係性は強く、参加者からは「これだけが生活のガス抜きだよ」と言われるほどに必要とされているそう。 オンラインの読書会が、なぜそのような場となっているのか?詳しく聞いてみたいと思って、さらに質問してみました。 ー 遠藤 岩田さんにとっての読書会は、もしかして

noteサークル「音巡り講」はじめました

音の巡礼、ガイドの遠藤卓也です。 このnoteをはじめて8ヶ月が経ちました。僕はポッドキャスト「Temple Morning Radio」の編集作業をしながら、"音楽としてのお経"の魅力に気づき、音を頼りとするような新しい巡礼のかたちを模索してきました。 お経を唱えてくださっているお坊さんと、そのお坊さんが預かっているお寺について詳しく紹介する記事や、「聖地の音」に着目して身延山に響く祈りの音や自然音を聴きながらお坊さん同士が対談するオンラインイベントも開催しました。 n

音の巡礼とは

例えば、朝のお寺で読経をしたときのこと。お経の意味はわからなくても、僧侶が読誦する音やお香のかおりの漂う空間に居るだけで、何か感じ入るところがある。自らも読経の発声をした後、外に出てみれば境内に鳴く鳥の声や、清々しい朝の空気に「なんかいいな」という確かな実感が残る。 例えば、何か知りたいことがあって本を開いても、なかなか頭に入ってこないことがある。それが、誰かの薦めでたまたま出会った別の本が糸口となって、突如するすると知的探求が進みはじめる。爽やかな風のような心地よさを感じ

お知らせ|縁つなぐ、お坊さんのオススメ本フェア @山陽堂書店(東京・表参道)

2021年4月14日から5月8日まで、青山通りの山陽堂書店さん3Fカフェコーナー「山陽堂珈琲」にて「縁つなぐ、お坊さんのオススメ本フェア」が開催されています。 期間中、カフェコーナーに13人のお坊さん&お寺の奥様と、4人の仏教ファンが選んだおすすめ本31冊が陳列されています。 「音の巡礼」ガイドの遠藤卓也も(仏教ファン枠で)、二冊ほどオススメ本を選ばせていただきました。 また店頭では、選書したお坊さんによるブックレビューが掲載された冊子『縁つなぐ、お坊さんのオススメ本 フェ

お坊さんとカルチャー放談: #03 中川学さん/小山田和正さんと語る「大滝詠一と細野晴臣」

音の巡礼 管理人の遠藤卓也です。 2021年3月はエヴァ終了に「俺の家の話」最終回など、ポッドキャスト「お坊さんとカルチャー放談」でも扱いたいトピックが目白押しでしたが、一番はやはり大滝詠一さんの楽曲がサブスクリプション配信サービスで解禁されたこと。そして、祝「A LONG VACATION」40周年!! 前回、白川密成さん小山田和正さんとご一緒した #2 で「細野さんのこと、まだ話し足りないね、、、」となったので、#3は「大滝詠一と細野晴臣」というテーマに決めました。 ゲ